2007年10月30日

北欧の旅 Day 6 地球のへそ (アイスランド)

こうやっていろんな話題を交互に載せてくのって面白くないですか。更新さぼんなって?うっせー。


August/28/2007


今日は昨日までの晴天とはうって変わって、陰鬱な曇りの日。

この国では、実に様々なアクティヴィティーが用意されています。レンタカーで島を周るのも良し、スキーや登山を楽しむのも良し。

取り敢えず、僕は国際免許証を持っていませんし、体力もありません。気ままにレンタカーで悠久の自然の中を、とか、尾根から見渡す氷河が、とか、そういう選択肢は外されてしまいます。

観光ツアーというのは何処の国にもあり、所詮、用意されたものなので気が引けます。しかし、自力で観光する事が出来ないこの国ではツアーに参加する他ありません。

というわけで、今日はアイスランド観光の基本中の基本、The Golden Circleツアーに参加しました。

古代からそのままの形で残されている名所を巡り、アメリカ大陸とヨーロッパ大陸のプレートの境目、地殻が生まれる場所、いわゆる ”地球のへそ” を目指します。

幼い頃から、NHKスペシャル、The National Geography、Newton等、とにかく非日常的なものをテレビや本で観るのが好きでした。当時は本当に、手の届かない憧れでした。それが長い年月を経て今こうして、自分の足で訪れる事が出来るというのは感無量です。

送迎バスがゲストハウスまで迎えに来てくれて、集合場所へ向かうに連れて参加者が続々とバスに乗り込んできます。

僕の両親よりも少し上の世代とみえる日本人のご夫妻に席を譲った事で話が始まり、楽しそうな1日になりそうな予感。

集合場所は、2日前にKeflavik空港から乗ってきたバスから降ろされたバスターミナル。各方面から送迎バスが集まり、いよいよ出発です。

ご夫妻は、毎年この時期に北欧を訪れているそうで、今年は初めてアイスランドを選んだとの事。以前はNew Yorkに住んでおられたそうで、New Yorkの話でも盛り上がりました。

北欧だけでなく、かなり世界の色々な国を行かれた様で、いろいろな国の話題が話にのぼりました。ベルギーの美味しいムール貝、スペインの予想していたよりも美味しくなかったパエリヤ、何処に行っても工事中のイタリア、香港のあの伝説の空港・・・。僕のこの先の予定を話すと、助言を幾つか頂く事が出来ました。

前回話した通り、ここから先予定が決まっているのはコペンハーゲンに戻り、そこから夜行列車で国境を越え、スウェーデンのストックホルムへ。そこから先、さらに国境を越えてノルウェーに行くか、海を渡ってフィンランドに行くか。

ご夫妻曰く、迷わずフィンランドに行きなさい、との事でした。

話をしているうちに、最初の名所が見えてきました。ここに降りて何を見ろというのかと迷っていたら、足元に。



Chikyu No Heso 01



Haukadalur。カルデラ湖です。この広さが、なかなか写真で伝えきれないのがもどかしいです。中央左側に見える青と赤の点が、人です。

バスに戻ると、ご夫妻が先程のカルデラ湖の周辺でブルーベリーを見つけたと僕にくれるので、食べてみました。甘酸っぱくて爽やかな味がします。野生のものを取って食べたのなんて、いつ振りでしょうか。幼稚園でサルビアの蜜を吸って以来かも知れません。



Chikyu No Heso 02



人間とは、歳をとるに連れてこういう野生のものに抵抗心を覚えてくもの。愚かな生き物なのかも知れません。

続いては、有名なGullfossの滝。



Chikyu No Heso 03



ここまでの規模の滝は見た事がありません。付近を歩いているだけで気が付いたら全身濡れていて、至る所に虹が掛かっていてそれは幻想的な光景でした。



Chikyu No Heso 04



バスに戻ると、ご夫妻はまたもやブルーベリーを取ってきてくれていて。何だか家族旅行みたいな錯覚を覚えてしまいました。

この国を1人で観て周るというのは、非常に贅沢極まりないという気がします。

次の名所に着いて、ここにあるレストランで食事休憩。アイスランドの食べ物は、ホットドッグ以外あまり美味しくない気がします。ご夫妻曰く、 ”例え高い金額を払ったとしても美味しいものは出てこない” のが北欧だそうです。

