2008年10月31日

Stop Smothering




カーマポリスお願い、あの娘を逮捕して。髪型がヒトラーみたいで気持ち悪いんだ。

「Karma Police」



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日本で観る、初めてのRADIOHEAD。そして、念願のあの男と一緒に観る、初めてのRADIOHEAD。

思えば随分と抜け駆けしてしまいました。1人で5回程、先にRADIOHEADのライブを観てしまいましたからね。

大阪にはよくライブを観に来ますが、今夜の会場は初めて来た大阪市中央体育館。SF映画に出てくる地下基地の様な、近未来的な会場です。

何だか異様な感じがします。RADIOHEADの様なバンドのライブを観る日は、どうも気分が冴えない事が多い。途轍も無いバンドを目の前にすると、いつも怖気付いてしまうのです。

会場の中に入ります。暗い。室内なので当たり前ですが。しかし、これこそRADIOHEADを迎えるに相応しい雰囲気。先の6月のU.K.ツアーみたいに明るいままの野外では、彼等のライブを観るのには相応しく無い気がしていましたからね。

開演時間、暗転し、歓声が上がる会場。1人ずつステージに現われ、印象的なリズムに導かれる「15 Step」が始まります。Thom Yorke、Johnny Greenwood。目で確認。そして、Colin Greenwoodはやはり手拍子。

どうやら本当に、RADIOHEADは日本に来ているみたいです。

続いては早くもJohnnyとEd O’brienの前にタムが設置され、「There There」へ。初めて彼等のライブを観た時、僕もそうでしたが、RADIOHEADのライブを観るんだといくら頭で認識しようとしても、いざ始まってしまうと実際に目の前で起こる展開に脳がついていけなくなります。今夜、多くの人にも同じ現象が起こっている事でしょう。

そして、導入部のサンプリングに日本語のニュース音声を使った「The National Anthem」。冒頭から随分と凄まじい曲ばかりですね。初めてRADIOHEADを観た人にトラウマを植え付けるには、充分過ぎるオープニング。

続く「All I Need」で、ようやく一息つけたという感じでしょうか。後半のピアノとThomの歌声の美しさに、静まり返るオーディエンス。

Johnnyがギターを縦に構え、ボウを手にしたら「Pyramid Song」の合図。やはり久し振りの来日公演だけあって、ファンの為に代表曲を多く聴かせてくれているという事なのでしょうか。

と、ここで「Talk Show Host」が。聴きたかったんですこの曲。会場からはため息に似た歓声が。

「Nude」、「Weird Fishes / Arpeggi」、「The Gloaming」と内省的な曲が続きます。ここでようやく、気持ちの整理がつけますね。

ThomとJohnnyが向き合って歌う、「Faust Arp」。Englandでのライブでは、 ”そんな曲あったか” みたいなリアクションでしたが、日本人は律儀ですね。歌い出しから歓声が。

「Videotape」、「Reckoner」、後半で昇っていくところなんか特に、もう美し過ぎて言葉も出ませんね。先の「All I Need」然り、「In Rainbows」の曲の特徴は、曲が終わった後、残りの輪郭を点線でしか表さないというのが特徴みたいです。

各所で改めて評価されている事ですが、ColinとPhil Selwayの演奏能力の上にRADIOHEADが成り立っているという事が、ライブを観るとよく分かります。フロントで様々な楽器を操るThom、Johnny、Edの後ろで、目を合わせて真摯にリズムを刻んでいくColinとPhil。そして、時折ふざけるColin。

来ました、「Optimistic」。個人的にこの曲は今回のツアーの観所の1つになっています。そして、巧い具合に「Jigsaw Falling Into Place」がそれに続きます。

各曲の繋がりが良く考えられたライブ構成。こんなまとまりのあるRADIOHEADのライブを観たのは、今日が初めてかも知れません。

それに、閉鎖的な空間で観るRADIOHEADのライブは、やはり素敵です。今年の6月にLondonとManchesterで観た時も素晴らしかったのですが、夏になると夜10時頃にならないと日が沈まない国の野外で観るRADIOHEADは、どうも明る過ぎて雰囲気がいまいちでしたね。

