2008年02月28日

限り無く苗場に近い舞洲

毎年、日本の夏を彩る似非フェスティヴァル、Summer Sonic。今年もSummer Sonic 2008のラインナップが発表になりました。しかも、一斉に。

THE VERVE、COLDPLAY、SEX PISTOLS、PAUL WELLER、DEVO、THE JESUS AND MARY CHAIN、SPIRITUALIZED、THE PRODIGY。

凄く苗場の匂いがします。特に、THE JESUS AND MARY CHAIN、SPIRITUALIZED辺り。

再結成THE VERVEに遂に日本の地を踏ませるだけでなく、ヘッドライナーに迎えてしまったCreativeman、少し見直しました。

一方で、卑屈者2人にヘッドライナーを任せてしまったばかりに、Johnny Rottenが怒りを顕にしてPaul Wellerの制止も利かず、メインステージに殴りこみ。そんな展開もありですね。

BAND OF HORSES、JACK'S MANNEQUIN他まだまだ色々なアーティストがアナウンスされています。あと、アマチュア時代に仲良くなりそびれたTHE SUBWAYSも。あんなゴミみたいなバンド、売れると思わなかったものですから。

日本にいても、結局これからも大阪に行く事になりそうな感じですね。年に一度、みんなが大阪に集まるというのも素敵。今年も行けばみんなに会えるのかな。


http://www.summersonic.com/index.html








いつも思うけどこの2人って似てるなあ。
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2008年02月26日

J Pop

良い音楽は人それぞれ。そうは言ってもその判断基準で、拠り所とするものは何か無いものか。

そう考えた時に基点となるのが、誠実かそうで無いか。これが、23年間生きてきた現時点での結論。

洋楽を聴き始めたばかりの人達が挙ってJ Popを毛嫌いするのは、ただ単にかぶれているだけの他に、そのあまりの不誠実さが目立って仕方が無いのでしょう。

例えば、RAGE AGAINST THE MACHINEに匹敵する過激さと政治性を日本のバンドに求めようとしたら、THE STALINや頭脳警察にまで時代を遡らなければならない。それが、平和を掲げマイノリティーを抹殺してきた日本という国の哀れな姿なのです。

何でこんな事を考えたかと言うと、何年か振りに心にくる日本語の歌を聴いたからでして。

こういう曲が無視されなくなったり、卑屈さが売りのバンドが夏のフェスティヴァルのヘッドライナーを務めたりする分、日本と言う国の精神面での健康さも随分崩壊してきた様に思います。

これから更に人々が病んで、表面を覆い尽くせば、そこでようやく欧米と同じ土壌に立てるのでは無いでしょうか。

ごめんなさい。もう黙って聴きます。



posted by Yoshitaka at 03:04| Comment(6) | TrackBack(0) | Diary - Daily Life | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年02月23日

騒やかな街

東京から帰って来ました。

6日間で16人の友人に会いました。うち、福岡時代の友人が7人、London時代の友人が7人 (1人重複) 。東京で会うのが初めての人が殆どでしたので、毎日新鮮で奇妙な感覚を味わっていました。会ってくれた人、泊めてくれた人、本当にありがとうございました。

久し振りの東京は楽しかったです。やはり僕には、騒がしい街が似合う。絶対に似合う。似合え。

名古屋に帰っても何か足りなくて、福岡に帰っても何か足りなくて、Londonに帰ってもやはり何か足りないのであろう、僕の帰る場所として。精神的な故郷というものが遂に定着されないまま、両親に連れまわされた事を責めるのは簡単ですが、それが為でこんなに色々な場所を何の躊躇いも無く行ったり来たり出来る様になったのでしょう。

Londonでも東京でも無く、地元に住んでいる事を口々に勿体無いと言われました。人生にはそういう時もあるんです。恐らく。

またすぐ行きます。お元気で。
posted by Yoshitaka at 20:39| Comment(5) | TrackBack(0) | Diary - Daily Life | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年02月19日

