2009年03月31日

OASIS Live At Nagoya Rainbow Hall




お願いだから、君の人生を・・・ロックバンドなんかやってる奴の手に委ねたりしないで。自分の事すらままならない様な奴の手なんかに。

「Don’t Look Back In Anger」



さすがOASIS、僕の友人だけでも、かなりの人数が今回の来日公演を観に行く様ですね。事ある毎に ”何処で観るの?” とか ”何回観るの?” とか訊かれていました。もう僕はそういうキャラとして定着している様です。

しかし、今回は ”観ない” という事を周りには伝えていました。別に理由はありませんでしたが、何となく。ましてや一緒にOASISを共有してくれる人がいない名古屋では、到底行く気にもなれず。

ところが、今年はいきなりこのタイミングで名古屋にあの男が現れ、このタイミングでOASISの来日公演が迫り、久し振りの休日の静かな午後、電話が。

 ”金山に集合” という事で、OASISを観に行くんだな、と。鶴の一声とはこの事。

会場は金山から少し先の笠寺にある、Nagoya Rainbow Hall。意外にもこの会場でライブを観るのはこれで4回目と、少ないんです。

僕達の席はアリーナ中央。ステージも観やすく、音も良く、良い席です。

OASISを観るのはSummer Sonic 2005以来の4年振り3回目。彼等とも、もう随分長い付き合いです。何度も話題にしていますが、初めて観た彼等のライブは、あの有名な福岡での ” 事件” 、2回目での事。それが起因して長い間アンチOASISになっていた為、彼等の地元Englandに住んでいた時は1度も彼等のライブを観に行きませんでした。

開演は、意外にもスムーズに訪れました。幾らも待っていない気がします。「Fuckin’ In The Bushes」が聴こえてきました。懐かしい。

Liam Gallagherの姿が見えました。坊主頭になったんですね。そして、「Rock ‘N’ Roll Star」が始まりました。バンドにとってはマイルストーンであるこの曲ですが、個人的には別に思い入れはありません。取り敢えず、目の前にNoel Gallagherがいる事が素敵。おかえりなさい。

すぐに目に付く前回との違いは、何と言ってもZak Starkeyがいないという事。ドラマーがChris Sharrockに交代し、手数が圧倒的に少なくなり、楽曲の印象が随分変わりました。

そして、「Lyra」へ。もうこの曲も定番曲の仲間入りですね。続いてニューアルバム「Dig Out Your Soul」からのシングル「The Shock Of The Lightning」と、冒頭からやってくれますね。今夜はLiamの喉も調子が良い様です。それにしても、この曲のドラムフィルが入るところとか、Zakの方が、と思ってしまいました。

1stアルバム「Definitely Maybe」からの「Cigarettes And Alcohol」、前作「Don’t Believe The Truth」からの「The Meaning Of Soul」と、テンポ良くライブは進みます。相変わらずふてぶてしいLiamとは対照的な、OASISらしからぬスムーズさ。

「To Be Where There’s Life」、「Wainthg For The Rapture」とニューアルバムからの曲が続いた後、「The Masterplan」が始まりました。余談ですが、LiamがいないとGem ArcherとAndy Bellが良く見えます。Andyは素晴らしいプレイヤーなのですが、なかなか前に出ようとしません。Shoegazer出身ですからね。

「Songbird」。今、彼等の作品群を思い返してみると、「Heathen Chemistry」が一番印象が薄い気がします。良い曲も揃っているのに、何故でしょうか。

そして、「Slide Away」。それにしても、今夜は1stアルバムの曲が多い気がします。

ここで「Morning Glory」が始まりました。意外といつもこの曲は、ライブの決め手としては扱われていませんね。「Ain’t Got Nothin’」、そして前作からの「The Importance Of Being Idle」。Noelはこの曲を随分気に入っている様ですね。この曲は何度聴いても、水戸黄門が出て来そうです。

ニューアルバムからの「I’m Outta Time」。彼等の曲の中でも、とりわけ渋いこの曲。PAUL WELLERの様に、これからの彼等にはこういう曲が増えていく様な気がします。

ライブもそろそろ終盤に差し掛かってきた様で、「Wonderwall」が始まりました。そして、あのドラムとあのギターが奏でるあのイントロ、「Supersonic」。この曲もライブで聴くのは初めてです。思えば僕が中学生の頃、OASISが一番神格化されていた様な気がします。事ある毎に、”U.K.一の” とか ”THE BEATLESを超えた” とか言われていたのを覚えています。

さながら ”Supersonic” の如く、彼等を知ってからの10数年間を思い出しながら、今夜のライブを観ていました。去って行く彼等、満足げです。良かった。

アンコール、NoelとGemが登場し、「Don’t Look Back In Anger」をアコースティックで演奏し始めました。彼等に於けるマンネリの最たるものであるこの曲、何らかの変化を付けたいのは分かりますがこれは少し残念。しかし、Gemのギターソロは味が出ていました。

そのままバンドが登場し、センセーショナルなドラムから始まる「Falling Down」へ。

Liamが出て来ました。いつまで経っても、落ち着きの無い人ですね。「Champagne Supernova」。こういう曲が書けるから、何をしても文句は言えないんですよね。悔しい。