ここで、何と「The Bends」が始まりました。良かった。ありがとう。何より、僕の隣にいる彼に。

「Exit Music (For A Film)」、ライブで聴くのはこれが初めてです。それにしても、静か。この曲をこんな環境で聴ける事を、素直に嬉しく思います。

本編は「Bodysnatchers」で終わり。U.K.ツアーではオーディエンスがこの曲で馬鹿騒ぎするのが定番でしたが、日本では落ち着いて観られます。

アンコールは、シングルになった「House Of Cards」で始まりました。ニューアルバムの曲ではこの曲と「Weird Fishes / Arpeggi」が一番落ち着いて聴ける曲かなと思います。あとの曲は、どうも神懸かり過ぎていて。

暗いRADIOHEADの中でもとりわけ暗い「Climbing Up The Walls」に続き、いきなり「Paranoid Android」が。僕は4回目にしてようやくこの曲が聴けたのに、1回目に聴けた2人は実にラッキーでした。ブレイクのところで虹色に輝くステージが、爽やかに毒々しくて何とも素敵です。

またも暗い「Dollars And Cents」を挟み、「Everything In Its Right Place」へ。この曲はオーディエンスにとってだけで無く彼等自身何度と無く繰り返し演奏してきたであろう曲なのに、どうしてこれ程までのものを毎回聴かせる事が出来るのか、不思議でなりません。彼等自身、あの曲を作る時に様々な要素を取り込む余地も計算していたのかも知れませんが。この曲は今回のツアーでは、終わりを告げる役割を持たされています。盛り上がりますが、少し寂しい。

2度目のアンコール、美しいピアノのイントロで始まる「Like Spinning Plate」。この曲も、聴くのは今夜が初めてです。今夜は3曲も初めて聴く曲がありました。

Manchester公演での曰く付きの「Lucky」を歌った後、「Idioteque」でRADIOHEADらしい終わりをみせました。この曲くらいは、もう少し騒いでも良いのではと思いましたが。

今回のツアーは、トータル25曲、うち本編17曲、アンコールが5曲、3曲と几帳面に決められている様です。前回のツアーは曲数、曲目、全てがフレキサブルで、楽しみであり、怖くもありでスリルがありました。それでも25曲ということは、前回のツアーよりも曲数が多くなっているという事なので、それはそれでありがたい事です。

あれだけ本国Englandで彼等のライブを観ておいてこんな事を言うのは、色々な人の夢を壊すことになるのかなと思いますが、やはり僕が思っていたとおり、RADIOHEADは日本で観るべきバンドだなと思いました。これがOASISならば話は別ですが、このバンドに限っては、あちらみたいに酔っている人やラリっている人がいない、神妙な空間で静かに聴くのが僕は好きです。

乱暴な言い方をしてしまえば、今まで見たRADIOHEADのライブの中では、今夜が一番素晴らしかったのかも知れません。初めて観たWolverhamptonでのライブ同様、様々な私情が絡んでの事なのかもと自分でも思いますが、あの時よりは遥かにまともな精神状態です。

6日間あるRADIOHEADの来日公演の初日、大阪での1日目が、終わりました。残りの5日間、彼等は、一体どんな感動を用意してくれているのでしょうか。



01.   15 Step
02.   There There
03.   The National Anthem
04.   All I Need
05.   Pyramid Song
06.   Talk Show Host
07.   Nude
08.   Weird Fishes / Arpeggi
09.   The Gloaming
10.   Faust Arp
11.   Videotape
12.   Reckoner
13.   Optimistic
14.   Jigsaw Falling Into Place
15.   The Bends
16.   Exit Music (For A Film)
17.   Bodysnatchers
   Encore 1
18.   House Of Cards
19.   Climbing Up The Walls
20.   Paranoid Android
21.   Dollars And Cents
22.   Everything In Its Right Place
   Encore 2
23.   Like Spinning Plates
24.   Lucky
25.   Idioteque
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2008年10月23日