Virgin As A Boy

約4年振りに来た武道館。2003年12月、当時より2年前に行った引退宣言を早々と撤回し、胡散臭い再来日を果たしたERIC CLAPTONを観て以来です。

別に負け惜しみを言う訳ではありませんが、まだ観ぬ歌姫BJORKを初めて観る場所が日本ということは、嬉しく思っていました。

どんなアーティストでもEnglandで観れば素晴らしいという訳では無いのだと知った、Londonで観たSIGUR ROSのライブ。

しかし、そんな僭越も今夜のライブが終わる頃には、そんな思いは彼女に対する先入観によるものでしかなかったと反省に変わってしまう事になります。

BJORKというアーティストを知ってから、随分時間が経ちました。僕が始めて彼女の存在を知ったのは、「Homogenic」が発表された1997年の事。たまたま読んでいた雑誌に載っていた、奇妙なアートワーク。そして、当時とりわけ話題をさらった、Chris Cunninghamが製作したあの「All Is Full Of Love」のPV。

そして時は経ち、Fuji Rock Festival 2003での幻想的なライブをテレビで目撃する事となります。

何度も観る機会があった訳では無く、本当に近くをかすめてくれなかったBJORK。今夜は遂に、生身のBJORKをこの目で観る事が叶います。

ニューアルバム「Volta」の内容は、これまでのBJORK像を覆すものでした。クラブ通いが好きな女の子から歌姫への蛹となった2ndアルバム「Post」以降、彼女のステージ感というものは厳粛なものであり続けてきました。それが、ここへ来てあの騒ぎ様。そこから考えれば、今回のツアーが如何に彼女のキャリア史上異様なものになっているのかが分かります。

会場に入れば、そんな考えも何だか虚しくなってくる様な人の群れ。ただ、彼女の持つものは、そういった類のものを押し黙らせる力に違いないと信じ、ただ静かに開演を待ちます。

会場には、沖縄民謡とMotown Jazzを融合させたハイブリッドな音楽がかけられていました。

今回のツアーでは、既にライブをキャンセルしたり、空港でパパラッチに殴りかかったりとおてんば振りも発揮。あと、あまり頻繁にツアーに出ない人なのでライブでは間違いも多々。親日家である彼女のこと、日本ではつつがなくライブをこなして欲しいもの。

ステージ上には次々と旗が立てられていきます。そして、開演時間を10分程過ぎたところで暗転。

歓声の中、次々と現われるバンドメンバー、そして、民族衣装を模したコスチュームに身を包んだ、ホーンセクションの女の子達。

そして、Bjork。

部族の女酋長、といった格好で登場したBJORK。そう言えば、「Volta」の日本盤には ”もぎたてBJORK100パーセント” というキャッチコピーが付いていました。中身の無い修飾語が躍り、時には怒りすら覚える日本盤のキャッチコピーも、この時だけは何だか納得した様な覚えがあります。

こういう人を指して、 ”変わっているね” と人は言います。彼女の暴行事件を報道した、日本の某有名ニュースキャスターもまた然り。そういう人にだけは成り下がりたくない。僕はいつも思います。

仰々しいSEに導かれ、「Earth Intruder」で始まったライブ。炎が上がり、拳を突き上げるBjork。まるで80年代のライブかの様にベタな導入を図るその様に、オーディエンスがのせられていきます。真紅の照明に染められ坩堝と化した会場は一瞬にして、彼女の世界へ飲み込まれてしまいました。

曲が終わった後、一言、 ”ありがとう” と日本語で挨拶をしたBjork。こんなに真摯で、鬼気迫る ”ありがとう” は、初めて聞いた様な気がします。

声の調子が、今ひとつの様。しかし、不安がる者を置き去りにするかの様な勢いで、「Hunter」へ。指揮を執るかの様に、彼女が生音と電子音を、花と蝶の様に紡ぎ合い、歌をのせていきます。

そして、早くもここで「Aurora」を。火の点いた様な会場を、徐々に厳かな雰囲気へともっていきます。まるで、降霊の儀式の様。ここへ来ると、もう声の調子も上手く整えられた様で、安定した高音を聴かせてくれます。

静寂が聴こえる、という経験をした事があるでしょうか。PINK FLOYDの「Wish You Were Here」を聴いた事があれば、分かるかも知れません。並ならぬ力を持って作り出された静けさを感じると、まるでその静けさに周りの雑音が塗り込められていくかの様な、耳の錯覚に陥る時があります。