前回、ラストはTHE WHOの「My Generation」でした。今回は、THE BEATLESの「I Am The Walrus」。シングル「Whatever」のカップリングとして収録されているこのカヴァー。それなのに、コーラスの掛け合いまで揃って歌い続ける1万人のオーディエンス。OASISがいかに日本人に愛されているのかが良く分かりました。僕にとっても、この曲は長い間ライブで聴きたいと思っていた曲なので、嬉しかったです。

再び去っていく彼等。安心して観られたのは、良い事なのか、悪い事なのか。

OASISにしては演奏が思いの外、巧かったです。まるでOASISのトリビュートバンドを観ている様でした。あと、「Live Forever」が無かったのは残念。

OASISもまた、ニューアルバムを聴く度、ライブを観る度、何らかの前置きを添えて評価してきましたが、それももう飽きました。

それにしても、いい加減「Be Here Now」を解禁してくれないでしょうか。「D’you Know What I Mean」、「Stand By Me」、「Don’t Go Away」等、ライブで聴いてみたい曲ばかりなのに。

自らコンセプトを設けておきながらルーズに進む様はPunk Rockで、予定調和なのにこんなに楽しめるのはHeavy Metal。どちらもEnglandの特産品です。

いつかはManchersterで観てみるのも良いかも知れません。実は、Manchesterで初めて観たライブは、RADIOHEADだったりするのですが。いつか彼等に会う時が来ても、その事だけは秘密にしておかないと。



Setlist:

01.   Fuckin’ In The Bushes
02.   Rock ’N’ Roll Star
03.   Lyla
04.   The Shock Of The Lightning
05.   Cigarettes And Alcohol
06.   The Meaning Of Soul
07.   To Be Where There’s Life
08.   Waiting For The Rapture
09.   The Masterplan
10.   Songbird
11.   Slide Away
12.   Morning Glory
13.   Ain’t Got Nothin’
14.   The Importance Of Being Idle
15.   I’m Outta Time
16.   Wonderwall
17.   Supersonic
 Encore 1
18.   Don’t Look Back In Anger
19.   Falling Down
20.   Champagne Supernova
21.   I Am The Walrus



OASIS 01



OASIS 02



OASIS 03
posted by Yoshitaka at 19:04| Comment(4) | TrackBack(1) | Diary - Live Review | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年03月30日

フジロック第二弾発表

まさかのOASIS

今年の ”息子” はFela Kutiの息子

PUBLIC ENEMY

筋肉少女帯

クラムボン

PEACHES

THE KILLERS

東京スカパラダイスオーケストラ

ZAZEN BOYS




そして、

TORTOISE


あー。

くそ。

行きたくなってきた。

でも今年も無理。

何故ならその頃、僕はDu・・・いや、何でもありません。



posted by Yoshitaka at 00:41| Comment(5) | TrackBack(0) | Music News | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年03月25日

地平に見える姿は

原点回帰も今回まで。



Artwork 087



U2のニューアルバム「No Line On The Horizon」。

本作のジャケットは、日本人フォトグラファー杉本博司によるもの。もうこの色遣いが初期を彷彿とさせますよね。その割に今回のBonoのメイクは随分Gram Rockめいていますが。

オープニングに配されているタイトルトラックの「No Line On The Horizon」は、些か無理矢理なメロディー進行が耳につき、あまりスマートな印象は受けません。どちらかと言えば、続く「Magnificent」の方がオープニングに相応しい様な。このバンドのトレードマークである、The Edgeのドラマチックなギターリフで導かれるU2らしい曲です。

今回のニューアルバムで目を引くのは何と言っても、プロデューサーの豪華さ。「Boy」、「October」、「War」のIrish三部作を手掛けたSteve Lillywhite、歴史的名盤「Joshua Tree」を手掛けたBrian EnoとDaniel Lanoisの3人が一同に会すという前代未聞の事態。 ”原点回帰” を宣言した2000年の「All That You Can’t Leave Behind」で既にBrian、Danielのタッグが復活していたので、本作ではそこから更なる時間を遡り、彼等のルーツを探ろうとしていたのかと思われます。

先行シングル「Get On Your Boots」は僕の中で言わば「Elevation」みたいな曲だと認識したので、敢えて触れずにおきます。

レコーディングで訪れたMoroccoのFezを題材にした「Fez Being Born」がなかなか実験的な展開をみせます。そういうことなら、初めからそう言ってくれれば良かったのに。

コンパクトな点は評価に値します。

彼等のスケールに比例して、いつも次なるものには悉く何か荘厳なものを期待してしまいがちで、そういう気分で迎えると肩透かしをくらってしまいます。悪いのは彼等ではありません。僕です。生まれて初めてリアルタイムで聴いたU2が「Pop」だった僕が悪いのです。

そもそも、U2は曲ありきのバンドなので、何も常に革新的である必要は無いのです。ただ、バンドの体裁としてもうそれを宿命付けられている以上、並のPopsを歌っては許されないのです。00年代の彼等は、それを再確認すると共に、その平行線の間でどれだけ挑戦する事が出来るのかを見せてくれました。