ただ、その例外がフィンランドだそうで。ご夫妻はかなりのフィンランド通みたいです。

さらにご夫妻のおすすめで、パフィンの肉を食べてみました。パフィンとは、この国に多く生息する極彩色の鳥。観光名物でもあるこの鳥を、食べてしまうなんて知りませんでした。



Chikyu No Heso 05



取り敢えず、現物を見る前に食べた訳ですが、鳥の肉にしては随分くせがありました。不味くはありませんが、敢えて食べるものでも無いかと。

食事休憩を終えてレストランを出ると、眼前に広がる荒れた地面の至る所から煙が立っています。



Chikyu No Heso 06



ここもまたアイスランドを代表する観光名所の1つである間欠泉、Geysir。



Chikyu No Heso 07



この水は高温、そしてかなりの酸性です。不思議な水色は、地中から噴出する硫化水素が原因です。一応高校は理系でした。

高温、酸性、硫化水素の噴出する水の中。一見してとても生物が棲めそうに無いこの水中に、実は行き続けている生物がいるんですね。

スルフォロバスと言って、地球に生命が誕生してから今に至るまで姿形を変えず存在し続けている数少ない生物の1つです。地球上に海がまだ出来たばかりの頃は、この様な過酷な環境が広がっていたという訳です。

ここへ来て、幼い頃に夢中で観た「生命45億年の旅」 (司会は宇宙飛行士の毛利衛) で得た知識がようやく実感を伴う訳です。感無量。



Chikyu No Heso 08



さて、ここの間欠泉。



Chikyu No Heso 09



この様に、ズドーンと轟音を立ててかなり高い所まで噴出します。かなりの迫力です。この瞬間を狙ってカメラを構えている人がたくさんいます。冗談半分で感覚を計ってみたら、ほぼ正確に3分おきに噴出している事が分かり、何だか1人で不気味に満足していました。

ちなみに、たまに不発もあります。ブボッという鈍い音と中途半端な噴出、シャッターチャンスを待ち構えている周りの観光客のリアクション共々、笑えます。

Geysirを後にして、いよいよ最後の地点、地球のへそへと向かいます。

バスの中ではまたご夫妻と旅の話。ご夫妻は今回の旅行で、アイスランドよりもさらに北極に近い、グリーンランドに行ってきたそうなのです。グリーンランド。世界地図で確認してみてください。僻地もいい所です。ただの凍土の島だと思っていませんか。住んでいる人間がいるんですよ。大学だってあります。

確かにそんな僻地に、この僕が行きたくない筈が無い訳で、もちろんその選択肢はLondonにいる時から頭の中に入っていました。しかし、優柔不断が何よりも嫌いな僕がグリーンランド行きを渋り続けている理由は、その値段。

アイスランドから日帰りでグリーンランドを観光出来るツアーがあります。ここからグリーンランドに行く手段は、そのツアーに参加する以外にありません。そして、そのツアーの参加費用が、実に35000アイスランディック・クローナ (約7万円) という見事な値段でして。

さすがにグリーンランドに行ってきたという人はなかなかいないと思うので、これは行くべきだとは思うのですが、さすがに日帰りで7万円は・・・。この先の予定を全部キャンセルして、そのままアイスランドからLondonに帰るのであれば何とかならなくもない値段かも知れませんが、そこまでするべきなのか。

ご夫妻曰く、親に借金してでも行きなさい、との事でした。

またしてもグリーンランドに思いを馳せているうちにバスは異様な地形を眼前に控えた場所に僕達を降ろし、バスだけ ”向こう側” へ行き待っている、との事。

近づくにつれて何とも言えない奇妙な感覚は増していきます。ここが、地球のへそ。



Chikyu No Heso 10



崖の上に立つと、この裂け目が遥か向こう側、地平の方まで続いているのがよく分かります。



Chikyu No Heso 11



写真右側がヨーロッパ大陸プレート、左側がアメリカ大陸プレート。1年間に3センチメートル、両プレートの間隔が広がっていっているのだそうです。

高度も高いとみえて霧がかかっていて、何だか別の惑星に不時着した様でした。

さすがにこの天気だと、寒さが応えますね。8月でこの気温。冬となると、想像もつきません。

ただ、オーロラが観られる場所としては、この国はアラスカやラップランドよりも遥かに温暖な場所だそうで、世界で最も手軽にオーロラが観られるのはこの国なのだそうです。

滞在中はオーロラ予報が良好、という事を話しましたが、まだ季節が早く、出ていても太陽が夜中まで沈まない為に、結果、肉眼では観測出来ないそうです。残念。また来い、という事です。

今日のツアーはこれでおしまい。ご夫妻には楽しいひと時を共有させて頂いて、感謝です。

それにしても、グリーンランド。

迷います。



Chikyu No Heso 12
posted by Yoshitaka at 21:59| Comment(3) | TrackBack(0) | Diary - Travel | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年10月27日

ミドレンジャー

ミドレンジャーらしいです僕。



Q.01 身長は?