彼女の歌声は、全ての禁忌な歓声を殺し、静けさをもたらしました。これが、Bjorkの歌声。

11年前のクライマックスが今夜はもう訪れました。「All Is Full Of Love」。やってくれるとすら思っていなかっただけに、感動。

そして、この感動は次の曲にも持ち越される事に。「Pagan Poetry」です。冒頭から、何と豪華な曲目。

この日のセットリストがたまたまそうなのか、久し振りの来日でサービスを利かせているのか、とにかく意表を衝かれました。僕は彼女が、こんなに惜しげも無く代表曲を次々と披露するアーティストだとは思わなかったのです。

今回のツアーでは、2つの画期的な楽器が導入されています。1つ目は、Reactable。緑色のテーブルに特殊な紋様が施されたブロックを配置する事で、内蔵されたCCDカメラとモジュラー・シンセサイザーで相互作用する音と映像を作り出す、というとても珍しい形の楽器。カードゲームをしている様に見えるその演奏する姿も、芸術そのもの。まだ一般市場に出回っておらず、開発の段階だったものにBjorkが目をつけ、今回のツアーに取り入れたのだそう。

2つ目は、Tenori-On。Yamahaが開発した楽器で、盤面に並ぶ16X16のLEDスウィッチを押すとそれらに反応する音が自動的にクオンタイズされ、規則的なリズム・トラックとして出力されるというもの。Londonでは既に売っていて試奏してみた事があります。

こういう楽器を目にして、いつも思い出すのがYELLOW MAGIC ORCHESTRA結成時の坂本龍一の言葉。言った本人の思考は進化を重ね、今では本人自体そんな発言など覚えていなさそうですが、こういう楽器が現実に出てきているという事から、1978年の彼が夢みた世界は、着実に実現してきている様な気がします。

演奏する姿も芸術に。歌うBjorkと交互にスクリーンに映される、この2つの楽器。

ライブは更に、「Unravel」、「Vertebrae By Vertebrae」、そして何と「Joga」まで演奏されてしまう始末。ベストアルバム的な選曲は、らしくないと思いつつも何だかんだいって嬉しいに決まっています。

彼女の圧倒的な歌唱力を前に、誰もが言葉を失っているのが分かりました。

しかし、そんなムードは、再び彼女の手によって一転させられます。

まるでここでもう1回、今までのは全て忘れてこれがオープニングだと言わんばかりに始まった、「Army Of Me」。こんなに聴きたい曲ばかり披露してくれるライブも、そうはありませんよ。

先刻までの静けさが一変。狂った様に踊りだすBjork、再び真紅の照明に染まる会場。

光と影とか、静と動とか、そんな生易しいものではありません。

続く「I Miss You」で踊らせ続けるBjork。「Five Years」、「Vokuro」、そしてここでようやく「Volta」からの3曲目「Wanderlust」と次第に気分を沈めていき、とどめに待っていたのは、もちろん「Hyperballad」。

癒しだとか、憧れだとか、そういうものでは無く、会場全体が彼女に向かって堕ちていきます。分かってはいたつもりでしたが、本当に有り得ません。

しかし、ここが今回のツアーの特異な所。彼女は自らに科せられた ”歌姫” という像を、自ら壊しにかかるのでした。

クライマックスのコーラスに差し掛かると、崩壊し始めるリズム。前述のReactableが即興的な演奏を始め、音階が無くなっても尚、歌い続けるBjork。何があったのか理解出来ず、取り残されるオーディエンス。

聴こえてくる音が殆どノイズに変わり果てた頃、始まったのは「Pluto」。ホーンセクションの女の子達も前に出てきて、ケチャの様に囃し立て、ひたすら踊り狂うBjork。

あそこにいたのは、歌姫Bjorkでは無く、KUKL、THE SUGARCUBESと伝説のバンドを渡り歩いた少女Bjorkでした。今や人間国宝みたいな扱いを受ける彼女の体の中には、KUKLの急進的なPunk Rockの精神も、THE SUGARCUBESの前衛的なAlternativeの精神も、まだ息を潜めていたのでした。

音が鳴り止み、全てが終わって、あとは知らない。そんな無愛想な感じにステージを去ったBjork。またも取り残された、1万人のオーディエンス。

アンコールを求める声に応え、再びステージに姿を現すBjork達。可愛いIcelandアクセントの英語で、バンドメンバーを紹介します。SIGUR ROSの出現で、Icelandという国のイメージが一気にあちらに持っていかれた感があるので、彼女がIceland出身であるという事がまず先には出てこなくなりました。もとい、BJORKが映し出すIcelandの光景と、SIGUR ROSが映し出すIcelandの光景とでは随分と違いがありますけれども。