これでまた1つ、U2の三部作が完結しました。次は、どんな世界が待っているのでしょうか。
posted by Yoshitaka at 02:31| Comment(2) | TrackBack(0) | Diary - Album Review | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年03月23日

サマソニ終了

BEYONCEって…。

人をバカにするのもいい加減にしてくれないかな。
posted by Yoshitaka at 19:21| Comment(7) | TrackBack(0) | Music News | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年03月19日

メキシコ・ユニクリーピング

昨年末、一体何人の人に、 ”メキシコ行くの?” と訊かれた事でしょうか。RADIOHEADは好きですが、メキシコも行ってみたいですが、RADIOHEADはメキシコで観るバンドでは無いでしょう。

という訳でRADIOHEADの南米ツアーがスタートしましたが、メキシコ2日目で「Creep」をぶちかましたらしいです。昨年のツアーでは1回も演奏されなかったので、久し振りですね。






http://www.ateaseweb.com/2009/03/17/radiohead-live-in-mexico-city-night-2/


ライブで聴く日は来るのか「Creep」。個人的に重要なファクターではありませんが、一度くらいは経験したいものです。

それもこれも、あの年のサマソニが助長したせいで。







コンバンワー。
posted by Yoshitaka at 14:56| Comment(2) | TrackBack(0) | Music News | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年03月14日

過酷な日々

昨日の昼まで、福岡の実家で時間と闘い、睡眠もとらず、死に物狂いで荷物を片付け、

飛行機で名古屋へ。Mani Neumeierのライブ(さすがに本人との約束はキャンセル出来ん)を観て、

夜行バスで東京へ。今、オフィスに到着。今夜は親友の舞台を観に行って、

明日は新大久保で中村達也とLapizのバンドSANDADAのライブを観て、

夜行バスで名古屋へ。TさんKさんのセッションに行きぃの、

次の日から仕事仕事仕事。

どうして私の人生、こういつもいつも、

忙しいのかしら。

どうしてもスケジュールが合わず、HANOI ROCKSが観られない。再結成ツアー観に行ったと思ったら、また解散て。







マーリーブービィーチ。取り敢えず、夕方まで寝ます。。。
posted by Yoshitaka at 07:23| Comment(0) | TrackBack(0) | Diary - Daily Life | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年03月12日

オカンと僕そして福岡

母が今春から、異動になりました。

僕の家族は福岡の大学に通う弟を残して、11年間お世話になった福岡を離れます。実家も無くなります。

新しい勤務先を聞いて吹っ飛びました。

小さい頃から ”あなたのお母さんは凄い人なのよ” と周りに聞かされ続けてきましたが、数年前から仕事を手伝う様になり、少しずつ母が何をしている人なのか、分かる様になってきました。それで今回の異動です。

ヤツはバケモノです。ヤツは50歳を目前にして、遂に夢を叶えました。誰かが夢を叶えるまでのプロセスを目の当たりにしたのは、生まれて初めてかも知れません。

恐らく、こんな感じに肉親の事が書けるのは、住む世界があまりに自分とかけ離れていて、常に客観的に見続けてきた結果でしょう。

僕は25歳を目前にして、好きな事ばーっかして、未だ全く社会の歯車にならずにいます。果たしてこんなんで良いのでしょうか。ますます肩身が狭くなる一方です。

以前は随分とプライベートな事ばかり書いてしまっていたこのブログですが、日常と乖離させたいと願うにつれてようやく音楽の事がメインに据えられてきています。

ですからこんな事、普段は恥ずかしくてなかなか書かないと思うので、余程の折に触れたこの時に書いておきます。

というわけで、ありがとう福岡。実家は無くなるけれど、また何らかの形で行けると思います。


さすがにちょっと寂しいぞ。


まああいつがいるから大丈夫か。


あいつって、誰。


そう、それが例えば、透明少女







僕の福岡はNUMBER GIRLと共に始まり、NUMBER GIRLと共に終わった。

こんな時間にNUMBER GIRLやら聴きよると、泣けてくるっちゃんね。



posted by Yoshitaka at 02:43| Comment(3) | TrackBack(0) | Diary - Daily Life | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年03月09日

Won't get COLDPLAYed again

No. 500


2009.02.12

個人的な事なのですが、今夜のCOLDPLAYのライブが何と、僕が観る500回目のライブになりました。初めてライブというものを観てから、今年で12年。ここまで来ると本当にジャンキーですね。自分でも呆れているところです。

さて、昨年のSummer Sonic 2008に行かなかった事が起因して、COLDPLAYのライブを楽しみに待ちわびる日々を送る羽目になってしまいました。非常に不本意です。

彼等のライブを観るのは2回目。2005年末、LondonのEarls Courtでのライブ以来です。あの時は何も期待しないで行った分、説明の付かない感動に返り討ちに遭ってしまいました。

時は経ち、またしても僕を困らせたニューアルバム、「Viva La Vida Or Death And All His Friends」。何故、毎回COLDPLAYを語る度にこの様な婉曲がなされるかに関しては、昨今の異様な売れ方を受けて所謂 ”洋楽” という事で猫も杓子もCOLDPLAYの ”現在” だけを切り取って聴いている状況に対する、僕なりのアンチテーゼだと思ってくだされば結構です。