多分172cmくらい。父も弟も185cm超え。チビです。



Q.02 髪型は?

また長くなってきました。ひろし君に切ってもらわねば。



Q.03 好きな髪型は?

髪形っていうか、赤。



Q.04 目について

近眼。



Q.05 顔について

また頬がこけてきた。最近松本さんに「ヨシ君かっこよくなったよね?」と言われた。そんなんだから2人してゲイと間違えられる。



Q.06 誰かに似てる?

近頃、父に似てきた。



Q.07 一日で1番好きな時間

22時頃。



Q.08 自分はどんな風に見られてる?

音楽好きに見えるらしいが、その通り。

女好きに見えるらしいが、一途な男。



Q.010 送り主のこと好き?

首ったけ。



Q.011 送り主の第一印象

パンク。



Q.012 送り主との出会い

何処だ・・・。何処だっけ。取り敢えず高1の時一緒にIRON MAIDEN観に行った。



Q.013 送り主を動物に例えると?

カレーパンマン。



このバトンを受け取るレンジャーは…

受け取らなくていいので、勝手にレンジャー作ってみます。


赤レンジャー: マサ (お山の大将)

青レンジャー: ひゆ君 (陰のブレイン)

橙レンジャー: ひろし君 (この前Brick Laneでちえさんに会った)

黄レンジャー: 松本さん (出不精)

紫レンジャー: 俊輔君 (含み笑い)

白レンジャー: まゆみさん (寿司屋のユニフォーム)

黒レンジャー: 大塚 (本当は黒なんて似合わない)

緑レンジャー: かっちゃん (元気出して)

金レンジャー: ささなみちゃん (全然金とか関係ない)

銀レンジャー: ゆりこちゃん (あらー)



咳が止まらない。誰か看病しにきてくれ。
posted by Yoshitaka at 22:10| Comment(7) | TrackBack(0) | Questionare | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年10月26日

正しい街

風邪が治りません。これは昨年同様、気管支炎と思われます。咳のし過ぎで喉から血が。

要は、誰か看病してくれ、という事です。

早朝、咳が止まらなくなって起きてしまい、目が覚めてしまったので仕方なくシャワーを浴び部屋に戻ると、携帯電話が光っていました。誰かからのメール。

軍曹が今、福岡にいるので何か面白い店を教えてくれ、と。

それならば、と、取り敢えず思い付くレコード屋を次から次へと教えてあげました。Borderline Records、70s Records、田口商店・・・。大名にある、70s Recordsの向かい、Candy Stripperの並びにある、非常階段とかLIP CREAMとかレアなアーティストの音源を扱っているあのレコード屋、何ていう名前でしたっけ。それだけどうしても思い出せませんでした。

軍曹はGroovin’まで辿り着いた模様。Groovin’というと、赤坂ですね。赤坂にはもう1店、Lucky Mouseという中古レコード屋もありましたな。

懐かしい。あの中古レコード屋巡りが、中学、高校生の時の楽しみでした。

西新商店街にある、老舗のレコード屋、West Side。ここは高校のすぐ近くで、つい帰り道に寄ってしまう危険な店でした。

UFOのCDを片手にレジに行ったある日から、店主と仲良くなりました。

 ”君、高校生やろ?UFOやら聴きよるん?”

