2008年11月24日

Ritchey James Edwardの死

Ritchey



MANIC STREET PREACHERSのギタリスト、Ritchey James Edwardの死が、U.K.の裁判所により確定されてしまいました。今日11月23日が彼の正式な命日になったという事です。

1995年に失踪してから、不確かな目撃情報とともに伝説の世界へと旅立ってしまったRitchey。残されたメンバー達はRitcheyがいなくなってからも、いつ彼が帰ってきてもいい様にステージの下手側を空け続け、印税も等分して彼の信託基金に支払い続けていました。

加入当初楽器がろくに演奏出来なかった、音楽雑誌のインタビュー中に剃刀で自分の腕を切りつけ始めた、アルコールやドラッグに依存していた等、エキセントリックな話題ばかりが先行していたRitcheyでしたが、彼の書く繊細な詞無しではMANIC STREET PREACHERSは成立しなかったでしょう。

Ritchey失踪後もアルバム「Everything Must Go」と「A Design For Life」で再出発を飾り、MANIC STREET PREACHERSはWalesの国民的バンドへと成長していきました。

MANIC STREET PREACHERSというバンドは、デビューアルバムを全米、全英ともに1位に送り解散すると宣言したり、目出し帽を被りテレビに出演したり、西側のバンドとして歴史上初めてCubaでライブを行ったり、とにかく話題性が先行したバンドでした。

蓋を開けてみれば、音楽自体はさしたるものではありません。ただ、彼等の演奏する姿というのが、どこか胸にくるのです。だからライブを観に行ってしまう。

彼等が言っていた通り、Rockを聴く為にドラッグをやらなければならない理由はどこにもありません。

ただ、この世界を構成する多くの人達が、他人より感受性が発達してしまった人の弱さや苦しみを、少しでも知る事が出来たのなら。


This one's 4 REAL, and always will be.

R.I.P. Ritchey James Edward







http://www.nme.com/news/manic-street-preachers/41236
posted by Yoshitaka at 19:12| Comment(2) | TrackBack(0) | Music News | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年11月22日

待ち望んだ民主主義

どうやら本当みたいです。



Artwork 80



GUNS N’ ROSESのニューアルバム「Chinese Democracy」。

製作期間17年、制作費14億円。僕もまた、待つこと8年。悔しい事ですが、この話題性こそがRockかと思います。GUNS N’ ROSESのニューアルバムが出ると聞かされた16歳の少年は、待たされ続け気が付いたら24歳になってしまいました。

店頭に並べられたアルバムを眺めても、手に取って眺めても、実感が得られませんでした。今まで通り、直前になって延期されると思っていたのに。出る時は、案外すんなり出てしまうんですね。本当、夢みたいです。

雑然としたイントロに攻撃的なギターリフが絡む、オープニングの「Chinese Democracy」。そこへ続く、昔ながらの彼等を匂わせる「Shackler’s Revenge」。

以前書いた通り、「Use Your Illusion I」、「Use Your Illusion II」の世界観をベースに、よりドラマチックに、よりエキセントリックに、よリメロディアスになったGUNS N’ ROSESがここにいます。Buckethead、Bumblefootが面白いギターを聴かせてくれています。

「Better」、もう格好良過ぎて頭がおかしくなりそうです。「Sorry」、Sebastian Bachとのデュエット。「Madagascar」、ただただ感動。全体的に、予想より遥かにコマーシャルで聴きやすい作りです。

あの「Appetite For Destruction」を作ったバンドが、こんなアルバムを作るなんて。このバンドには、Slash、Izzy Stradlin、Duff McKagunといった愛すべきキャラクターがいて、共に世界を手中に収め、やがて袂を分かち、1人また1人と去っていったというドラマがありました。

僕はこのアルバムについて考えているうちに、昔彼等と比肩したとあるバンドの存在を思い出しました。METALLICAです。80年代にHeavy Metalの先導者としての地位を築いたかに見えたが、90年代に入りモダンなアルバムを次々と発表し、離れていく古くからのファンをよそに更なる世界的成功を収めていったMETALLICA。Axl Roseが同様のベクトルを持っていたとすれば、この様な音楽性の展開が見られたのは必然かと。

両者とも、かたやHeavy Metal、かたやHard Rockという前時代的アウトプットから、Alternative世代の象徴へと、よくぞなれたものです。ポストAlternative世代である僕はそこを評価したい。

僕達がこのアルバムを手に取ってしまった時点で、Axl Roseは勝ったのです。
posted by Yoshitaka at 23:59| Comment(2) | TrackBack(0) | Diary - Album Review | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年11月21日

うそーん

本当に出たみたい。

仕事が終わったんで、今から買いに行きます。
posted by Yoshitaka at 18:27| Comment(3) | TrackBack(0) | Diary - Daily Life | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年11月19日

OASIS来日決定

OASIS、3年振りの来日公演が決定しました。ニューアルバム「Dig Out Your Soul」が期待を裏切り壷に入ったので、ライブも非常に楽しみです。

今回は、東京、大阪、名古屋、札幌。東京と大阪は会場が酷いので、久し振りに遠征せずに地元で観る事になるかも知れません。ただ、そうなると一緒に行ってくれる人がいないという。

別にライブなんてそのアーティストが観たければ、1人だろうが何だろうが行ってしまうのが僕ですが、OASISぐらい、誰かと一緒に観たいなと思うのです。



http://www.cdjournal.com/main/news/news.php?nno=21465
posted by Yoshitaka at 15:21| Comment(5) | TrackBack(0) | Music News | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年11月16日

Are You Experienced?

デイヴ平尾が亡くなり、そうこうしているうちにMitch Mitchellまでも亡くなってしまった。



デイヴ平尾。

JOHNNY LEWIS AND CHARのルイズルイス加部、ゴダイゴのミッキー吉野、CREATIONのアイ高野、柳ジョージ等、日本のRock界を創った錚々たるミュージシャン達が在籍した、THE GOLDEN CUPS。そのオリジナルヴォーカリストが平尾氏だった。奇跡の再結成を果たし、次の活動を心待ちにしていただけに、残念でならない。



Mitch Mitchell。

説明不要、THE JIMI HENDRIX EXPERIENCEのドラマー。Jimi Hendrix、Noel Redding、Mitch Mitchell。人類史上最高のギタリストが率いたあの3ピースバンドは、これで3人全員があの世に召されてしまった。60年代が着実に、歴史になろうとしている。その思想が影も形も無くなってしまった後に生まれた僕は、その断片を探すことに必死だ。

THE WHOも来日した。初の単独来日。デビューして43年目の出来事。43年というのは容易な時間じゃない。JohnもKeithも死んでしまった。稀代のファッションリーダーだったRogerは、パジャマみたいな服しか着なくなった。Peteもハゲた。