まさか

僕はいつの間にか、待っている事すら忘れていました。

GUNS N' ROSESのニューアルバム、「Chinese Democracy」が遂に発表されるというニュースが入ってきました。

17年振りのニューアルバム。当初の発表予定より、遅れる事、8年。

散々ブートレッグやインターネットを通してその新曲は伝わって来ていましたし、本人達もライブで当たり前の様に演奏し続けていたので、主要な曲はもう頭に入っています。

ご存知の通り、現在GUNS N’ ROSESに残っているオリジナルメンバーはAxl Roseのみ。今の彼等の姿をライブで観た人はもう分かっていると思いますが、21年前あの歴史的名盤「Appetite For Destruction」を発表し、人類史上稀に見る成功劇を繰り広げた伝説のバンドGUNS N’ ROSESと今のGUNS N’ ROSESは、全く違うバンドです。良い意味でも悪い意味でも。

つまり、Axlは周りの誰よりも早々と、Rock ‘N’ Rollに飽きたのです。前作「Use Your Illusion I」、「Use Your Illusion II」で展開された暗く内省的な世界観を更に推し進め、「Madagascar」、「The Blues」、「Better」、「I.R.S.」等のドラマ性に長けた曲をこのニューアルバムに収めています。

「Madagascar」なんかはもう既に何年も前からライブの定番で、イントロが始まるとオーディエンスから歓声が上がります。まだ公に発表されもしていないのに。

で、本題に移りますと、未だに信じていません。あれだけ出す出さないを何年にも渡って繰り返し続けて来たのですから、ここへ来て出しますってそんなに簡単に言われても、です。

でも本当に ”怪物” と言われる所以はそこなんでしょうね。当の本人は何もしていないのに、もの凄い騒ぎが起こる。

アルバムも何も出さないでも、毎年東京ドームでライブをやれていたのは、このGUNS N’ ROSESとX JAPANだけです。そう言えば、AxlとYoshikiって似ているのかも知れませんね。

取り敢えず、静観しておきます。

あと、例え出たとして。

あのバンドに、その先はあるのか。甚だ疑問。

しかし、聴きたい。
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2008年10月21日

後遺症

しかし、これでもかという程、RADIOHEADが抜けませんね。

明日は、Icelandからの使者を観に行きます。2年振りです。
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2008年10月20日

黒い氷からの目覚め

遂に動き出しました。



Artwork 83



AC/DCのニューアルバム、「Black Ice」。

前作「Stiff Upper Lip」以来、実に7年振りのニューアルバムです。前作に伴うツアーが終了した後、殆ど何もしていなかった彼等。数年前からスタジオに入っているとの噂がありましたが、まさかこんな唐突にニューアルバムが届けられるとは。

先行シングル「Rock 'N' Roll Train」を聴くと、もう居ても立ってもいられませんでした。この曲のPVを目にした時、画面の中で動く彼等を観て、本当に帰ってきたんだと感慨も一入でした。

本作ではオープニングに配されているこの曲。もちろんそれだけで無く、聴き進める度に蘇る、AC/DCの世界。Angus Youngのギターリフには、「Back In Black」の頃の様な冴えが蘇っています。そして、61歳になったBrian Johnsonのヴォーカルにもまた、衰えというものが微塵もありません。

妙に時代に沿いたそうな作りだった「Ballbreaker」、ルーツに立ち返り渋くなった「Stiff Upper Lip」と、前2作はやはりAC/DCならではのアルバムではありましたが、正直ここまでの満足感は得られませんでした。今回はストレートなRock ‘N’ Roll一本勝負。ニューアルバム、とは言え、彼等はAC/DC。その内容は以前と絶対に変わらないし、聴かずにレビューも書いてしまえるくらい、分かりきったものです。しかし、いざニューアルバムが出たとなると、やはり嬉しくなって聴いてしまう。