それから、CDを買いに行くというよりも話をしに、よく顔を出したものでした。高校を卒業してからも、日本を離れてからも、帰る度に。

僕が知っている店は、この数年で次々に潰れてしまった様で、その報告を聞かされる度に悲しい思いをしたものでした。

 ”福岡は音楽の街だなんて言いよるけど、あれは随分昔の話ばい。”

観たいミュージシャンが来る度に、名古屋や大阪に出て行かなければならなくなりました。

 ”次、帰ってきた時は、もうここも無くなっとるかも知れんね。”

笑いながら店主は、寂しいそぶりも見せずに。

2年位前だったでしょうか。Los Angeles在住の友人がメールを遣し、West Sideが店を畳んだ事を知らせてくれたのは。

生まれ故郷では無いし、良い思い出ばかり残してきた訳でも無い。

でも、14歳から19歳まで、僕があの街で過ごしたというのは、変えられない事実。

記憶の中にある街は、記憶の中だけにしか無いのでしょうか。

都会では冬の匂いも正しく無い。百道浜も、君も、室見川も。



Fuckoka
posted by Yoshitaka at 23:59| Comment(10) | TrackBack(0) | Diary - Daily Life | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年10月25日

That Was Sir

今年も開催された、Electric Proms 2007。毎年Londonで行われているClassicの祭典、Promsに倣ってBBCが主催しているコンサートシリーズです。

2日目に当たる今日、PAUL MCCARTNEYがライブをすると聞きました。

その情報を知った2時間後、僕はChalk FarmにあるRoundhouseで、チケットをリストバンドに交換する列に並んでいました。

もちろん、チケットは余裕で完売でした。こういう事が出来てしまうのが、僕がチケットが取れなくて困っている日本人留学生達に頼られてしまう由縁でして。

入口を抜け、階段を上り、ホールに入るやいなや、暗転、バンドの登場。どうやら間に合ったみたいです。

「Magical Mystery Tour」で始まったライブ。とにかく、昔から思っていた事なのですが、やはりこうして生で聴く機会に巡り会って確信しました。THE BEATLESの曲を生で聴いているという、実感が無いんです。誰かがTHE BEATLESの曲をカヴァーしている、みたいな、そんな捉え方しか出来ません。教科書に載る様な曲が演奏されていて、こちらが本人です何て言われても、どうですか、無理でしょう。そんな存在ですからね。

きらびやかなステージの中央にいる、Paul McCartney。黒のスーツを着て、あのHofnerのヴァイオリンベースを手にしています。

続けて、ソロの、しかも割と新しい曲「Flaming Pie」を挟んで、「Got To Get You Into My Life」へ。意外な選曲です。

オーディエンスに挨拶をするPaul。あの声、昔THE BEATLESのブートレグで聴いた声です。

ついでですが、僕の愛聴盤は1965年6月20日Paris公演のもの。この日は昼と夜の2回公演が行われていて、そのどちらも当時の彼等がどれだけ異常な存在だったかをよく記録しています。オーディエンスの反応を探りながら片言のフランス語で挨拶するJohn LennonとPaulがかわいいんですよね。

ニューアルバムから、「Dance Tonight」、「Only Mama Knows」を続けて。Paulはマンドリンを抱えて歌っています。

今日のライブはテレビで生中継されているらしく、テレビカメラが何台も配置され、いつになく照明も凝ったものでした。有名人もかなり観に来ていたらしいです。ガードマンに囲まれたVictoria Beckamらしき女性とすれ違いましたが、定かではありません。

オーディエンスに ”Johnにも拍手を” と言い、Paulは頭上を指して拍手を促します。永遠の男の絆を見せつけられましたね。

Paulがピアノへと移動し、「The Long And Winding Load」へ。溜息の様な歓声。この曲でもまたしても実感が無く、取り残された感じ。それにしてもPaulの声は衰えませんね。65歳ですよ。

ここで、またも意外な、しかも嬉しい選曲が。僕の好きなTHE BEATLESのアルバム、「Beatles For Sale」から、「I’ll Follow The Sun」。このアルバムは世界的成功を収めた前期の作品から、実験的に、サイケデリックになっていた後期の作品の丁度中間に位置するアルバムで、売れ線でキャッチーな曲調のくせにコーラスが完全に狂っている、オープニングの「No Reply」が僕を虜にしました。

ここら辺で少し、分かってきましたね。今夜のライブ。

そういえば時折、会話の中で ”THE BEATLESはRockなんですか” と言う自称 ”音楽が好きな人” に出会いますが、あれは一体何なんでしょうかね。

ソロの曲を再び数曲挟み、バックバンドが一旦捌けます。Paulが1人、アコースティックギターを抱えてステージに残り、演奏し始めたのは「Blackbird」。さすがにこれには畏れに寒気を感じました。

バックバンドが戻り、「Calico Skies」、そして、「Eleanor Rigby」。コーラスが美しい。Liverpoolに行った時は、このEleanor Rigby像の前で写真を撮ったものでした。