今、あなたにGood night

ただ、あなたにGood bye


涙を必死にこらえて歌う井上陽水を観たら胸が痛くなった。

Jimiに会いたいな。



posted by Yoshitaka at 13:01| Comment(4) | TrackBack(1) | Music News | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年11月10日

鈴木さん

ダモ鈴木、来日公演。

初日の今日は、国分寺の小さなライブハウスにて。

前座のハナタラシみたいなバンドがハナタラシみたいにぎいぃぃぃえぇぇぇおあおぉぉおごごげひゃががぁぁぁぁと叫び倒しているのに見とれていると、背後にただならぬ気配。


鈴木さんだ。


怖くて振り向けない。でも凄く優しそう。

前座が終わった。東京も随分寒くなった。ねー、バンドしよーよ。っていう話。

高校の後輩が、世界一周をし始めた。女の子なのに凄い。今インドらしいが、もう少し西に行ったらシーシャたくさん吸っといで。

そうそう、来年はトラベラーYoshitaka復活かも。


てか、鈴木さん、

ライブまだっすか?
posted by Yoshitaka at 20:26| Comment(2) | TrackBack(0) | Diary - Daily Life | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年11月06日

Glosoli




僕達はもしかしたら、この先この音楽界を根本から変えてしまう人に、影響を与えることが出来るかも知れないんだ。

SIGUR ROS   (RADIOHEADが「Kid A」を発表する直前のインタビューにて)



Sigur Ros



RADIOHEADから、丁度今日で2週間が経ちました。

頭の中に、SIGUR ROSがうまくかかりません。自発的にあまり聴かなくなったからでしょうか。彼等の音楽は一生のうちで、再生回数が限られている様な気さえします。

BJORKの「All Is Full Of Love」とか、RADIOHEADの「Idioteque」とかが代わりにかかり始めました。いつもの栄の街並も、何だか違って見えます。

名古屋にSIGUR ROSが来るという事に、いまいち実感が持てないでいました。あのクラスのバンドであれば名古屋は普通に来てくれるのですが、そういう事では無く、Icelandという地球の果てから、名古屋という僕が住む極めて具体的な場所に、彼等がやって来る、という事に。

そして、何より僕は、このバンドがここまで有名になった事に例え様の無い違和感を覚えます。

今夜の会場となったのは、愛知芸術劇場。会場には幾つかのホールが入っていて、今夜別のホールでは久石譲のコンサートが開催されていました。そして、そちらの入場に並ぶ、明らかに場違いな外国人が1人。

彼はアメリカ人で、日本に住み始めて半年余り。SIGUR ROSを観たくて仕方が無かったのに、周りは誰もSIGUR ROSを知らず、四苦八苦して1人でチケットを買ったのだとか。

そう。そうあるべきなんです。

発売してから随分後にチケットを買ったので、今日の席は4階席。

開演。4人が現われます。Jonsi Birgisson、Georg Holm、Kjarri Sveinssonの3人はモノトーンの服装なのに、ドラマーのOrri Pall Dyrasonだけはタンクトップに王冠を被っています。

凄い、本当にSIGUR ROSだ。

オープニングは「Svefn-G-Englar」。2ndアルバム「Agaetis Byrjun」のオープニング曲です。冒頭から1人で気持ちが盛り上がってしまいましたが、オーディエンスは静まり返っています。

やはり会場が会場だけに、音が凄く良い。今回は4人編成のみのSIGUR ROS。ステージ上は非常にシンプルです。しかし、随分印象が違うのかと思いきや、特には変わらない気がしました。

そして、「Glosoli」へと繋がります。あの時の感動を、思い出していました。

Jonsiがボウでギターからノイズを発生させ、その余韻と共に「Ny Batteri」が始まります。前回と一緒です。あの時のことを思い出すだけでも、今夜は来た意味があるのかも。

ニューアルバム「Med Sud I Eyrum Vid Spilum Endalaust」からの「Vid Spilum Endalaust」を挟み、「Hoppipolla」へ。曲の途中、珍しくオーディエンスに話しかけるJonsi。アイスランド語で何か話し始め、全く訳が分からないという反応のオーディエンス。Jonsiは笑いながら、英語に切り替えます。手拍子をして欲しかったそうです。

続いて「Takk」の展開通り、「Med Blodnasir」へ。早くもクライマックスを迎えるかの様な形相で、4人は音の壁の中へと入り込んでいきます。

静寂。

ここで一区切りついた感じになり、その後ニューアルバムから「Festival」、「Fljotavik」と続きます。ニューアルバムはライブで聴かせる事を前提に、もう少しその場で構築する余白を予め設けて作られていたのかも知れません。同じ4人なのに、音の厚みが全然違う。

そして、「Vidrar Vel Til Loftarasa」。今回もこの曲を演奏してくれるんですね。

静寂。

クライマックス迎え過ぎ。もうここまで来ると感覚も麻痺してきます。

4人がピアノを囲むようにしてヴィヴラフォンを演奏する「Saglopur」で、途端にカラフルな照明があたりはじめ、それまでモノトーンだったステージが華やぎます。「Inni Mer Syngur Vitleysingur」、「Hafssol」とニューアルバム、1stアルバム「Von」の曲を交互に組んでくるあたり、彼等の自信が窺えます。何より、こうしてライブで聴くとニューアルバムの曲も立ち上がってくるのです。

雰囲気的にここで終わるのかと思いきや、忘れた頃にアコースティックギターを持ってJonsiが歌い出したのは「Gobbledigook」。耳を疑ったあのニューアルバムのオープニングの曲です。出来るんですね。しかもこんなに自然に。オーディエンスは盛り上がっていました。複雑な光景です。

こうして、本編は終わり。

アンコールは、ニューアルバムからの「All Alright」で始まりました。この曲と「Festival」は、SIGUR ROSで初めて英語のタイトルが使われた曲名です。

そういえば、今夜は1曲も「( )」の曲が演奏されていません。彼等のランドマーク的な存在のあの「( )」も、早くもそういう扱いなのでしょうか。

そんな事を考えていたら、「Popplagid」が始まりました。ラストはやはり、この曲なんですか。

彼等をこの様な環境で観て考え直した事、それは、本末転倒ですが、SIGUR ROSというバンドが居る空間というのは、もう少し雑多さがあるべきなのかも知れない、ということ。あれ程まで静かな環境で観るSIGUR ROSのライブを求めていたにも関わらず、ですよ。