意地でも変わらないこのサウンド。もう本当に何も変わっていません。しかしこのニューアルバムも当たり前の様に、世界18ヵ国のチャートで初登場1位を獲得し、初動売り上げは500万枚を越すという快挙を成し遂げました。

30年近く前から殆ど変わっていない、分かりきっているこのバンドに、何故、未だこんなに興奮させられるのか。もうこれは、理屈では説明出来ません。

ちなみに、本作は日本盤を買ったこともあって、伊藤正則の解説というものを久し振りに目にすることとなりました。同時に、テレビで伊藤氏が本作について語っている所も見つつ、彼の解説が本作をとりまくどのメディアの紹介よりも当を得ている様に感じました。やはり適材適所、という事なのでしょうね。

前回の来日は2001年、僕が高校1年生の時。大阪までライブを観に行くというバイタリティーが欠落していた16歳の僕は、みすみす19年振りの来日公演を観逃してしまうのでした。今度こそは世界の何処であろうと絶対に観てやるつもりです。







ああああああかっこいいわああああああ
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2008年10月18日

英国留学

08-10-18_001.jpg



有楽町の国際フォーラムで、イギリス留学フェアをやっていたので付き添いで来てみた。

自分のいたロンドン大学のGoldsmiths Collegeもブースが出ていた。

案内のお姉さんとも「うっそーGoldsmiths?あたしSt. Martinだったんだよー。」みたいに話が盛り上がる。自分がU.K.にいたこと、英語が話せることを久し振りに思い出した。

もうすぐ日本に帰ってきて一年になる。遠い昔の事の様に思えるけど、まだ一年か。

忙しいのは良いことだ。余計な事、考えなくて済む。

わ、会場のDJが、「London Calling」をかけ始めやがった。

日本が嫌いだなんて言ってねえよ。何か面白いことねえかなあ、って言ってんだよ。

引き留めるんなら、ノルマこなせよアホ。

あ、そういえば、THE WHOが楽しみだ。
posted by Yoshitaka at 16:11| Comment(0) | TrackBack(0) | Diary - Daily Life | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年10月15日

兄弟の冒険は続く

皆さん揃って馬鹿呼ばわり。



Artwork 78



OASISのニューアルバム、「Dig Out Your Soul」。

Liam Gallagherが歌うオープニングの「Bag It Up」は割と今まで通りのOASIS節。ところが、曲が繋がり2曲3曲と進むにつれて、随分と違う事に気付かされます。

”良い” と言う人と ”酷い” という人と綺麗に分かれている本作の評価。僕はというと、どんなに酷いのか期待した割には、意外と良くて残念でした。

ジャケットもそうですが、音が極めてサイケデリック。聴いていて連想したのが、THE BRIAN JONESTOWN MASSACREやTHE ALIENの様なマリファナの匂いがするバンド達の音。そういったバンドが好きな人なら、このアルバムははまるのかも。OASISが面白くなったと感じるかも知れません。僕は少なくともそう思いました。

日本ではどうかわかりませんが、彼等の本国Englandでは間違い無く ”絶賛される典型的な音” ですね。

同じく今年に発表されたPRIMAL SCREAMのニューアルバムのあるべき姿を、OASISが代わりにやってくれた、という感じもします。

THE BEATLESの「Helter Skelter」を馬鹿にした様な「The Nature Of Reality」なんかは感動すら覚えました。あの馬鹿兄弟も随分器用になったんだな、と。

Zak Starkeyの脱退により、後任のドラマーに就任したのは何と元THE LA’SのChris Charrock。元RIDEのAndy Bellに続き、またも猛者の獲得に成功した模様です。

ちなみにZakが抜けたお陰で、彼が掛け持ちしていたTHE WHOとOASISが同時に活動出来る様になりましたね。めでたし。

THE ROLLING STONESに例えれば、「Satanic Majesty」の様なアルバム。もしかしたら僕は、もの凄く気に入ってしまったかも知れません。

Rockがマンネリだとすれば、それを地で行くOASISなんかはマンネリの極みな訳で。それでもその長さ、広さという面でここまで出来るのは、天賦の才能のなせる業なのかな、と。Noel Gallagherの回復を祈りつつ。
posted by Yoshitaka at 23:59| Comment(3) | TrackBack(1) | Diary - Album Review | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年10月10日