会場はさいたまスーパーアリーナ。結局また今回もJohn Lennon Museumには行けませんでした。いつか行けるとばかり思っていては、いつまで経っても行けませんね。

会場内にはJAY-ZやSIGUR ROSがかかっていました。気が付けばこの会場は、昨年のRADIHOEADの来日公演以来、僕の好きなライブ会場になっています。

まず、オープニングアクトが登場します。今回の来日公演のオープニングアクトは、JOHN HOPKINS FEATURING DAVIDE ROSSI。「Prospekt’s March」の製作にも携わったElectronicaミュージシャンなのですが、ラップトップとヴァイオリン、そして映像を組み合わせたパフォーマンス。これがかなり良かったです。退屈している人も多かったかも知れませんが、RADIOHEADの時のMODESELEKTOR同様、僕には来るものがありました。



COLDPLAY 01



開演時間を過ぎた頃、Classicの「The Blue Danube」がかかり会場は暗転。1万4千人の歓声の中、「Life In Technicolor」が聴こえてきました。遠く4人のシルエットが見えます。いよいよです。

演奏は「Violet Hill」へ。Chrisの歌が聴こえてきます。前回のライブのオープニングは、無機質に時を刻むデジタル時計盤がバックに映し出される中、「Square One」を歌いながらストロボの中現れるChris Martinがあまりに格好良くて腰が抜けそうになったものでしたが、今回は至って普通。

続いては、いきなり「Clocks」。歌い終わるとChrisがピアノから離れ、Johnny Buckland、Guy Berrymanと共に花道へと出て来ます。「In My Place」が始まりました。イントロ、あれだけギターの単音フレーズを堂々と演奏するのは、Johnnyか真島昌利くらいでしょう。容易に真似出来ない説得力があります。

しかしながら、どうも冒頭からテンポが悪い。曲と曲のつなげ方も、入り方も実に適当。前回のライブレポでは、本国Englandで観る事のマイナス点、というものに触れましたが、彼等は本国でなくともリラックスし過ぎているのでしょうか。

「Speed Of Sound」。前半から過去の代表曲で固めてくるというのは予想外でした。そして、早くも訪れる「Yellow」。こういう曲の良さが分かる日が来るなんて、この曲が世界中で話題になっていた当時は微塵にも思いませんでした。歳はとってみるものですね。

と、ここで「Chinese Sleep Chant」で一転して雰囲気が変わります。交錯する照明の中、Thom Yorkeの様なダンスをするChris。バンドはそのまま「42」へと華麗に演奏を繋げます。どうやら、ようやくここで調子が出て来た様です。

すると、そこでまさかの「Fix You」。前回ではクライマックス要員であったこの曲を、今こうして他の曲と同列に扱うという彼等の姿勢は素晴らしい。

「Strawberry Swing」を挟み、ステージ上手へと移動する4人。そこにはドラムパッドとキーボードが用意されていて、Techno調の演奏が始まりました。ヴォコーダーの音色を模したギターが導いたその曲は、「God Put A Smile Upon Your Face」。チープかつ温かみのある、斬新なアレンジです。こちらもまた、過去の名曲を遊びで済ませてみたという感じがして好感が持てます。そのまま、メドレーの様にして「Talk」も演奏されました。いつからこんなに器用なバンドになったのでしょう。

次もまた趣向を変え、Chrisがピアノだけで「The Hardest Part」を歌い始めました。CDではとても退屈な曲だと思っていたこの曲が、この様なアレンジで聴いて初めて素敵な曲だと思えてしまいました。Chrisはそのまま「Postcards From Far Away」を演奏。澄んだ音の余韻を残し、オーディエンスもそれを逃すまいと静かに聴き入っていました。

その時です。一瞬にして赤と黄の照明が立ち上がり、「Viva La Vida」のイントロが。会場の空気が一変しました。冒頭から果敢にWillがオーディエンスにコーラスを呼びかけます。今夜は実にWillが良い仕事をしています。もう、これが狙いの曲ですからね。心置き無く堪能しました。

間髪入れず、「Lost」が始まります。形勢逆転。出だしの間の悪さは一体何だったのでしょう。

歌い終えると、ステージを降り移動を始めるメンバー達。オーディエンスの歓声はやがてメンバーを追いかけ、僕のすぐ近くへと移動して来ました。そして、至近距離に現れる4人。何とセカンドステージが用意されていたのです。しかも、僕の目の前に。

それぞれアコースティックの楽器を持ち、「Green Eyes」を歌い始めます。こんなに近くにいると、さすがに嬉しくなってしまいます。続いて、Chrisがなかなか電源の入らないキーボードと格闘しながらTHE MONKEESのカヴァー「I’m A Believer」を披露。こういうところは、実に彼等らしい。



COLDPLAY 02



アコースティックセットは2曲で終わり、再びメインステージへと戻る4人。「Politik」が始まりました。懐かしい曲です。Fuji Rock Festival 2003の映像が頭をよぎります。