このことからも、この僅か数年の間に、僕が求めるSIGUR ROSと、SIGUR ROSが求めるSIGUR ROSとの間に行き違いが生じているということが分かります。生きているうちに1枚、出会えるかどうかの名盤とさえ思った「( )」や「Takk」でさえも、今の彼等にとっては通って来た過程に過ぎないのでしょう。

止めてあげなければいつまでも演奏し続けてしまいそうな彼等の姿に観入っていると、意識が遠くへ追いやられていくのが分かりました。

ラストはカオスのうちに終わりました。これも、前回と同じ。

今までSIGUR ROSを観たことの無い人は、是非観て欲しい。前回もしくはそれ以前に観たことのある人は、別に無理して観なくても良い。今回のSIGUR ROSは、そんなところ。良くも悪くも前作「Takk」があまりに注目され過ぎたのでしょう。

全てが終わって外へ出ると、また見慣れない街に取り残された様な錯覚を覚えました。気が付けば、名古屋でライブを観たのも久し振りなのかもしれません。

次に彼等に会うときは、何時、何処で、お互いどの様な状況に置かれているのでしょうか。

いつも僕のいるところに来てもらってばかりいるので、そろそろ彼等の所へ訪ねて行かなければ。



01.   Svefn-G-Englar
02.   Glosoli
03.   Ny Batteri
04.   Vid Spilum Endalaust
05.   Hopippola
06.   Med Blodnasir
07.   Festival
08.   Fljotavik
09.   Vidrar Vel Til Loftarasa
10.   Saglopur
11.   Inni Mer Syngur Vitleysingur
12.   Hafssol
13.   Gobbledigook
   Encore 1
14.   All Alright
15.   Popplagid



Glosoli
posted by Yoshitaka at 23:59| Comment(0) | TrackBack(0) | Diary - Live Review | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年11月05日

I Want Any Of This




全て、おかしい。みんな、おかしい。だから君も、もう忘れていいんだよ。

「Planet Telex」



logologologologologologo



RADIOHEAD来日公演、最終日。長かったツアーも、とうとう今日で終わりです。

有楽町駅からは今日もまた、会場の東京国際フォーラムへと延々と続く、チケットを求める人の群れ。

昨夜はThom Yorkeの誕生日でありました。特別な事と言えば特別な事なのかも知れない事が起こりました。そしてワールドツアー最終日でもある今日、何かが用意されてはいるのでしょうか。

そうは言っても、僕はただツアーをする彼等についていっているだけの話で、オーディエンスは別に、僕みたいな人ばかりいる訳ではないので、彼等もそんな人ばかりを相手にしてはいません。今夜のライブは、とか、いちいち変化を期待するのは自己中心的ではありますよね。

それでも、こんなに毎回セットリストを変えてライブをしてくれるミュージシャンも少なくなりました。

いよいよ、今回の来日公演最後のライブが開演しました。今夜はオーソドックスに、「15 Step」から。Colin Greenwoodの手拍子も、これでしばらく見納め。そして、Johnny Greenwoodの先導で「Airbag」、そして「Just」と必殺パターンで続きます。埼玉公演1日目と同じオープニングです。凄まじい。今まで何度演奏してきたのか分からない程、彼等にとってはオートパイロット化しているであろうこの曲達が、どうして毎晩この様な計り知れぬ狂気を吐き続けていられるのでしょうか。

ニューアルバム「In Rainbows」収録の曲も、1曲また1曲と、いとおしく思いながら聴いていました。「All I Need」、凄く好きになりました。

昨夜に引き続き、「Kid A」が。そう言えば先のU.K.ツアーでは、RADIOHEADにしては珍しく、Glasgow公演とManchester公演が1曲を除いて全て同じセットリストが演奏されたという事がありました。昨夜の「Kid A」はあまりに予期せぬ出来事だったので、そのまま昨夜だけの思い出にとどめたかったのですが。少し複雑です。

「Reckoner」の後、「Talk Show Host」へ。かなりレアだと思っていたこの曲は、結局来日公演全ての都市で聴く事が出来てしまいました。そして更に、オルガンがThomの前に運ばれてきて、こんな早いタイミングで「Everything In Its Place」なのかと思いきや、予想外の「In Limbo」へ。こんな曲もライブで再現出来てしまうんですね。別にこの曲に限ったことではありませんが、彼等をライブで観る前は、全ての曲に於いてそんな事を思っていたくらいです。

「Weird Fishes / Arpeggi」、「The Gloaming」。演奏中、徘徊するEd O’brienが不気味。

ピアノに向かうThom。歌い出したのは「Videotape」でも「You And Whose Army?」でも無く、「A Wolf At The Door」。呆然。ただただ、感動です。

それにしても、ここまでやられると今夜のセットリストはいつもと違う予感が。

Johnnyがふざけて、Heavy Metalギタリストの様なジェスチャーをしてみせます。「Faust Arp」を歌うときのThomとJohnnyは、本当に観ていて微笑ましい。そしてその後、バンドメンバーが出揃い、長く静かなイントロが始まりました。これは、今までライブで聴いたことの無い曲。

「Bullet Proof, I Wish I Was」。「The Bends」の曲が、また1つこれで。

この曲をやられてしまった後は、取って付けた様にうまく反応できないでいました。

 ”Time to wake up.”

冗談めいたThomの声から、「Jigsaw Falling Into Places」、「Optimistic」と攻撃的な曲が続きます。今まで長い間、正面から彼等の姿を観てばかりいたので、昨夜に引き続きPhil Selwayのドラムに目が行ってしまいます。「Nude」、さようなら。「Bodysnatchers」、さようなら。本当に、次はいつ会えるんですか。

アンコールは、Thomがピアノに設置されたカメラに向かってふざけてみせる「You And Whose Army?」。そして、ピアノはそのままで、「Videotape」。

そして、最後の日にふさわしい、「Paranoid Android」。貫禄という言葉がこれ程似合わないバンドも珍しいですが、この曲は何だか貫禄、という表現に甘んじてしまう、そういうものを持ち合わせています。日本語が下手ですみません。

そして、こちらも滅多に演奏されなかった「Go Slowly」。そこから、「Everything In Its Right Place」へ。

2度目のアンコール、JohnnyとPhilが見守る中、Thomがピアノの前に座り、「Cymbal Rush」を歌います。フルで聴くのは久し振りです。これを、大阪公演を一緒に観たもう1人の彼に観せてあげたかった。

この曲が終わる頃から、会場には妙な雰囲気が広がり始めました。

昆虫の羽化を、息を殺して観察しているかの様に、静まり返るオーディエンス。静かに、ステージ上の5人の一挙一動を逃さず目で追っています。

2曲目、「There There」。歓声が上がったのはイントロが始まって少しの間だけで、あとはまた同じ調子。「There There」ですよ。こんな地味な「There There」観た事がありません。