特別に、と前置きをして、歌い出したのは2004年、アテネオリンピックの開会式で歌った「Oceania」。幻想的な歌声を再び聴かせたその後は、また再びケチャの様なものが始まって、「Declare Independence」。観客にコーラスを促します。彼女は、ソロデビュー15年目にしてようやく ”定番曲” を作ろうとしているのが分かりました。天賦の歌唱力を持つ歌手がこういう無音階の曲を作る事は、Classicに対する挑戦の様で小気味が良いです。

独立を宣言しろ。自分達の通貨を持て。自分達の言語を守れ。

この曲は、第二次世界大戦中にDenmarkから悲願の独立を果たした彼女の母国Icelandより、今まさに独立が問われているGreenlandより、僅か2日前、独立を宣言したKosovoに向けられたものに聴こえました。

自分達の言語を守れ。

痛い言葉でした。でもそれは、彼女も僕も同じ筈。

永遠に続くかの様に延々と繰り返されたコーラスも遂に終わり、あとは自分達で始末して、と、そう言い残す様に、満足げにステージを去るBjork。

もういろいろ新しいことが多過ぎて、感動することが多過ぎて良く分かりませんから、一言。

彼女は、とてもかわいい女の子です。
posted by Yoshitaka at 23:59| Comment(3) | TrackBack(0) | Diary - Live Review | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年02月18日

重富英輪

このブログも4年目に入り、日々のアクセス数もかなりのものになってしまっています。いつも御覧になって頂いている皆さんの事を考慮し、もう随分前から個人名や顔写真を記事に載せる事は控えています。

という訳で、昨晩は僕の人生の師である、重富英輪のお家にお邪魔させて頂きました。

2人揃ってやる事と言えば、明け方までXBOXでHaloです。7年前から変わっちゃいねえ。

六本木を甘く見ていて、只今埼京線の中…。
posted by Yoshitaka at 13:00| Comment(4) | TrackBack(0) | Diary - Daily Life | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年02月17日

IRON MAIDEN Live At 幕張メッセ

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日本ってすごい。

こんなにたくさんの人がIRON MAIDENなんぞのライブを観に来るなんて。

IRON MAIDENってすごい。

何て言うか、若い。あそこにはOZZY OSBOURNEもJUDAS PRIESTも届かない。

足掛け8年、通算5回目のライブでやっと、「Aces High」が聴けた。この曲を生で聴く為に、わざわざ千葉まで出向いた様なもの。

何か、初来日を観ている様だった。

あ、あと、


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マサ・イトウがいた。
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2008年02月15日

東京アウトサイダー

東京行ってきます。

今回は (いつもの事ですが) スケジュールが過密で、どうしても都合がつかず会えない人はまた来月も東京行くのでその時に会えたらと思います。

久し振りに行く武道館。5年振りです。



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2008年02月13日

南大門、堕つ

韓国はソウル、南大門が焼け落ちました。

鎮火した後、瓦礫と化した南大門の映像をニュースで見て唖然。まさか、そんなに酷く焼けていたとは思わなかったからです。

何だかんだで3回も行ったソウル。韓国人の友人達に旧正月の挨拶のメールを送ったばかりなのに、こんな事が起こってしまうなんて。

消防士達は、どんな気持ちで消火活動をしていたのでしょうか。

夜が明けて、無残な姿になった南大門をソウルの人達はどんな気持ちで見つめていたのでしょうか。

韓国も日本と同じく、著しい経済発展の裏で、社会の隅から隅までストレス、閉塞感、格差がついて回る社会を問題として抱えている国。昨年末、ソウル東部にある総合コンプレックス、Coexに遊びに行った時、ここら辺はソウルの中でも特に地価高騰が著しくて、という問題を直視したばかり。そんな社会の鬱憤が、こういう形で表面化してしまった事は、もはや他人事として見ては居られないと思うのです。

南大門市場を抜けると、幹線道路のロータリーに突如として現われる、南大門。あの勇壮な建物が、もう無くなってしまったなんてなかなか想像出来ません。

胸が痛いニュースです。何とも言えません。



Namdaemun

(2007年5月)