そして、次に演奏されたのが、WINGSの「Band On The Run」。Paulの代名詞の様なこの曲で、会場がPaulと一緒に歌い始めます。この雰囲気、好きですね。日本ではOASISの「Don’t Look Back In Anger」とRADIOHEADの「Creep」くらいでしか起こらないでしょう。

そして、続くは遂に、「Back In The U.S.S.R.」。これですよ、THE BEATLESというのはこれですよね。感動。個人的にも将来ロシアでライブをする暁には、絶対この曲をカヴァーしてみせると密かに企んでいます。相当好きです、この曲。

未だ健在振りをこれでもかと見せつけるPaulのパフォーマンス。彼程のソロミュージシャンともなると、所帯のあるバンドを抱え、自身も楽器を持ってはいるが実際に演奏しているかどうか怪しい人達が多い様に見えますが、彼のプレイは明確に聴こえます。非常に冴えています。彼は作曲家としては充分過ぎる程の賞賛を得続けてきましたが、後続のバンド達を虜にさせたのは彼のなぞるベースライン、つまりベーシストとしての才能だったんですよね。Geezer Butler、Gene Simmons、Lemmy等、Rock界を代表するベーシストは挙って彼の栄光を称えたがるものです。それは、彼があまりにもベーシストとして過小評価されているからに他なりません。

ライブも終盤に差し掛かり、「I’ve Got Feeling」で円満なムードで終わっていくのかと思った所に意表をつかれて、「Live And Let Die」が始まりました。3年前、Glastonbury Festival 2004で彼がヘッドライナーを務めた時のライブをテレビで観ていましたが、赤いジャケットを着てこの曲を歌う彼の姿が脳裏に鮮明に残っています。今夜もコーラスのブレイクに合わせて、パイロが散ります。狭い会場で、よくもまあ。

ただ、この曲に関しては、僕はどうしてもGUNS N’ ROSESのカヴァーしたヴァージョンの方がかっこいいと思ってしまうんですよね。申し訳ありませんが。

ところで、PINK FLOYDの「Wish You Were Here」、QUEENの「We Are The Champion」等、この国には老いも若きも誰しもが一緒に歌える、まるで国歌の様な領域に達している曲があります。

続いて演奏された、「Hey Jude」もまた然り。

こんなに有名な曲で、感動したなんて言うのは非常に恥ずかしいですよ。それでも、ラストのコーラスでこの国のオーディエンスが一斉に歌い始めるその瞬間に、その場にいる自分を想像してみてください。例え様の無い感動に襲われてしまいますから。

何ですかこれは。致命的。意味が分かりません。

例の離婚裁判がなかなか終結せず、本来ならば今頃行われている筈のワールドツアーも来年まで延期になってしまっています。そんな渦中にありながらも、元気な姿を見せてくれたPaul。今夜は本当にこの場所にいることが出来てラッキーでした。

アンコールは、「Let It Be」で始まりました。凄いですね、この曲を書いた人らしいですよ、あの人。

「Lady Madonna」、そして、来ました、「I Saw Her Standing There」です。THE BEATLESの曲と言うのは時代が時代だけに短くて、儚いんですよね。この曲だけ2時間くらい続いてくれたらいいのにとか思ってしまいます。

遂に聴いてしまいましたよ、生の「I Saw Her Standing There」。45年前の曲が、23歳の人間をリアルタイムでここまで感動させるなんて、素晴らしい事だとは思いませんか。

今夜はこれでおしまい。客電が点いた会場の中で、そう納得しながらもアンコールを求める拍手を止めないオーディエンス。

再びバンドが姿を現し、Paulが丁寧に挨拶をします。

「Get Back」が始まりました。そうですよね、まだありましたよね。この曲のイントロが始まったときの僕の心境もまた、言い表すに適切な言葉が見当たりません。

ラストをきめ、ベースを頭上に掲げてステージを去るPaul。紳士とかそういう感じには呼びたくありませんが、颯爽としていましたね。

屋上のオーディションに落選した4人のうちの1人。誰よりも早くその矛盾に気付き、悪役をかって出た1人。

この男が世界を変えて、40余年。

 ”Get back where you once belonged.”