そして、「There There」が終わり。

Thomが挨拶をします。今夜がワールドツアー最終日である事。観に来てくれた日本のオーディエンスに感謝を述べ、いよいよ最後の曲へ。

ていうか、この時点でThomがギターを構えていたら、もう無いですよね。

結局、ラストは昨夜に引き続き「Blow Out」が。昨夜の驚きは何と言ってもこの曲だったのですが、2日続けて、ですか。気まぐれもここまで来ると笑えてきます。

全てが終わり、5人はステージ上からいなくなりました。先のManchester公演では、まさかの3度目のアンコールがありました。そして今夜も、会場の照明がなかなか点かないので、3度目のアンコールがあると思い歓声をあげ始めるオーディエンス。しかし、程無くして無常にも客席の照明は点いてしまいました。

随分、不自然な間でした。

最後まで、迷っていたのでは。

僕自身、自分の中でそこまで重要なことではないのですが、RADIOHEADというバンドをここまで観続けている以上、何処かで経験しておきたい事ではあります。だから、そこまで残念という訳ではありません。全ては、次への伏線になると信じつつ。

こうして、今年のRADIOHEADとの旅は終わりを迎えました。実を言うと、今回の目標は、RADIOHEADを観飽きる事でした。しかし、それは虚しくも叶いませんでした。彼等の音を聴くと、姿を観ると、頭に甦る、何とも形容しがたいあの感情。RADIOHEADに限ったことではありませんが、これが言葉で説明出来た時、僕は音楽を止められるのではないか。僕の人生はつまるところ、それを探す旅でしかないのでしょう。

助けられて、落とされて、また助けられて。それでも僕には、これしか無いんだと。



01.   15 Step
02.   Airbag
03.   Just
04.   All I Need
05.   Kid A
06.   Reckoner
07.   Talk Show Host
08.   In Limbo
09.   Weird Fishes / Arpeggi
10.   The Gloaming
11.   A Wolf At The Door
12.   Faust Arp
13.   Bullet Proof I Wish I Was
14.   Jigsaw Falling Into Place
15.   Optimistic
16.   Nude
17.   Bodysnatchers
   Encore 1
18.   You And Whose Army?
19.   Videotape
20.   Paranoid Android
21.   Dollars And Cents
22.   The One I Love / Everything In Its Right Place
   Encore 2
23.   Cymbal Rush
24.   There There
25.   Blow Out



I Want Any Of This
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2008年11月04日

Ripping Order




氷河期がやって来る。金を持って、逃げろ。

「Idioteque」



logologologologologo



いよいよRADIOHEAD来日公演、最後の公演地となる東京へと来ました。東京国際フォーラムにて行われるこの2日間を以て、ワールドツアーも同時に終了。

そして今日は、Thom Yorkeの40歳の誕生日。何か起こりそうな予感を携えて、この日のチケット争奪戦は激化していました。インターネットのオークションでは、1階前列のチケットで5万円以上の値段が付いていたりも。

有楽町駅を降りると、チケットを求める人だかりが東京国際フォーラムまで延々と続いていました。申し訳無い気持ちになりそうなのを抑えつつ、会場へと向かいます。大阪市中央体育館より、さいたまスーパーアリーナより、遥かに小さい会場。発売日に無事買えた僕はラッキーでした。

僕は、今日はそんな特別な事は起こらない筈だと思っていました。特別なことと言ったら、どうせファンの人達の考える事は1つだけなのですから。

今までと違い、今夜はステージが斜め下に位置する2階席。椅子席も今夜が始めて。開演の時間がやってきました。今夜のオープニングは「15 Step」でも「Reckoner」でも無く、「All I Need」。何か、それだけで今夜のライブが特異なものになりそうな予感がしてしまいました。そんな筈は無い、と心を落ち着かせます。

続いては「15 Step」から「The National Anthem」へ。席が高い位置にあるので、他の日にはよく観えなかったPhil Selwayがよく観えます。2年前、LondonのHammersmith Apolloで観た時も、丁度こんなアングルでした。

この会場は、凄く音が良い。それにしても僕は、RADIOHEADのライブの時は常にJohnny Greenwood側に来てしまうみたいです。例え椅子席でも。

Thomがタンバリンを持って現われ、この配置はどの曲だと悩んでいたら「I Might Be Wrong」が。今回のツアーでは、初めて聴きました。

「Nude」です。実は、この曲が初めてライブで演奏されたのは、10年前、1998年この東京での事。10年も前の曲が、ニューアルバムに組み込まれる。この事から、過去の彼等と現在の彼等は、インタラクティヴな関係にあるのだと言えましょう。10年の開きがある楽曲をまとめ、1つのオリジナルアルバムにする。LED ZEPPELINの「Coda」を思い出していました。

「Pyramid Song」という曲は、 ”1日目” と ”2日目” とでは聴こえ方が全く違って聴こえますね。 ”1日目” には、ライブが一層内省的になるのを助ける役割、 ”2日目” には、オーディエンスが期待するRADIOHEADの代表曲の1つ。

僕の中では緩和剤である、「Weird Fishes / Arpeggi」。それでも、これ程無駄の無いライブはなかなかありませんね。毎回25曲も演奏しているのに、素晴らしい。

この位置からだとステージ上での5人の動きがよく観えると書きましたが、Ed O’brienがJohnnyと同じくらい忙しく動いているのと、Colin Greenwoodがいかに予測の付かないタイミングでふざけ出すかというのがよく分かりました。

「Where I End And You Begin」、「Mixomatosis」と、「Hail To The Thief」からの曲が続きます。個人的には、「Sit Down, Stand Up」、「A Punch Up The Wedding」、「A Wolf At The Door」なんかも聴いてみたいところ。このアルバムは、僕がもう1度、RADIOHEADに挑戦してみようと思えたアルバムでした。無くて良かった節など、このバンドには1つもありませんでした。結果的に、ですが。

いつもの様に、ThomとJohnnyが「Faust Arp」を歌った後に、「Kid A」が。今回のツアーでは初。いつぞやのあのParisでのライブが頭によぎります。

「Jigsaw Falling Into Place」、「Reckoner」、「Climbing Up The Walls」、「Exit Music (For A Film)」。今回のツアーの定番曲と、今回のツアーの ”1日目” の定番曲が続きます。気が付けば「OK Computer」の曲だけでも、「Subterranean Homesick Alien」、「Fitter Happier」、「Electioneering」以外全てライブで聴いた事があります。印象とは裏腹に、意外と演奏してくれているんですよね。

「Exit Music (For A Film)」が終わり、今日がThomが自分の誕生日であることについて、一言。

 ”I’m old now.”