Namdaemun 2
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2008年02月07日

Killing In The Fame

社会の歯車になれない男が2人、行き交う人の群れの中、難波駅で待ち合わせ。

約1年半振りの大阪。冬の大阪は随分久し振りです。丁度4年前、ここに福岡からIRON MAIDENを観に来た時以来。あの日から4年。

4年前、4年間、4年後。

そして、4年前のあの日と同じ様に、大阪城ホールを前にする僕の横には彼が。何かの力があらゆる方向に働いて、僕達はそう仕向けられたのでしょう。

RAGE AGAINST THE MACHINE。もうこれを逃したら僕は立ち直れない、との思いに駆られてNew Yorkへと行った昨年の夏。結局日本で観られる事になるんだったら行かなければ良かったなんて事は微塵も思いません。他のバンドなら、そういう事も少しは思ったかもしれませんが、RAGE AGAINST THE MACHINEは違う様です。

時は経ち、僕が彼等を観逃した街、福岡は、今やもう殆ど来日ミュージシャンが寄り付かない街になってしまいました。という訳で大阪なのですが、上述の事象が僕の中では計り知れない意味を持っているのでして。

TOOL然り、RADIOHEAD然り、このくらいの領域のバンドになってきますと1回目に観た時と2回目に観た時では捉え方が随分違います。1回目はとにかく目の前のステージ上で動いているものが現実のものだと自分に言い聞かせるだけで精一杯。2回目にしてようやく冷静な判断が下せる様になります。

前回のNew York公演はとにかく広い野外でしたが、今回は収容人数も少なく、会場の雰囲気も随分大人しい。そして何より、何も頑張らなくてもステージが見渡せるのです。

開演時間を15分程回った頃、ようやく暗転。凄まじい歓声に包まれる会場内。

ファンファーレがかかり、赤い星が昇ります。New York公演では既に昇っていましたが、今回はもう少し演出掛かっていますね。

4人が出てきました。Zack De La Rocha、Tom Morello、Tim Commerford、Brad Wilk。

 ”We are RAGE AGAINST THE MACHINE from Los Angeles, California.” 

Zackはあの時 (あの時と言うのはつまり全てがあの時である訳でして) と同じ様に挨拶を告げます。

オープニングは、やはり「Testify」。撮影禁止の場内には何故かまばゆいまでにフラッシュがたかれ、ビールが撒かれ、オーディエンスは暴動体制。Bブロックなので前の方は良く分かりませんでしたが、落ち着いて観たいよね何て始まる前には2人共行っていたにも関わらずあのイントロが始まってみればもう駄目ですよ。

そして、フィードバック抜きで「Bulls On Parade」へ。2回目なので、ある程度自我を喪失しながらも冷静にステージを見ることが出来ますが、まともな判断なんてやはり出来ない訳でして。

Zackがアジテーションの限りを吐きつけ、Tomが金属が軋む様な音をギターから解放させる度に、意識は遠のき、時間軸は歪みます。

スポットライトが当たり過ぎ、眩しそうにしていたZack。「Live And Rare」で、 ”オーディエンスの顔が見えないからライトを消せ” と怒鳴っていたのを思い出しました。今回も案の定、曲が終わってからスポットライトを消してくれと言っていたZack。しかし、今となっては ”Can you please?” と随分優しく。

今夜のZackは幾らか落ち着いた印象がありました。場所が場所だけに、オーディエンスがオーディエンスだけに、暴動に発展する心配もありません。これが1回のライブだけで逮捕者が十数人も出てしまう欧米だったから、あの殺気だったのでしょう。

New York公演と同じく、「Vietnow」もやってくれました。そして、TomとTimが向かい合ってユニゾンのイントロを始め、今回初めて生で聴く事が叶った、「Bombtrack」。という訳で今回はここで涙が出ました。演奏は結構あらが出ていましたが、それも前回気付かなかっただけなのかも知れません。興奮状態というのは恐ろしい。

「Bullet In The Head」、「Down Rodeo」は一緒、その後に、「Renegades Of Funk」。これが一番今夜嬉しかった選曲だったかも知れません。このバンドともなると、あれもこれもといった感じにやって欲しい曲なんていうものは限り無くあるのですが、それに対して今回のツアーは生殺しかの様にセットリストがコンパクト。