そして、ここで「Lovers In Japan」が。日本にちなんで番傘を差して現れたChris。何と素晴らしい空間でしょうか。もうこれからは、余計な前置きは使いません。彼等は、誠実さを巡る闘いに勝ったのですから。

続いてはしめやかに、「Death And All His Friends」で本編は終了しました。良くも悪くも、これは今夜限りの事。明日になれば、また違ってしまう。

しばらくの後、再び現れる4人。アンコールは「The Scientist」から始まりました。今回、この曲は演奏されないかもと諦めていました。御託を並べる前に、COLDPLAYはこういう美しい曲を幾つも持っているんです。まずはそこを受け止めなければ。

続いて、「Life In Technicolor II」。どうやらこれでラストの様です。「Viva La Vida Or Death And All His Friends」と「Prospekt’s March」、2つの作品に及ぶ彼等の新たな世界は、見事にこうして再現されました。気取り屋のChrisとオーディエンスはまるで、シュプレヒコールを連呼しているかの様。革命でも何でも無いこの夜を、どんな野次馬にも邪魔される事の無い様にと。

会場の照明が点き、我に返る自分。2005年のあの時と比べてどうかというのは、まずバンドの姿があまりに変貌し過ぎてしまっている今、比較しようがありません。

RADIOHEADが血を分けた、と誰かが勝手に形容した2つのバンド、MUSEとCOLDPLAY。アルバム3枚という神聖なジンクスを適当にあしらい、両者とも4枚目のアルバムを発表しました。結果は、今更僕が説明するまでもありません。

Chrisに伝えたい。もう自虐キャラはよせ、と。

ほんの少しだけ、COLDPLAYがAlternativeになった気がしました。いけない、まだ婉曲する癖が抜けていない様で。



Setlist:

01.   Life In Technicolor
02.   Violet Hill
03.   Clocks
04.   In My Place
05.   Speed Of Sound
06.   Yellow
07.   Chinese Sleep Chant
08.   42
09.   Fix You
10.   Strawberry Swing
11.   God Put A Smile Upon Your Face / Talk
12.   The Hardest Part
13.   Postcard From Far Away
14.   Viva La Vida
15.   Lost
16.   Green Eyes
17.   I’m A Believer
18.   Politik
19.   Lovers In Japan
20.   Death And All His Friends
 Encore 1
21.   The Scientist
22.   Life In Technicolor II



COLDPLAY 03
posted by Yoshitaka at 01:12| Comment(2) | TrackBack(0) | Diary - Live Review | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年03月06日

加藤先生とAnzaちゃん

No. 499

七日に一日は仕事もお休みさ〜

「どんたく」   SADISTIC MIKA BAND



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2009.02.03

昨年末にデビューアルバム「Vitamin-Q」を発表した加藤和彦の新しいバンド、VITAMIN-Qのデビューライブに行ってきました。

会場はShibuya Ax。ここへ来る時は、いつも原宿で降りるか渋谷で降りるか迷います。微妙な距離です。

今夜は頭脳警察のPanta、映画監督の井筒和幸をはじめ、著名人が多く会場にいました。加藤氏の相方であるあの方は、と少し探しましたが、お見掛け出来ませんでした。

以前も紹介しましたがこのVITAMIN-Qは加藤氏をはじめ、加藤氏と共にSADISTIC MIKA BANDに在籍した小原礼、ソロやJAPANのギタリストとして活躍した土屋昌巳、元SIMPLY REDの屋敷豪太という面々に、HEAD PHONES PRESIDENTのAnzaをフロントに迎え結成されたバンド。Englandへ進出した日本のバンド、SADISTIC MIKA BAND。England出身のバンド、JAPANとSIMPLY RED。そんなバンド達に在籍した、Englandに縁のあるミュージシャンが一堂に会するこのバンドのライブは、普段なかなか姿を現さない彼等を観る絶好の機会です。

開演時間になり、まずはMCが登場しました。日本のCountry、Folkの第一人者であり、XTC、TALKING HEADS、ELVIS COSTELLO等数知れぬミュージシャンを日本へ招いた、麻田浩です。

麻田氏は加藤氏との語らいの中で、今の日本の音楽はつまらないと嘆き、これからは若手の育成を積極的にやっていくと誓ったそうです。そして今夜、こういう人も探せばいるんです、と紹介された今夜のオープニングアクトは若干20歳の女の子、CHIHANA。ドブロギターを持って登場します。

ステージ中央の椅子に座り、無造作にチューニングをした後、腕慣らしにBluesのフレーズをなぞり始め、やがてTHE ROLLING STONESの「You Gotta Move」を歌い始めました。あくまで自然に奏でられるギターとスモーキーな声は貫禄すら窺えて、とても20歳の女の子とは思えません。何でも、元村八分の加藤義明の助力を得ての事なのだそうですが、もしかしたらその筋の誰かの娘ではないかと思います。でなければ、あまりに出来過ぎています。

続いて、DAN PENNの「Dark End Of The Street」。しかし、どんな前書きがあろうと彼女は確かに素晴らしい。オリジナルの曲も聴きたかったのですが、今夜はこの2曲だけで終了。近々「Sweet Nothing」というデビューアルバムを発表するそうなのですが、是非また何処かでライブを観てみたいです。