タイミングを計っていたのでしょう、数人のファンが ”Happy Birthday” コールを始めました。しかし、それをかき消す様にThomが「Bodysnatchers」のイントロを演奏し始めました。だから言ったのに。

ラストは、「How To Disappear Completely」。この曲で終わるライブは、何処か僕にSIGUR ROSを思い出させるものがあります。

アンコール。何か特別なことを、というオーディエンスの願いは更に高まります。そこへ静かに「The Gloaming」へと入っていきます。続いて「Videotape」、Thomがドラムを演奏しながら歌う「Bangers N’ Mash」。定番曲「Idioteque」の後は、埼玉公演1日目同様「Street Spirit (Fade Out)」が。期待をなだめるかの様に、静かに、叙情的に。

2度目のアンコールは、「House Of Cards」から。シングルになったにも関わらず、「In Rainbows」の中では最も演奏される頻度の低い曲です。

その後でした。この曲はとても古い曲で、久し振りだからどんな演奏をしてしまうか分からないよ。そう前置きして始まったのは、「Blow Out」。初めて聴く「Pablo Honey」の曲。しかもこの曲は、DVD「Live At The Astoria」に収録されている通り、初期のライブではよくラストを飾っていた曲。

後半のノイズにまみれていく場面が、美しい。目の前にいるのは今の彼等なので、凄く違和感があります。それでも、実際にこの曲を演奏している彼等は、まるで自分の子どもをあやすかのように優しい表情と手つきをしていました。

考えてみたら、「Pablo Honey」と「In Rainbows」の間に、「The Bends」、「OK Computer」、「Kid A」、「Amnesiac」、「Hail To The Thief」があるんですよ。どんなバンドですか。

呆然とさせられたこの出来事の後は、いつもの様にThomの位置にオルガンが置かれ、いよいよラストを飾るあの曲です。しかし、Thomは埼玉公演同様、何か別の曲を歌い始めました。

「True Love Waits」でした。

何だかんだ言いながらも、各回必ず1回は新しい発見を与えてくれるRADIOHEADには感謝してはいるのですが。人間の欲は、とどまるところを知らないものです。

今夜の「Everything In Its Right Place」は、Thomの声がサンプリングされカオスパッドで操作される、初期のヴァージョンに近かったです。余韻のうちに去る5人。ちなみに今夜は、僕にとって初めて「There There」が演奏されない日でありました。

それにしても、本国U.K.で4公演、うち首都Londonで2公演しかライブをしなかった今回のツアーで、日本で6回、うち首都圏で4回もライブをしてくれるというのは、本当に特別な扱いだと思います。

彼等は彼等なりに、種を蒔きたいのでは。

さて、明日はいよいよ、来日公演及びワールドツアー最終日です。何かあるとしたら、明日なのでは。Manchester公演での事もありましたし。いずれにせよ、それ程期待はしていませんが。



01.   All I Need
02.   15 Step
03.   The National Anthem
04.   I Might Be Wrong
05.   Nude
06.   Pyramid Song
07.   Weird Fishes / Arpeggi
08.   Where I End And You Begin
09.   Mixomatosis
10.   Faust Arp
11.   Kid A
12.   Jigsaw Falling Into Place
13.   Reckoner
14.   Climbing Up The Walls
15.   Exit Music (For A Film)
16.   Bodysnatchers
17.   How To Disappear Completely
   Encore 1
18.   The Gloaming
19.   Videotape
20.   Bangers N' Mash
21.   Idioteque
22.   Street Spirit (Fade Out)
   Encore 2
23.   House Of Cards
24.   Blow Out
25.   True Love Waits / Everything In Its Right Place



Ripping Order
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2008年11月03日

Schizoid Android




星と星との間で起こった爆発から、僕は宇宙を救う為に帰ってきた。ドイツ車のエアバッグが僕の命を救ったんだ。

「Airbag」



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RADIOHEAD埼玉公演2日目。今までの法則に従えば、 ”セットリスト的には” 2日目の方が素晴らしいライブが観られる筈。

そういえば、このさいたまスーパーアリーナにはJohn Lennon Museumがあるのですが、2日間とも行きそびれてしまいました。来月またTHE WHOを観にここへ来るので、その時には忘れずに観ておかないと。

今夜は埼玉公園に来ている、New Yorkで一緒にRAGE AGAINST THE MACHINEのライブを観たあの方と待ち合わせをして中に入りました。そして、今回もお世話になりました。いつもありがとうございます。

それにしても、こんなに多くの人がRADIOHEADを観に来ているという光景は、複雑な気分です。それでも、身近にRADIOHEADを解する人が1人もいない僕の日常よりかは、幾らか素敵。

さて、昨夜よりも遥かにステージに近い位置で、今夜はRADIOHEADと対峙する事が出来ます。ステージの様子が見え過ぎるのも怖い気がしますが。暗転し、1人、1人とメンバーが現れます。Johnny Greenwood側。Thom Yorke、左手にEd O’brien、2人の間にColin Greenwood、奥にPhil Selway。こんなに近くで観るのは、2年前初めてRADIOHEADを観たWolverhamptonのCivic Hallでのライブ以来かもしれません。

今夜のライブは、テレビの収録が入っています。無難に素晴らしいライブにするか、ひねくれて通なライブにするか。Thomという男は、ひねくれる振りをして常識をわきまえる男です。いつもは。

いきなり陽気に挨拶をするThom。そして、やはりセオリー通りに「15 Step」。RADIOHEADと言えど、自身のプロモーションが掛かっている場には丁寧に仕事をするんですね。

しかし、そう思った矢先、ここでカウンターが入りました。「Airbag」です。これは盛り上がります。計算されています。卑怯です。

そして、「Just」です。「Just」が来ました。いくらテレビとは言え、サービスが良過ぎます。昨夜のライブは一体何だったんでしょうか。

それにしても、やはり日本でのライブはオーディエンスの行儀が良いからでしょうか。Thomが終始にこやかです。Englandでのライブではいつも、どのタイミングでThomが怒り出すのかと、心していなければなりませんでした。

そして、「There There」へ。この曲ではJohnnyが、イントロからタム、途中からギター、またタムと、演奏する楽器を変える忙しい曲です。いつもそれを淡々とこなすJohnny。彼はこの曲だけで無く、本当に色々な曲で忙しくしています。1人PINK FLOYDごっこです。

「All I Need」を挟んで、Johnnyが今度はボウを構え、「Pyramid Song」へ。ニューアルバム「In Rainbows」のプロモーションは、もう飽きたみたいです。