しかし、New Yorkでは遠くに幻の様に映っていた彼等の姿が、今夜はもう疑い様の無い程鮮明にこの目に入って来てしまった訳で。あの時は本当にRAGE AGAINST THE MACHINEを観たのか、ライブが終わった後でも信じられなかったものです。Rundalls Islandから酷使された奴隷の様になってそぞろに橋を渡り、夜のHarlemへと歩いたあの夜。幻想的な夜のNew Yorkの雰囲気も手伝って、全てが夢の様でした。

どんなに観たくても観る事が叶わないと思った、RAGE AGAINST THE MACHINE。観る事が叶ったという事は、伝説が伝説で無くなったという事なのでしょうか。

断言してしまえば、これ以上の ”再結成” なんてもう何処にも無いのではないでしょうか。もちろん、僕の中、でという事ですが。例えば、PINK FLOYD、TALKING HEADS、THE SMITHS、THE STONE ROSES等が再結成したとします。もちろん僕は喜ぶでしょうし、何を差し置いてでも彼等の姿を観に行こうとするでしょう。しかし、それらは全て僕が音楽に目覚める前の時代にいたバンドであって、言わば歴史を体感する貴重な場を求めに行くに過ぎません。一方で、RAGE AGAINST THE MACHINEは僕が同じ時間を生きた、数少ない先導者だったのです。

この8年間、様々なバンドが生まれては消えていきました。ムーヴメントなんていうのも考えてみればあったのでしょう。

ただ、LINKIN PARKが出てきてもTHE STROKESが出てきても ”それがどうしたの” と冷ややかにしか見つめられなかったのは、全てRAGE AGAINST THE MACHINEが ”ヒーロー不在” の僕達の世代に与えたトラウマの所為なのです。

トレモロのかかったフィードバックが聴こえて来ました。「Guerilla Radio」の始まりです。当時中学生だった僕は、この曲を、そして「The Battle Of Los Angeles」を狂った様に聴いていました。

「Calm Like A Bomb」、そして、「Sleep Now In The Fire」へ。この曲を聴くと、New Yorkでやり残して来た事を思い出します。あの日は雨が降っていたのでした。エポックメイキングな事件だったあのPV撮影が行われたNew Yorkでこの曲を聴けたのも貴重な体験ですが、 ”Priests of Hiroshima” と歌われるこの曲を日本で聴けた事もそれは貴重な体験。

New Yorkではこの曲の後、長い演説の後、「Wake Up」へと突入していきましたが、今夜はここが日本だからなのか、特に何も話さず「War Within A Breath」へ。

TOOLやRADIOHEADが意識を持っていかれるバンドであるのに対し、このバンドは意識を内なる覚醒へと促します。何かが生まれ、澱の様に溜まっていくのが分かりました。

本編はここで終了。本当に短い時間の様に感じられて、置き去りにされた様な感覚に。

必死でアンコールを求め、再び姿を現した彼等は「Freedom」を始めました。ここでZackが初めてきれた様に思えました。自由が何を意味するのかも分からない程、自由が履き違えられたこの国で、自由を叫び続ける彼の姿はどう映るのでしょうか。

Tomというギタリストは、あの無表情からギターをギターとして扱わない派手な変態プレイを繰り出すそのギャップが怖くて好きです。頭の良い人は嫌いです。そうですよね。

1曲毎があまり繋がりを持たない様に演奏される彼等のライブですが、「Freedom」からラストの「Killing In The Name」にかけては何か違いました。

彼の言葉を借りてばかりで申し訳無いのですが、「Killing In The Name」という曲はライブで聴くまでピンと来ない部分もあるんですよね。こういう曲なんだ、みたいな。

「Know Your Enemy」はやりませんでした。ついでに言うと、「Kick Out The Jams」もやって欲しかったんですが。

ラストに向けて、ライトアップされるアリーナ。4人と2万人が、まばゆい光の中に消えていきます。

最後の音が鳴り止む時、全てが終わって、4人が並んで佇むステージの上。

”遠いな、いろいろ。”

時間、音、人、命。もう何か全てが痛くて、また泣きそうでした。

ライブを観に行って元気をもらおうとか、楽しもうとか本当、よくそんな事が言えるなと思うんですよ。皮肉や批判では無くて、本当にそう思える人を尊敬します。

僕はそのいちいちを、巧く受け返しする事が出来ないでいます。

それが、今夜ここに集まった2万人で行った ”Testify” なのですから。

ライブの出来がどうとかでは無くて、もうこれ以上の ”来日” なんて無くないですか。無くて当然ですよ。
posted by Yoshitaka at 23:59| Comment(4) | TrackBack(0) | Diary - Live Review | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

悲しい色やね

悲しいニュースが2つ。

岡村靖幸がまた逮捕されました。

刑期を終えて出てきたばかりだったのに。シャブ中は病気なのに、建前しか言えない日本のメディアは ”社会に迷惑” とか ”自分への甘さ” とかしか言わないんだろう。誰か助けてあげられないのか。石野卓球とか石野卓球とか石野卓球とか。

とにかく、これから生まれてくる子ども達が彼のCDを買えない国には、なって欲しく無いが為に。



Download Festival 2008のヘッドライナーが発表になりました。昨年に引き続き、今年も豪華。


http://www.downloadfestival.co.uk/home/


終わったな。完全に。これでLondonに帰る日が少し後ずさりしました。



明日、大阪。


明日、僕は16歳に戻ります。
posted by Yoshitaka at 03:32| Comment(0) | TrackBack(0) | Diary - Daily Life | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年02月05日

覚え間違い

そんなに僕の愚痴が珍しいのか、何なのか。前回の日記は凄まじいアクセス件数を記録。笑ってしまいました。

普段僕が何処に住んでいて何をしているのか知らなそうな人達もたくさん読んでくれたみたいです。そして、やっぱり分からないと思われて、今日からまたしばらくご無沙汰。

すみません。僕は元気です。僕と元気です。大阪行くんですから。来いよ。



今日、昔観たOASISのライブDVD「Familiar To Millions」の中で頭の中に鮮明に残っている、筈だった、演奏中に色々な言葉がスクリーンに映し出され、それらが積み重なっていき曲が終わる頃にはJohn Lennonの顔になっているというあのシーンをふと観たくなって、YouTubeで探していたのですが、なかなか見付からず。

それもその筈、僕はその場面を「Don't Look Back In Anger」と思い込んで覚えてしまっていたのでした。本当は「Live Forever」。

2005年夏、Londonに住んでいた僕の友人達はこぞってManchesterにOASISのライブを観に行っていました。U.K.に留学している日本人にとって、OASISをManchesterで観るという事程後世に至るまで広く自慢出来る事も無いでしょうね。あの時僕は2002年悪夢の福岡公演 (2回目) の苦い思い出と共にOASIS嫌いも頂点に達していて、ニューアルバムも見て見ぬ振りでした。そして、その直後Summer Sonic 2005で・・・。という年でした。

ちなみに、僕の中で長い間Liam Gallagher程の駄目人間はいなかったのですが、Londonへ来て彼を上回る駄目人間を見付けました。Pete Dohertyです。好きだったTHE LIBERTINES。もう存在しないバンドのニューアルバムが全英チャート1位を獲っていたあの時程、音楽について考える事の面倒くささを実感した事は無いでしょう。

Londonの街を歩きながら、よく「Definitely Maybe」を聴いたものです。

何であんなアルバム作れるんでしょうかね。腹が立つ。



There is nothing conceptual better than Rock 'N' Roll. だって。



いつまでもそうやって勝手に生きてろ、俺もお前も、バカはみんな。



posted by Yoshitaka at 23:14| Comment(2) | TrackBack(0) | Diary - Daily Life | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年02月04日

じゃあ僕も愚痴ろうかな

誰かが落ちたときの必要要員ですいつも。

じゃあ僕が落ちたときは誰が。

アローン・ウィズ・エヴリバディ

Richard Ashcroftって凄いんだ。Rockの子どもは全員殺されるんだ。

音楽というものに比べると、人間はゴミクズの様に小さい。

もういくつねると、大阪城ホール。

そのまま飛行機に乗って、London帰ろうかな。今度はフィンランド航空に乗って、ヘルシンキに寄るのもいいかもね。

それより前に、とにかく体調が悪いんだこれ。


It wears me out, it wears me out and it wears me out.

I swear it wears you out, too.
posted by Yoshitaka at 13:52| Comment(2) | TrackBack(0) | Diary - Daily Life | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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