Setlist:

01.   You Gotta Move
02.   Dark End Of The Street







インターヴァルの後、続いて現れた2人目のMCは、YELLOW MAGIC ORCHESTRAを初め数々のミュージシャンに歌詞を提供してきた作詞家、Chris Mosdell。U.K.に縁のあるVITAMIN-Qのメンバーを1人ずつ、丁寧に紹介した後、 ”バンド名はヴァイタミンでは無くヴィタミンだ” (U.K.英語ではvitaminはヴァイタミンと発音する為) と念を押してバンドを呼び込みます。

遂に現れたVITAMIN-Q。いつも通り落ち着いた加藤氏と、いきなり拳を挙げながら登場した土屋氏が目に入ります。初めて生で観る土屋氏、格好良い。加藤氏、前回観た時より随分増毛しましたね。

楽器隊が全て出揃ったところで「メタルに塗りつぶせ」が始まり、Anzaが登場します。ミュージカル出身の彼女、歌唱力はやはり素晴らしい。続いて「The Queen Of Cool」。屋敷氏の切れのあるドラムが素晴らしい。そして、両サイドには加藤氏、小原氏、土屋氏。何と豪華なバンドでしょうか。

デビューアルバムのオープニング、「Panic Crash」。安定したヴォーカルを聴かせながら動き回るAnza。EXTREMEのGary Cheroneも少し落ちつけよというくらいに動き回りますが、Anzaはロックバンドのフロントというよりかは、やはりミュージカル女優の動きですね。ありそうで無かった様な、とにかく斬新です。

ここで加藤氏がMCを始めると、会場から ”トノヴァン” コールが起こります。彼の愛称、トノヴァンは、70年代当時多彩な音楽性でU.K.音楽界の寵児となったDONOVANにちなんで、日本人だからという事で ”殿” と掛け合わせて生まれたそうです。

そのまま加藤氏のヴォーカルで「Cupid’s Calling」。この声、良いですね。3年振りです。続いて今度は屋敷氏がヴォーカルを執る「Love At Thousand Degrees」。

ここでまたMCが。加藤氏と土屋氏の絶妙な掛け合いで笑いを誘います。土屋氏は、屋敷氏のドラムの前でギターが演奏出来る事がどんなに素晴らしい事かというのを説いていました。SIMPLY REDとJAPANの、時代を超えたセッションですね。

土屋氏がヴォーカルを執る「In This Moment」では、David Sylvian似の艶めかしい声と、これでもかというくらいのギターソロを披露してくれました。素晴らしい。

ここら辺で昔の曲を、と加藤氏が。やってしまうのか、SADISTIC MIKA BANDの曲を、と思いましたが、始まったのはTHE ROLLING STONESのカヴァー、「As Tears Go By」。それ以降、JIMMY CLIFFの「The Harder They Come」、THE ROLLING STONESに戻って「The Last Time」、「Heart Of Stone」と、カヴァーが続きます。屋敷氏のGretschのドラムセットもCharlie Wattsと同じもので揃えたそうなのですが、とにかくTHE ROLLING STONESがこのバンドのバックボーンみたいです。

ここで再びAnzaが登場し、「スゥキスキスゥ」、「Fun Fun Fun」と続けて演奏しました。どちらの曲も70年代のRockが好きな人なら元ネタがわかりますよね。ちなみに、各人ともコンセプトは70年代のU.K.という事で、今回のライブは楽器やアンプにもこだわっているそうです。加藤氏と小原氏はそれぞれVoxのギターとベース、土屋氏はヴィンテージのFender Stratocasterを使用。

ここでステージ上手にいる女性コーラスが紹介されました。Shanty、Aisaという名前の2人。何とShantyはGODIEGOのTommy Sneiderの娘、AisaはBREAD AND BUTTERの岩沢幸矢の娘だそうです。

ここで、土屋氏が小原氏に初めて会った時のエピソードが披露されました。ちなみに、このバンドに土屋氏を召喚したのは小原氏で、ギターが加藤氏だけでは心許ないから、との事だそうです。

そのまま小原氏のヴォーカルによる「Take The Wild Way Home」が始まりました。遊びでTHE BEATLESの「All You Need Is Love」のフレーズが入っているこの曲、僕がコーラスだったら絶対につられて「All You Need Is Love」の方を歌ってしまうでしょう。加藤氏の背後に鎮座するテルミンとテープエコーがサイケデリックな世界を描き出します。途中、これまた遊びで小原氏も「Revolution 1」のフレーズを口ずさみます。

このバンドのライブを観ていて、ただ1つだけ、気になることがあります。それはAnzaの事。

楽器隊は各人とも非常に楽しそうに演奏しており、まるで同窓会の様な和やかな雰囲気がこちらまで伝わって来ていました。

一方、ミュージカル出身のAnzaは曲の世界観を体で表現しながらシリアスに歌います。

1つのバンドとして、この両サイドの調和がとれていない様な。

HEAD PHONES PRESIDENTのヴォーカルであるAnzaにとっては、随分と毛色の違う音楽なのは確か。他のメンバー達と、あまりコミュニケーションを取っていない様な感じさえ受けました。