「Weird Fishes / Arpeggi」、そして今回のツアーでいたく気に入っている様子の「The Gloaming」。その後はJohnnyの前にシンセサイザーがもう1台置かれ、この配置は、と思っていたら、久し振りに聴く「Mixomatosis」でした。ラッパーみたいに歌うThomが面白くて素敵です。そうです素敵なんです。RADIOHEADは何をしても素敵と思ってしまうんです。

今夜は間違えずに「Faust Arp」を演奏した後、大阪公演2日目の奇跡「Knives Out」が再び起こりました。

ライブ全体の繋がりが見事だった大阪公演1日目。セットリストが神懸かっていた大阪公演2日目。今夜はその両日の美味しいところ取りの様な、節操の無いライブが繰り広げられています。

「Nude」と「Optimistic」、そして、「Jigsaw Falling Into Place」。青と赤、そして、緑。視覚のコントラストもまた見事。「Optimistic」は少し、ギターのコードとThomの歌い回しが変わってきました。

「Idioteque」。今夜はかすんでしまう程。

そして、今夜あたり来るのではと囁かれていたあの曲までも。

アコースティックギターを持ったThom。コードはA。

「Fake Plastic Trees」。

ありがたい。今夜は静かにこの曲が聴ける。6月のManchester公演で初めてこの曲を聴いた時は、頭の中で周りの人を何人殺めた事か。何て美しい。もうそれ以上、何も言いたくない。

本編ラストは、4日連続「Bodysnatchers」でした。ライブ冒頭でオーディエンスをウォーミングアップさせる曲との認識があったので、こういう配置は意外でした。

アンコール、今夜のThomのピアノコーナーは「Like Spinning Plate」。この曲の特徴は、RADIOHEADらしくない、具体的な旋律をなぞるイントロ。誰か僕にもピアノを教えてください。

Thomはピアノの前に座ったままで、他のメンバーが再び登場。「Videotape」が始まりました。続いて、珍しく2日続けての「Paranoid Android」へ。やはり今夜は、豪華過ぎます。

「Reckoner」。忘れていました。忘れるでしょう、こんなセットリストだったら。

そして、またTibet国旗が前へと移動してきます。今夜はThomの敬愛するR.E.M.の「The One I Love」を歌い、「Everything In Its Right Place」へと。

全てを統括する役目を担わされた、この曲。無限に続くループの様なこの曲を、ステージからThomがいなくなっても聴こえ続けるこの曲を、終わりに持ってくるのは良いアイディアですね。

2度目のアンコールは、神妙な「Go Slowly」から。未発表曲と思われがちですが、「In Rainbows」の2枚目に入っています。来日公演で聴くのは初めてですね。

そして、とどめの様に「My Iron Lung」が始まりました。ここまでの存在になったRADIOHEADが、昔の曲を自信を持ってライブで演奏し続けているというのは、今の彼等がどれほど昔の彼等を評価しているのかという事です。後追いのファン達は、RADIOHEADは登場したその時から未来を託されていた、と勘違いしていそうですが。「OK Computer」が出るまでは、そこまででは無かったのです。RADIOHEADは、苦労してきたのです。信じられませんが。

さて、今夜のラストは何が来るのか、「Idioteque」も「Everything In Its Right Place」も既に出ているし。と思っていたら、「How To Disappear Completely」。その手がありましたね。豪華な夜を、しめやかに包み込んで終わりへと向かいます。

夢の様な埼玉公演2日目が終わりました。いつまで続くんだろうと思ったこの来日公演も、残すところあと東京公演2回だけ。東京公演1日目は、Thomの40歳の誕生日。と東京公演2日目は、ワールドツアー最終日。何かが起こるのでしょうか。どうやら多くの人が過剰に期待しているみたいですが。どうなるんでしょうね。

とにかく、今夜は今夜の感動を消化するのに一生懸命で、次の事は考えられないでいました。

埼玉公演を一緒に観た皆さんとは、今日でお別れ。ありがとうございました。

明日の中日を挟んで、次は東京へと向かいます。



01.   15 Step
02.   Airbag
03.   Just
04.   There There
05.   All I Need
06.   Pyramid Song
07.   Weird Fishes / Arpeggi
08.   The Gloaming
09.   Mixomatosis
10.   Faust Arp
11.   Knives Out
12.   Nude
13.   Optimistic
14.   Jigsaw Falling Into Place
15.   Idioteque
16.   Fake Plastic Trees
17.   Bodysnatchers
   Encore 1
18.   Like Spinning Plates
19.   Videotape
20.   Paranoid Android
21.   Reckoner
22.   The One I Love / Everything In Its Right Place
   Encore 2
23.   Go Slowly
24.   My Iron Lung
25.   How To Disappear Completely



おまけ

Schizoid Android

(無断転載)
posted by Yoshitaka at 23:59| Comment(4) | TrackBack(0) | Diary - Live Review | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年11月02日

Blank Star



これが僕達の新しい曲。前の曲と同じ。全くの時間の無駄。

「My Iron Lung」



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RADIOHEADの来日公演も今夜で3日目。今夜からは埼玉でのライブです。

駅を降りるともう目の前にある、今夜の会場、さいたまスーパーアリーナ。この会場に来たのは今夜が初めてですが、想像していたものとは全然違いました。何というか、スケールが。

僕が悪いのか、RADIOHEADが悪いのか、生憎の雨。暗がりの雨の中、そびえる要塞の様な今夜の会場は、まるで「20世紀少年」の ”2000年血の大晦日” を思い起こさせます。

中に入って、更に驚きが。まるでここは、New YorkのMadison Square Gardenみたいです。巧く言えませんが、日本にもこの規模でこんな雰囲気の会場が会った事に少し安心しました。

会場内はとても広く、ステージも遠くに。それでも、このクラスのバンドともなると、僕の中では ”観られさえすれば良い” という感情が働いてしまうので、遠くても然程気になりません。

暗転。Thom Yorke、Johnny Greenwood、Ed O’brien、Colin Greenwood、Phil Selway。今夜も、RADIOHEADが目の前に現われました。これまでは何度か観た事のあるバンドのライブだと余裕を持って観られる筈だったのに、駄目ですね、RADIOHEADは。観る側であるこちらが、こんな調子では。

今夜は「15 Step」から。やはりオープニングには、「15 Step」と「Reckoner」を交互に持って来るみたいですね。前回のツアーみたいに、「The National Anthem」から容赦無く始まるライブもまた観てみたいものですが。

続いては早くも「There There」、そして、「The National Anthem」へ。大阪公演1日目と同じ組み合わせのオープニング。それにしても「The National Anthem」のイントロのサンプリングは、Johnnyか誰かがランダムに抽出しているだけのものなのでしょうか。何だかその断片を使った意味を持たせているかの様に聴こえます。