その後、

RADIOHEADが終わってしまいました。

今年だけで、9回もRADIOHEADを観てしまいました。

前回のツアーの時にNMEで紹介されたRADIOHEADファンの女性は、200回以上彼等のライブを観たそうなので、それに比べたら凡人の域ですが。

凄いよなあ。どうしてRADIOHEAD。どうして。



きっとこれからライブレポ書いていくんでしょうが、そしていつもの如く遅筆なんでしょうが、1つだけ。



最終日、東京フォーラム、2度目のアンコール。

「Cymbal Rush」を歌い終え、「There There」を始めるRADIOHEAD。ライブでの定番曲であるこの曲が始まっても、いつもの様に手を叩く事も踊る事も無く、ステージを静かに凝視し続けるオーディエンス。

みんな、「Creep」を待っていたのでした。

そんな空気の読めないRADIOHEAD万歳だった訳ですが、何度思い返してもあれは異様な光景だったなと。



お金も時間も体力も使い果たしたその後の僕はくちゃくちゃです。

Londonで会えた人、Manchesterで会えた人、大阪で会えた人、埼玉で会えた人、東京で会えた人、皆さん本当にありがとうございました。

RADIOHEADが終わって、そのあまりの凄さに圧倒されて、何だかボケーってしてます、的な人が2ちゃんねるにもミクシィにもあふれかえっていますが、自分も所詮その中の一人なのかなあって思うと、いやちょっと待てよ、って思う訳ですよ。

せめて次のRADIOHEADのライブがあるまでの暇つぶしに相応するくらい、面白いことを。



In the next world war
in a jack knifed juggernaut,
I am born again.

In the neon sign,
scrolling up and down,
I am born again.

In an interstellar burst,
I am back to save the universe.

In a deep deep sleep,
of the innocent,
I am born again.

In a fast German car,
I'm amazed that I survived,
an airbag saved my life.

In an interstellar burst,
I am back to save the universe.

In an interstellar burst,
I am back to save the universe.

In an interstellar burst,
I am back to save the universe.



「そしていつかは僕達も、get what you deserve な世代になる為に」

かつて22歳の僕は、そんな言葉を口にした。



posted by Yoshitaka at 22:29| Comment(2) | TrackBack(0) | Diary - Daily Life | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年10月01日

RADIOHEAD × 6

始まりました。Thom先生お帰りなさい。

大阪、埼玉、東京。

新幹線乗り過ぎです。いい加減破産します。RADIOHEADの後なんていつも、何も残りませんよね。

18歳の僕の夢は今夜、叶いました。あの男と知り合ってかれこれ8年になりますが、こんなにテンションの高い彼を見たのは初めてかもしれません。

抜けがけして1人で観ること5回。申し訳なかった。
みんなに会えるのが楽しみです。

みんなとのつながりが、僕を生かしているのです。

それでは皆さん、それぞれの会場で会いましょう。
posted by Yoshitaka at 22:18| Comment(0) | TrackBack(0) | Diary - Daily Life | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

其の二、FLOWER TRAVELLIN' BAND and 頭脳警察 Live At 京都大学西部講堂

35年振りの再結成を果たし、現在ツアー中のFLOWER TRAVELLIN’ BAND。

まず、同じく再結成を果たしたJOHNNY LEWIS AND CHARとの共演ライブが東京の日比谷野外音楽堂にて行われると発表されました。これは絶対に観に行かねばと思ったのですが、RADIOHEADの埼玉公演と日にちが被っているのが分かり、断念。しかし、それの関西版ともいうべき頭脳警察との共演ライブが発表され、こちらは何とか行く事が叶いました。