それまでの和やかな雰囲気を一変させた、荘厳な「The Eternal Flash」。ここでのAnzaのヴォーカルは本当に素晴らしかったです。

加藤氏のヴォーカルによる「Lotus Avenue (The Ballad Of The Blackout Boys)」で本編はラストを迎えました。デビューライブ、という事でこの様なパーティー感覚のライブも良いのではないでしょうか。

アンコールは、まず土屋氏が歌います。30年程前に頭脳警察の前座として登場した時、この曲を歌い始めたら火炎瓶を投げつけられたという話、Pantaは実はとても優しい人だったという話等も交えつつ、今夜はその時の曲を、という事だそうで。BOB DYLANの「I Shall Be Released」を歌い始めました。

続いてはAnzaを迎え、「アンファン・テリブル」を。各人ともこれでもかというレベルの演奏を披露します。団塊の世代は本当に恐ろしいですね。

これで、デビューアルバムの曲は全て演奏されました。レパートリーが無くなった、ということで今夜のライブはこれで終了です。お礼をして去って行くメンバー達。つくづく、豪華な顔揃いだこと。

結局、SADISTIC MIKA BANDの曲は演奏されませんでした。初めから演奏されはしないと思っていましたが、本当にされなかったらほんの少し残念でした。Londonにいて先の再結成を観逃した僕としては、やはりいつかお願いしたいところです。

今夜は土屋氏のギターが聴けたことが幸せでした。もちろん、エレクトリックギターを持った加藤氏の姿も、ですが。

先にも述べた通り、Anzaと楽器隊との調和がこのバンドの課題になってくるでしょう。何か秘かなプロジェクトが計画中なのだそうですが、是非また加藤氏には驚かせてもらいたいとこです。また近いうちに、ライブでお目にかかれる事を願いつつ。



Setlist:

01.   メタルに塗りつぶせ
02.   The Queen Of Cool
03.   Panic Crash
04.   Cupid's Calling
05.   Love At A Thousand Degrees
06.   IN THIS MOMENT
07.   As Tears Go By
08.   The Harder They Come
09.   The Last Time
10.   Heart Of Stone
11.   スゥキスキスゥ
12.   Fun Fun Fun
13.   Take The Wild Way Home
14.   The Eternal Flash
15.   Lotus Avenue (The Ballad of the Blackout Boys)
 Encore
16.   I Shall Be Released
17.   アンファン・テリブル



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2009年03月05日

Touch Me I'm 達也

No. 498

再開。ちょっと家を離れて東へ西へかけずりまわっていたもので、更新が途絶えていました。かけずりまわったと言っても、ほんの2000キロくらいですが。



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2009.01.15

昨夜のJACK'S MANNEQUINのライブに引き続き、今夜もNagoya Club Quattroへ。今夜はMUDHONEY、10年振りの来日公演です。

今回MUDHONEYのオープニングアクトを務めるのは、JOY HEIGHTS。今はONJOを率いる世界的な音楽家、大友良英を中心に、LOSALIOSの中村達也、MO’SOME TONEBENDERの百々和宏、LA-PPISCHのTetsuが集まって結成されたバンド。

中村氏を観るのは昨年のFRICTION以来の事。現在、彼の活動体系は他に、TWIN TAIL、SANDADA、TOUCH-ME、LOSALIOSと、一体幾つあるんでしょうか。

 ”よう” と一言挨拶し、ドラムに座る中村氏。程無くして、自然発生的な即興演奏が始まりました。曲の初めはバラバラだったのが、次第に輪郭を整え、アンサンブルになって立ち上がってきます。「地に落ちた赤い唇」。有機的なドラム、ギター、ベースを、スペーシーに味付けしていく大友氏。

曲の合間に、リズムを取りながら意味不明の言葉を呟いていた中村氏。いつも通りの彼ですね。観ているこちらも、訳も分からず嬉しくなってしまいます。

続いてはダンサンブルな「F.S.P.」。後半の擬似ホーンセクションみたいなところが格好良い。どんなに自由な演奏が続いても決して散漫にならないのは、Tetsuの堅実でグルーヴィーなベースが根幹にあるからでしょう。

ギターリフが先導する「17 Zigzag Wander World」。後半のドラムが有り得ません。

Free Jazzの様な「Lafthing」の後は、壮絶なインプロヴィゼーションが待ち構えていました。こういう事がしたくなる人の気持ち、出来る人の気持ちが観ている側から分かるというだけでも、自分が楽器を演奏出来るという事のありがたさが実感出来ます。

結局、1時間程の演奏でした。オープニングアクトとしては異例の扱い。何かと言われていましたが、前評判よりも遥かに良いバンドだと僕は思いました。

それにしても、こういうライブを観せつけられると、余計にLOSALIOSが観たくなります。



Setlist:

01.   地に落ちた赤い唇
02.   F.S.P.
03.   17 Zigzag Wander World
04.   Lafthing
05.   Improvisation