貴方がかつて、憎んだ国へと僕は帰って行きます。

でも、次こそは武道館で待っています。



That Was Sir
posted by Yoshitaka at 23:59| Comment(9) | TrackBack(1) | Diary - Live Review | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年10月22日

101A U.K. Tour 2007

東京出身のShoegazerバンド、101Aが今年もEuropeツアーでLondonへやって来ます。



101A



11月14日。Kentish TownにあるBulls And Gateにて。

試聴:

http://www.myspace.com/101amusic

http://101A.org/


退廃的なShoegazerと、日本的耽美の逢瀬。

The Kさんの透明なトラックにのせ、ファナティックに歌うNoahさん。

・・・ああ、こういう時に素敵なキャッチコピーを思いつける人になりたいと思います。

早く彼等と対バン出来る様なバンドを組みたいです。知り合いだから宣伝、とかそんな甘いものではありません。冗談抜きで危険なバンドです。

是非、ご一緒に。
posted by Yoshitaka at 05:43| Comment(0) | TrackBack(0) | Diary - Daily Life | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年10月20日

Mother Rage

今年2回目のPATTI SMITHのライブを観てきました。

会場はShepherds Bush Empire。全く余談ですが来月ここで日本のDIR EN GREYがライブをします。ここでライブ出来るとはなかなか凄いのではないでしょうか。この会場、雰囲気は凄く良いのですがステージが観にくくてあまり好きではありません。来たるDIR EN GREYのライブでは多くの負傷者が出そうな予感。ここのアリーナには逃げ場がありませんから。

開演時間。バンドの後にPatti Smithが登場。黒のコートと帽子、あれは完璧に魔女です。

女性に向かってそんな事を言うのは失礼かと思いますが、あの異様な貫禄というか、オーラは見ているだけで身の危険を感じます。彼女をライブで観るのは3回目 (昨年RED HOT CHILI PEPPERSのLondon公演でスペシャルゲストとして出演した時を入れると4回目) ですが、未だに近寄りがたい感じです。

今夜のライブは「Rock ’N’ Rimbaud」と題されていて、19世紀の詩人、Arthur Rimbaudへのオマージュを綴る内容。そんな訳で、武器商人時代の彼の縁の地を踏まえて、オープニングは2ndアルバム「Radio Ethiopia」から「Ask The Angels」。嬉しい選曲に泣かせてくれます。彼女の地を這う様な声は今夜も渋く、素晴らしい。

続いて「Privilege (Set Me Free)」。初期の曲が続いた後に、THE JIMI HENDRIX EXPERIENCEのカヴァー「Are You Experienced?」を。これは今年発表したカヴァーアルバム「Twelve」からの選曲で、元は2005年にLondonで彼女主催の下行われたJIMI HENDRIXのトリビュートライブのオープニングで彼女自身が披露した曲でありました。

ちなみにこのライブ、ギターがJeff Beckと元THE SMITHSのJohnny Marr、ベースがSquarepusher、トランペットがRED HOT CHILI PEPPERSのFlea (ベースでは無いところがポイント) という100年に一度と言っても過言では無い位豪華なトリビュートバンドでした。

前日に同じLondonのBarbican St Luke’sにて詩の朗読会を行った彼女。今夜も朗読を曲の合間に聴かせてくれます。

「Dancing Barefoot」、「Beneath The Southern Cross」・・・。今夜は割と静かな曲、またそうでなくとも静かなアレンジに施された曲が続きます。中でも前回聴く事が出来なかった「Radio Ethiopia」が演奏された時は嬉しかったです。

Lenny Kayeのギターは今夜も素晴らしく、枯れたトーンで時に寂しく、時に凶暴に彼女の楽曲を表現していきます。彼はそのギタリスト人生の殆どを彼女に捧げてきました。

しばらく神妙な雰囲気が続いた後で、 ”この辺で貴方達の国の歌を” と「Twelve」からTHE ROLLING STONESの「Gimme Shelter」を披露。ここから次第に鬼気迫ってくるPatti、そしてオーディエンス。彼女は客席に降りて何やら叫び続けていました。

彼女のライブには、他のミュージシャンのライブと明らかに違うものがあります。それは、毎曲終わる度にクライマックスが訪れるという事。言葉で表すと変な感じがしますが、毎曲がそのライブのラストの曲であるかの様な終わり方をするんです。