京都大学西部講堂。日比谷野外音楽堂と並ぶ、Rockの聖地。長いRockの歴史の中で、村八分、FRANK ZAPPA、THE POLICE等、今に至るまで語り継がれるライブが幾つもこの会場で行われてきました。

初めて訪れた、京都大学。それも、西部講堂のある敷地は、異様な空間でした。西部講堂へと続く道には損壊した車が延々と並び、やがて、まるで時代から取り残された様なドゥーミーな建物が目に入ります。

屋根に描かれてある3つの星は、Tel Aviv Lod空港乱射事件の主犯である日本赤軍メンバー奥平剛士、安田安之、岡本公三を偲んで掲げられたもの。事件後の追悼集会が行われたのもここでした。

そんな会場で、頭脳警察のライブがあります。何かが出て来そう。

中に入ると、ここは日本かと思う程、異様な雰囲気の空間が存在していました。いや、むしろ、LondonにもNew Yorkにも無い、独特のサイケデリックさ。

70年代、日本赤軍が世界中で起こすテロと呼応するかの様に活動を展開した、頭脳警察。共産主義、世界革命等の思想の元に書かれた歌詞が取り沙汰され、発表するアルバムは次々に発売禁止に追い込まれるも、カルト的な人気を誇ったバンドです。

2001年に2度目の再結成を果たし、現在に至ります。FLOWER TRAVELLIN’ BANDとの共演は、自身のデビューライブでもあった1970年神田共立講堂でのライブ以来、38年振り。

日も暮れ、随分と多くのオーディエンスが集まった中、いよいよ頭脳警察のライブが始まります。主要メンバーのPantaとToshiが現われると歓声が。禍々しい雰囲気が、たまらなく格好良い。

今回は2人きりでは無く、バンドでのライブ。インストゥルメンタルの「真夜中のマリア」が始まりました。もの凄い音。マグマの様な音の塊が、オーディエンスの耳を襲います。

初めて観る頭脳警察。初めて観るPanta。昔からPantaは顔立ちがAlice Cooperに似ているんじゃないかと思っていましたけれども、本物を観るとやはり似ていました。

会場にちなんでの「オリオン頌歌」、そして、「指名手配された犯人は殺人許可証を持っていた」でその世界に圧倒されます。音はもちろん、その生々しい日本語の歌詞が苦しいまでにリアルで、胸に来ます。

続いて、こんなに早く聴けるとは思っていなかった、「銃をとれ」。隣にいた白髪の男性が、号泣しながら拳を上げていたのが印象的でした。30年以上も、良くこの時代に耐えてこられましたね。そう声を掛けたくなりました。

MCでは、この会場でライブ出来る事、そして、FLOWER TRAVELLIN’ BANDの再結成に対する喜びの言葉が述べられました。途中、酔った客が突然笑い声を上げ、 ”笑ってんじゃねえよ。静かにしろ。” とPantaが怒鳴る場面も。

Pantaがジャケットを脱ぐと、 ”Left is right” と書かれたTシャツが。左利きである事と、左翼活動家であることをかけているのでしょう。未だ変わらぬ姿勢が潔い。

代表曲「さようなら世界夫人よ」、ソロの曲「7月のムスタファ」、今年発表されたニューシングル「時代はサーカスの像にのって」と新旧織り交ぜたセットリスト。ラストは再び「オリオン頌歌 第2章」を歌い、頭脳警察のライブは終わりました。

来年は結成40周年を迎える頭脳警察。ツアーも用意されているとの事なので、是非単独公演を観てみたいものです。



Setlist:

01.   真夜中のマリア
02.   オリオン頌歌
03.   指名手配された犯人は殺人許可証を持っていた
04.   銃をとれ
05.   間際に放て
06.   歴史から飛び出せ
07.   さようなら世界夫人よ
08.   7月のムスタファ
09.   時代はサーカスの像にのって
10.   R.E.D.
11.   最終指令 ”自爆せよ”
12.   オリオン頌歌 第2章