そして、いよいよMUDHONEYの登場を待つばかりとなりました。

開演時間を少し過ぎた頃、会場の照明もそのままで、まるでローディーが機材を確認しに来たかの様なそぶりで現われた4人。突然の登場に、驚くオーディエンス。

おもむろにそれぞれが楽器を持ち、始まったオープニングは「The Money Will Roll Right In」。元はFANGがオリジナルのこの曲、MUDHONEYがKurt Cobainとデュエットしている映像を観た事がある人も多いのでは。休む間も無く、立て続けにニューアルバム「The Lucky Ones」から「I’m Now」、「The Lucky Ones」、「Next Time」、「Inside Out Over You」と演奏する彼等。

しかし、Mark Arm、全然歳をとっていないですね。怖いくらいに。他の3人、Steve Turner、Dan Peters、Guy Maddisonはそれぞれそれなりに歳をとっているのに比べ、フロントにいるMarkが少年みたいに見えます。

ゆるい。昨年この会場で観たDINOSAUR JR.も相当ゆるかったですが、彼等は別に曲がゆるいだけであって。MUDHONEYは演奏がゆるくて、時折もう少しまともに出来ないのかと思ってしまう程。でもこれがあれらの味ですね。今となっては、GrungeというよりはStoner Rockといった方が巧くあてはまるかもしれません。あともう10年くらい経ったら、BUZZCOCKSやDR. FEELGOODみたいな立ち位置のバンドになりそうな気がします。

「You Got It」と「Suck You Dry」でようやくオーディエンスも暴れ始め、バンドも満足気な顔で演奏を続けます。サイケデリックな趣向をみせた「Inside Job」、「Sweet Thing (Ain't Sweet No More)」、「Blinding Sun」なんかは僕の好きな部類の曲だったのですが、ライブではラフに演奏され過ぎて無骨なGarageの曲になって聴こえたという愛嬌もみせてくれました。

やはりというか、新しめの曲ではあまりオーディエンスの反応は良く無かったです。どうしていいのか分からない、といった感じに聴いていました。

そんな中、「Good Enough」、「No One Has」と初期の曲が続く所では歓声が上がりました。

集中するでも無く、何かを期待するのでは無く、身を任せたら、とても気持ちが良い。いかにもRock然とした感じをMUDHONEYに求めて今夜ここへ来た筈だったのですが、途中で楽しみ方が変わりました。

しかし、「Touch Me I’m Sick」。来ましたね。この曲だけは、どうしても呆然と聴いているだけでは済まされません。

そこから、攻撃的な「F.D.K. (Fearless Doctor Killers)」、「Hard-On For War」、毒性のある「When Tomorrow Hits」を挟み、「In ’N’ Out Of Grace」へ。

ヒッピーみたいな格好をした女性がフロアで踊り狂っていました。それだけなら別に構わないのですが、今夜は何だか、奇声やダサい歓声を発する客がいて非常に耳障りでした。

とどめはやはり、彼等の定番曲であるTHE DICKSのカヴァー、「Hate The Police」。MCはありませんでしたが、これだけの曲を演奏してくれるのなら今回の来日は別に不本意なものでも無かったのでしょう。こういうバンドを日本で観る場合、僕はまずそんな事を気に掛けてしまうのです。

程無くして彼等は呼び戻され、「The Open Mind」で始まったアンコール。次はオーディエンスの2、3人がまばらに発した ”Ubu” コールに応えてPERE UBUのカヴァー、「Street Of Waves」。

続く「Tales Of Terror」では、曲の途中でSteveのギターの弦が切れてしまい、上手く演奏が続けられずに中断してしまいました。別にMUDHONEYの曲ぐらいそのままで演奏出来るだろう、とMarkが言うのに対してSteveが弁明します。

 ”This is the song I really need 6 strings.”

昔からですが、このバンドはカヴァーが多い。しかも、かなりマニアックなPunk Rockのバンドばかり。そんな訳で、アンコールのラストはBLACK FLAGのカヴァー、「Fix Me」。ゆるいバンドでもこういうラストの決め方を観せられてしまうと、なかなか侮れないなと思うのでした。

通して観てみれば、かなり良いライブだったと思いますが、このバンドを知っているか知らないか、好きか嫌いかで評価が二極化するのでしょう。僕は好きです。

嫌いな人が観たら、おそらく酷く体力を消耗するんだろうな、と。でもそこがMUDHONEYの魅力ですよね。



Setlist:

01.   Money Will Roll Right In
02.   I’m Now
03.   The Lucky Ones
04.   Next Time
05.   Inside Out Over You
06.   You Got It
07.   Suck You Dry
08.   Inside Job
09.   Blinding Sun
10.   Sweet Thing (Ain’t Sweet No More)
11.   Good Enough
12.   No One Has
13.   Touch Me I’m Sick
14.   F.D.K. (Fearless Doctor Killers)
15.   Hard-On For War
16.   When Tomorrow Hits
 Encore 1
17.   The Open Mind
18.   Street Waves
19.   Tales Of Terror
20.   Fix Me



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2009年03月04日

フジロック第一弾発表

PATTI SMITH

MELVINS

BAD BRAINS

ANIMAL COLLECTIVE

BEN HARPER

M83

ROYKSOPP

WEEZER

・・・WEEZER?

GONG

・・・GONG??????????????







http://www.fujirockfestival.com/artist/index.html
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