ここで、番狂わせの「Lucky」が入ります。そこから、「All I Need」、「Nude」と繋がります。「Nude」の間奏、美しい。

「Where I End And You Begin」、そして、「The Gloaming」。やはり今夜も埼玉での ”1日目” なので、内省的で地味なセットリストになりそうな予感が。それにしても、「The Gloaming」は気に入っているのか今回のツアーでは殆ど演奏されていますね。この曲は、かろうじて聴き慣れてきた彼等の曲の中でも、未だに怖いままで残っている曲なので、正直あまり頻繁に演奏されてもありがたくないんですがね。何だかいちいち不穏な気持ちにさせられてしまうので。でもそれがこのバンドの本質なので仕方が無いですが。

しかし、2年前はそれしか求めていなかった筈なのに、ですよ。

「Weird Fishes / Arpeggi」。この曲は、一種の緩和剤として効果があります。全てが全て、常軌を逸した曲ばかりが続いたら、それはそれで苦しくなってしまいますからね。

「Videotape」で中盤のクライマックスを迎えた後は、大阪公演に続き再び「Talk Show Host」を聴く事が叶いました。今のところ、「Lucky」とこの曲が今夜の救い、といってしまっても良いでしょうか。でもやはり今夜は、淡いんです、全体的な印象が。

今回のツアーではThomとJohnnyによる小品の様な扱いの「Faust Arp」。途中からThomのギターが怪しくなり始めて、ついに観念して中断、やり直しという微笑ましい一面も。そのまま帰ろうとして、笑いを誘うThom。この様に、今夜のRADIOHEADは終始リラックスしている様な雰囲気が窺えました。

定番である「Jigsaw Falling Into Place」、みんなの好きな「Idioteque」。そして、 ”1日目” によく演奏される「Climbing Up The Walls」が入り、今夜のセットリストに関してはだいたい察しがつきました。あと、今夜はColinが比較的静かです。ここはやはりチェックすべき点ですので、よく観ておかないと。

こちらも大阪公演に引き続いて「Exit Music (For A Film)」が演奏され、少し彩りが加わったかと思うのですが、それでもまだ地味ですよね。ただ、この曲が終わってから「Bodysnatchers」が始まり、ラストを迎えるという展開はドラマチックで素敵でしたが。

アンコールは「House Of Cards」から始まりました。あのプロモーションビデオの斬新な映像が、頭から離れません。今夜もステージ上の5人に合わせて、脳内再生。

そして、Thomの位置にドラムセットが置かれます。どよめく会場。この曲を演奏するのは、来日公演では初めてですね。久し振りに、Thomのドラムが観られます。というわけで、「Bangers N’ Mash」。Johnnyのギターがダサくて狂おしい。

そして、「Paranoid Android」が。これ、あれですよね、アルテマですよね。単体で、前後関係を完全に無視しつつ全体に致命的なダメージを与える曲。

アンコールで少し持ち直したかなという感じです。「Clinbing Up The Walls」とセットで現われる事の多い「Dollars And Cents」がやはり演奏されたその後、まさかの「Street Spirit (Fade Out)」が。「The Bends」のラストを飾るこの曲。良かった。この曲はまだ、ライブで聴いた事が無かったので。今夜も救われました。

そして、2度目のアンコール。今夜は「Cymbal Rush」がフルで聴けました。ありがとうThom。

今夜は珍しくここまで演奏しなかった「Reckoner」の後、いつものTibetの旗が掲げられたオルガンがステージ前方に移動してきて、何やらハミングを始めます。

BJORKの「Unravel」でした。昨年のスタジオライブを配信したウェブキャストでも披露されたこのカヴァー。ThomとBjork。今の音楽界に於いてこれ程まで、理想のインタラクティヴな関係は他に見当たらないでしょう。「I’ve Seen It All」の様な2人のコラボレーションを、是非また聴かせて欲しいものです。

そして、旋律はそのまま「Everything In Its Right Place」へ。

今夜も、RADIOHEADが終わってしまう。あの時始まりを告げる役目を担っていたこの曲は、今は終わりを告げる曲なんですよね。悲しい。

終わってみて、どうだったでしょうか。正直、今夜ばかりは少し、彼等もリラックスしていたのかなと思います。

セットリストが全てとは言い切れませんが、それにしても今日のセットリストは、初めて聴いた2曲があったと加味をしても、今ひとつだった気がしてなりません。RADIOHEADに向かって、今ひとつ、だなんてよく言えるなとは思いますが。

あと3公演。今夜が終わった段階で丁度、折り返し地点という事ですね。

僕、意外にも、単一のアーティストの行う1つの国でのツアーを全公演見て回るのは、これが初めてなんです。なかなか疲れもありますが、観る側がここまで精神力を費やさねばならない分、やる側にかかる負荷も並ではないと思います。そう思って、僕はいつもついて行くのです。

明日は、テレビの収録もあるので、今夜と違った事も充分期待出来そうです。Thomが空気を読んでくれさえすれば、ですが。

取り敢えず、明日に期待、ということで。



01.   15 Step
02.   There There
03.   The National Anthem
04.   Lucky
05.   All I Need
06.   Nude
07.   Where I End And You Begin
08.   The Gloaming
09.   Weird Fishes / Arpeggi
10.   Videotape
11.   Talk Show Host
12.   Faust Arp
13.   Jigsaw Falling Into Place
14.   Idioteque
15.   Climbing Up The Walls
16.   Exit Music (For A Film)
17.   Bodysnatchers
   Encore 1
18.   House Of Cards
19.   Bangers N’ Mash
20.   Paranoid Android
21.   Dollars And Cents
22.   Street Spirit (Fade out)
   Encore 2
23.   Cymbal Rush
24.   Reckoner
25.   Unravel / Everything In Its Right Place
posted by Yoshitaka at 23:59| Comment(3) | TrackBack(1) | Diary - Live Review | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年11月01日

Permanent Daydream



全力を尽くすんだ。全力を尽くすんだ。全力を尽くすんだって言えばもう充分だろ。

「Optimistic」



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RADIOHEAD大阪公演2日目。今日もRADIOHEADが観られます。

昼間の間、何をしていても落ち着かない。倦怠感。RADIOHEAD。

何だか仰々しく、延々と並ぶ入場の列を避けて、裏手の階段に腰掛ける3人。節目にはいつも、という話ですが。こちらこそ。

随分、寒くなってきました。大阪に来たのは、前の冬、今年2月のRAGE AGAINST THE MACHINE以来。

Summer Sonic 2008には行かなかったので、夏の大阪は随分とご無沙汰です。来年こそは泊りがけのフェスティヴァルに久々に行っておかないと。来年のSummer Sonicはどうやら10周年記念で3日間行われるそうですが、また来年、来てくれないでしょうかね。