After The Conquest 01



続いては、FLOWER TRAVELLIN’ BAND。夜になり、ますます不気味になる会場とオーディエンス。

ライブ開始前、この会場のステージ奥に描かれた象の絵、そして、1973年京都円山公園で行われたFLOWER TRAVELLIN’ BANDの解散ライブをプロデュースした画家、木村英輝が前説として登場。

 ”本物、偽物の定義は良く分かりませんが、スタンスを変えない事こそ本物ではないか、と。” 

という言葉が印象的でした。そして、木村氏のバンド紹介に続き、FLOWER TRAVELLIN’ BANDが遂に登場。ジョー山中と石間秀機が視界に入ってくる瞬間は、やはり怖ろしい。

名古屋公演と同じく、篠原信彦の幻想的なシンセサイザーが導く「Make Up」でライブが始まりました。少しミキシングが変な様でジュン上月のベースが良く聴こえず、メンバーもオーディエンスも少し戸惑った様子でしたが、それでも構わず突き進みます。やはり、ライブのオープニングで聴くこの曲の威力は凄まじい。

名古屋公演と同じように、「What Will You Say」、「We Are Here」と続きます。全く以て会場の所為ですが、名古屋公演よりも断然こちらの方が雰囲気が良いですね。

石間氏が神経質に、ミキサー卓としきりにやりとりをしています。へヴィーなリフだけで無く、繊細な音を特徴とする彼のシターラ。さすがに頭脳警察の後だと線が細って聴こえなくも無いですが、音質なんてもうどうでも良いです。今夜は70年代なんですから。

ジョーはMCの時だけ、ジョー山中のままです。それもまた愛嬌のうちで。

ケルト民謡を髣髴とさせる「The Sleeping Giant (Resurrection)」では、石間氏の神秘的なギターソロとジョージ和田のドラムが真骨頂を魅せます。

陽気な「Dye-Jobe」を挟み、「Shadow Of Last Days (Woman)」へ。「人間の証明のテーマ」を歌うジョーも素敵ですが、僕の中ではやはりこちらが良い。

「Love Is」の後、もうやってきました。あのドラムイントロ、サイケデリックなギターの旋律、「Satori Part. 2」。時間の所為か、名古屋より2曲少ないセットリストです。

これから継続的に活動を続ければ、いつかは「Satori」再現ライブなんていうのも行われるかも知れません。些か回顧的に聴こえるかも知れませんが、何せあの歴史的名盤「Satori」です。あらゆる評論を無力化する、凄まじいものになるでしょう。

アンコールはジョーが悲壮に歌い上げるバンドの代表曲「Hiroshima」、そして、「Will It」で。全てが終わり、肩を組み挨拶をする5人。今回のツアーは、内田裕也は何処かで観ているのでしょうか。

いつかは内田氏自身が出てきて、「Blue Suede Shoes」を歌うなんてのもありですね。無しですか。ありですよね。

SMOKY MEDICINE、CREATION、紫、四人囃子・・・。日本のRockを立ち上げた数々の伝説のバンドが次々に再結成し、彼等が解散した遥か後に生まれたこの僕ですらもその姿を拝める今。

欲を言えば、村八分と、裸のラリーズのライブが一度でいいから観てみたい。前者は物故者がいるので厳しいかも知れませんが。

でもRock界全体の理想としては、この様なバンド達が安心してマイペースな活動が出来る様に、充分な実力を備えた若いバンドが育たなければならないのです。現実にはとても厳しい状況ですが。

2008年9月28日、京都大学西部講堂。

また1つ、かけがえの無い日が出来ました。

FLOWER TRAVELLIN’ BANDの皆さん、北米ツアーどうぞお気をつけて。



Setlist:

01.   Make Up
02.   What Will You Say
03.   We Are Here
04.   The Sleepy Giant (Resurrection)
05.   Dye-Jobe
06.   Shadow Of Last Days (Woman)
07.   Love Is
08.   Satori Part. 2
Encore 1
09.   Hiroshima
10.   Will It



After The Conquest 02
posted by Yoshitaka at 03:29| Comment(5) | TrackBack(0) | Diary - Live Review | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする