2015年10月21日

Loud Park 2015

Loud Park 2015 : Loud Park10周年ということで、えげつない程豪華なラインナップが揃ったフェスティバル。観る側は生き残れるか、ヘッドライナーまで辿り着けるかのサバイバル。歓喜とディストーションに満ちた2日間。


Loud Park 2015


1日目


UNITED : Metalのフェスティバルが穏やかに始まるなんてあり得ないとばかりに、全開でオーディエンスを迎えた。どんな状況だろうが、このバンドに遠慮というものは無い。いきなり本番、いきなりクライマックス。この光景は昨年のYoko Fest The Finalを思い出させた。


OUTRAGE : 橋本直樹復帰後は次第にメジャー感が増し、全体的にスタイリッシュなイメージになってきている。もちろん、唯一無二の個性は昔のまま。迷いの無い、圧倒的なパフォーマンスで後に続くアクトを脅かした。故郷愛の無い僕が名古屋を誇ることがあるとすれば、このバンドだと常々思う。


ANTHEM : 前回は坂本英三のヴォーカルで観られたと思ったら、今回は森川之雄のヴォーカルで観られた。後追いファンにとっては贅沢な体験。前回と今回でどちらも素晴らしい、全く別のバンドの様に思える。武骨な正統派Japanese Metalは並居る欧米のバンドの中で際立って観えた。


CHILDREN OF BODOM : 歌も良し、ギターも良し、容姿も良し、当代随一のスター性を誇るAlexi Laiho、相変わらずステージでの姿は美しく、パフォーマンスは安定している。しかし、以前に比べると静かになった印象を受けた。また健康問題に悩まされていないと良いのだが。


ARCH ENEMY : 現ラインナップでライブが始まり、途中からJohan Liiva、Christopher Amottが登場し、オリジナルラインナップでのライブに切り替わった。改めて驚嘆。まさかこんなことが実現するとは。ラストは両ラインナップ交えてのパフォーマンス。感無量。


GAMMA RAY : Thrash Metal勢、Death Metal勢に対し正統派ベテランの凄みを観せつけた形となった、German Metalの筆頭格。「Heaven Can Wait」でのバンドとオーディエンスとの一体感に、長年育んできた日本のファンとの絆を再確認した。


TESTAMENT : Chuck Billyの一声でヴェニューの空気が変わった。楽器隊にひけを取らないマイクアクションを披露し、笑顔でオーディエンスを自在に操る姿は、まさにカリスマ。心地良いギターリフ、整合性のあるベースとドラムのアンサンブル、魅せるエンターテインメント。見事。


ANTHRAX : 安定のパフォーマンス。未だにDan Spitzの再復帰を願う僕は少数派なのかも知れない。しかし、以前に観た5人が再結集したライブが忘れられず、どうしても比較してしまう。それ故の物足りなさと寂しさは誤魔化せない。それ以外は完璧。いつか5人が揃った姿をまた観たい。


SLAYER : 未だに唯一無二の凄まじいパフォーマンスを観せてくれていると思う。しかし、Jeff Hanneman存命時の4人揃った彼等には遠く及ばない。何もDave Lombardoまで失う必要は無かった。同世代の他のバンドに比べ、精神的にも物理的にも衰えが顕著。実に悲しい。


2日目


OBITUARY : 物騒な雰囲気と音楽性の割に、和やかなキャラクターのメンバー達。それでもやはり、アグレッシヴでテクニカルな容赦無い演奏。それは貫き通されて爽やかですらある。華やかなフォロワーバンド達が蠢めくメインステージの裏で、淡々とベテランの貫禄、元祖の凄みを利かせていた。


PRETTY MAIDS : こうしてライブを観ると尚更、Denmarkの土地柄が成せるGerman MetalとScandinavian Metalの絶妙な融合が良く分かる。楽曲、演奏の良さのみならず、日本のファンをたいせつに思う気持ちも、パフォーマンスから存分に伝わってきた。


SOLDIER OF FORTUNE : 実質上、Mark Vescera在籍時のLOUDNESS再結集。個人的に2日目の目玉だったこのライブ、観ることに歴史的価値はあったが、如何せんヴォーカルが酷過ぎて、二井原実よ出て来てくれ、と何度も心の中で言ってしまった。もう次は無さそう。


DARK TRANQUILLITY : 楽曲もパフォーマンスもジャンル内外から様々な要素を取り入れ、今や完全に典型的なMelodic Death Metalの枠から脱却した感ある。新たなクロスオーバーを目撃した。今や貫禄も充分、堂々としていながらも、未だに危険な匂いを撒いている。


AT THE GATES : 完璧に次ぐ完璧。一瞬の隙も無い。ステージ上の姿に只々心を奪われるのみ。そして、「World Of Lies」ではサプライズでMikael Stanneが登場、かつてのデュエットが再現された。Gothenburgのブランドを築いたバンド、伊達では無い。


NAPALM DEATH : 昨年の来日公演に引き続き、Mitch Harrisは不在のまま。しかし、相変わらずの見事なパフォーマンスはその不安要素を全く感じさせなかった。今回は啓蒙的なMCが目立った。定番のカヴァー「Nazi Punks Fuck Off」は今の日本に相応しい。


CARCASS : 期待していたMichael Amottの登場は無かった。しかし、そんな事を忘れる程の相変わらずの壮絶なパフォーマンス。あれ程の演奏を間断無く続ける様はもう人間業ではない。絶対的。今のSLAYERが行けなくなった領域を地で行っている。本当に再結成してくれて感謝。


HELLOWEEN : 期待していたKai Hansenの登場は無かった。日本人に馴染みのある名曲の数々と、オーディエンスを和ませるパフォーマンス。シリアスなアクトが続いた中、清涼剤的役割を果たしていた。そして、その立ち回りを貫禄をもってこなすところが、このバンドの素敵なところ。


MEGADETH : 新ギタリストにKiko Lureiroを迎えた新体制での、日本で初となるライブ。この人選には誰もが驚いた。概ねの予想と期待を裏切って進んだDave Mustaineの威厳ある姿に感動。文句無しのパフォーマンス。彼等は今またキャリアの頂点を迎えようとしている。
posted by Yoshitaka at 08:57| Comment(0) | TrackBack(0) | Diary - Daily Life | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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