会場に入ります。昨日と同じ、定刻通りにライブが始まりました。

Thom YorkeとJohnny Greenwoodを目で確認すると、何だか今日この日まで僕を生かしてくれた全ての人々に感謝したくなります。本当は、まだ先にとっておくべき感情なのでしょうが。RADIOHEADに対しては全て、出し惜しみは無しです。今夜はPhil Selwayのドラムイントロが導く「Reckoner」で始まりました。London公演2日目と同じオープニング。あの日、この曲の素晴らしさを知ったのでした。

続いてはこちらもPhilのドラムから始まる「Optimistic」が早くも。赤い照明が恐ろしい。今回のツアーでは、毎回この曲を楽しみにしています。そして、「There There」。昨夜に引き続き、今夜も随分冒頭から気合が入っていますね。

この後、「15 Step」と「All I Need」が続きます。「All I Need」もこのツアーを通して、かなり好きになった曲。この曲と、「Reckoner」、「Videotape」は曲の後半部分が美し過ぎます。

「You And Whose Army?」では、ピアノに設置されたカメラに向かい、ふざけながら歌うThom。

「Weird Fishes / Arpeggi」の後、「The Gloaming」で、狂った様に踊るThom。この様に、かわいい所と、怖い所が同居するのが彼。

あの時から一貫して、青い照明で照らされ歌う「Videotape」。そして、「Morning Bell」。この曲を聴くのは今回のツアーでは初です。本人達は当初から言い続けていることですが、こうして他の曲と同居している「Kid A」の曲を聴くに、やはりあのアルバムも、元は良質のPopsである事には変わりないのだなと思います。

「Faust Arp」を挟み、何と「No Surprises」。「Morning Bell」に続き、嬉しい選曲。今日はこのまま、もう何曲か「OK Computer」から演奏して欲しいもの。「OK Computer」と「Kid A」は16歳の僕を混乱に陥れた曰く付きのアルバムであったので、こうして聴く度にあの時の情景が目の前の光景と重なり合い随分不可解なトリップを起こします。

少しずつ混乱を解いてここまで来たのに、また一気に混乱に陥らされる。僕はRADIOHEADに対して、やられる一方です。

随分難しそうな顔をしてJohnnyとEd O’brienが向かい合い、2人でアルペジオを奏でる「Jigsaw Falling Into Places」が始まりました。それにしても今夜は ”曲順が滅茶苦茶なRADIOHEAD” 再び、ですね。

今夜の「Idioteque」では、歌うのもそこそこに随分やけになって踊りにふけるThomがいました。

そこから「The National Anthem」、「Nude」、「Bodysnatcher」と進む後半。曲の並び方がカオス。「Bodysnatcher」で本編を終えることもよくあるみたいですね。そして、やはり今夜もColin Greenwoodはよくふざけていました。

アンコール。Fender Telecasterを構えるThom。来ました、「Airbag」。

そして、今回のツアーでは1回も演奏されなかった、「Knives Out」がついに今夜、発動。今夜はもしかしたら、非常にレアな1日なのでしょうか。

そして、「Just」。どうしましたか。更には、「Where I End And You Begin」を演奏したその後。

「Planet Telex」。

何だ、この神懸かったアンコールは。

良かった。横に彼がいてくれて良かった。

2度目のアンコールは、THOM YORKEのソロアルバム、「The Eraser」から今回のツアーで頻繁に演奏されている「Cymbal Rush」、を始めたかと思いきや、途中で曲を変え、何と「Fog」へ。Thomは「Kid A」製作時にピアノを練習し始めたそうですが、それで今こうしてピアノを演奏しながら歌えるなんて、僕もいつかはピアノを練習したいなと思っているので、少し希望が持てました。Thomと一緒にするな、という声が聞こえてきそうですが。「Cymbal Rush」が中断されたのは残念でしたが、かなり希少価値の高い曲「Fog」が演奏されたのはとても嬉しかったです。

続いては「Karma Police」。今夜のセットリストは素敵過ぎます。歌い出しから合唱が起こる「Karma Police」も素敵ですが、静かに聴く「Karma Police」もまた素敵。いきなり来日公演2日目にしてこんな感じで、後が続くのでしょうか。不安にすらなります。

それにしても、かつてあんなに気持ち悪がったこのバンドの生の姿を、 ”美しい” だとか ”素敵” だとか表現する日が来ようとは。歳はとってみるものです。

「Everything In Its Right Place」。終わってしまう。

あの時言いたかった言葉は、何だったのか。

象徴的な歌詞が映し出され、まるで自分自身に問いかけられているかの様。Thomが立ち上がり、ステージ上手へ消えていきます。JohnnyとEdがしゃがみこみ、エフェクターを操作し続けています。

取り残される、オーディエンス。

London公演と同じく、やはり内訳として1日目は割と地味なセットリスト、2日目は「The Bends」と「OK Computer」のバラードがよく聴けるセットリストとなっている様です。しかし、1つのライブとしての完成度は昨夜の方が上ですが、聴けた曲のありがたさは今夜の方が遥かに上ですね。

しかし、やはりRADIOHEADは次元が違い過ぎます。今年のU.K.ツアーでしきりに思ったのは、RADIOHEADを自分の中で神格化するのはもうやめよう、という事でした。それがここへ来て、再びこんなライブを観せつけられてしまっては、またスタート地点からやり直しの様なものです。

RADIOHEADというか、何というか。隣で観ていた彼の姿を、僕はこの先忘れないでしょう。この後の彼が、少し心配ではありますが。

大阪公演を一緒に観た皆さんとは、今日でお別れ。ありがとうございました。

明日の移動日を挟んで、次は埼玉へと向かいます。



01.   Reckoner
02.   Optimistic
03.   There There
04.   15 Step
05.   All I Need
06.   You And Whose Army?
07.   Weird Fishes / Arpeggi
08.   The Gloaming
09.   Videotape
10.   Morning Bell
11.   Faust Arp
12.   No Surprises
13.   Jigsaw Falling Into Place
14.   Idioteque
15.   The National Anthem
16.   Nude
17.   Bodysnatchers
   Encore 1
18.   Airbag
19.   Knives Out
20.   Just
21.   Where I End And You Begin
22.   Planet Telex
   Encore 2
23.   Cymbal Rush / Fog
24.   Karma Police
25.   Everything In Its Right Place



おまけ

Permanent Daydream

(無断転載)
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