この曲は今夜のライブとは何の関係も無い、と前置きをして始まった「Because The Night」。彼女は「Twelve」発表時に、同アルバムでカヴァーしたBOB DYLANやTHE DOORS等のミュージシャン達が残した歴史的名曲の数々に対して嫉妬をしているとぼやいていましたが、僕から言わせてもらえば「Because The Night」を書いた人が今更何を言っているんですかという感じです。

そして、ここからが本当に凄かったんです。

Pattiの背後でそそくさと物陰が動きました。誰かがギターを持って、袖からステージへと登場したのです。

あの背丈、あの顔。そして、アンプから漏れるノイズ。

本人を見るのは今夜が初めてですが、昔から彼の事は昔から良く知っていました。

MY BLOODY VALENTINEのKevin Shields。まさか、こんな所で彼の姿を拝む事になるとは。

バンドは彼を加えてジャムをした後、「Twelve」から今度はNIRVANAの「Smells Like Teen Spirit」を披露。そして、「Land」から「Horses」の1節を歌ってそのまま「Gloria」へ。

前回のライブはいきなりオープニングから「Gloria」で頭がおかしくなりそうでしたが、今回のヴァージョンも相当きています。KevinとLennyという2人のギタリストを従えたPatti、もう絶対におかしいです、これは。

上から与えられるものは、もう何もいらない筈。

曲が進むに連れて、歌うのを止めて演説を始めるPatti。

 ”Jesus died for somebody’s sin but not mine.”

キリストは誰かの罪を償う為に死んだ。でもその ”誰か” というのは私ではない。

アンコールは「Babelogue」から「Rock ’N’ Roll Nigger」へ。何と表現したら巧く伝わるのでしょうか・・・。この怒号の様な ”音の塊” は、6月に観たPEARL JAMでも経験しましたがそうは観られるものではありません。

残念ながら再結成したIGGY AND THE STOOGESやMC5は、もうこれを持ち合わせてはいませんでした。

次に体験出来るとしたら、NEIL YOUNGかと。

Pattiによって破壊されるギター。今度こそ、今夜のライブは終わりに近づいています。

今回は演奏されなかった「Free Money」と「Pissing In A River」。不気味に微笑み続けているKevin。

あらゆる事が目の前と頭の中で巡ります。この、目の前と頭の中という表現が危ないという指摘は以前頂いたので大丈夫。

昔、日本の音楽雑誌Rockin’ Onが彼女の初来日に際して、 ”永い眠りから醒めたPunk Rockの女王” と形容しました。彼女はまさにその通り、暗い地底から呪縛を解いて這い上がってきた女王の様な威容をしたためて毎晩ステージに立っています。

PATTI SMITH。

女王はもうすぐ、61歳の誕生日を迎えます。




Mother Rage
posted by Yoshitaka at 23:59| Comment(3) | TrackBack(0) | Diary - Live Review | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

北欧の旅 Day 5 太陽が沈まない国 (アイスランド)

今日も見事な快晴です。場所が場所だけに寒いですが、この国の雨は悲惨なものらしいので晴れているだけでもありがたい。

ゲストハウスを出て、街の中心へと向かいます。と言っても、歩いて10分程度の場所。

中心にある広場。どれだけ小さい街かが良く分かります。



Taiyou No Shizumanai Kuni 01



市庁舎。



Taiyou No Shizumanai Kuni 02



国会議事堂。



Taiyou No Shizumanai Kuni 03



普通の家にしか見えません。

噂のホットドッグを食べました。生のタマネギと揚げたタマネギが入っているのはデンマークのものと一緒。これに、レモラディというマヨネーズみたいなソースをかけて食べる、これがアイスランドのホットドッグの特徴です。



Taiyou No Shizumanai Kuni 04



これがね、相当美味しいんです。やばい。

街の中心を挟んで反対側に、また教会がありました。こちらも小さいながら、特徴のある建物です。



Taiyou No Shizumanai Kuni 05



気が付いたら、半島の反対側に出てしまいました。本当に小さな街です。ここから夕日を見たら綺麗でしょうね。



Taiyou No Shizumanai Kuni 06



住宅地に迷い込みました。民家を撮るのは何だか気が引けますが、かわいらしいから仕方が無い。



Taiyou No Shizumanai Kuni 07



こんな場所に迷い込んだ日本人が珍しいのか、近くで遊んでいた小さな子ども達が話しかけてきました。

何かを一生懸命聞いているんですが、アイスランド語が分からないので理解不能。しかし、何てかわいらしいんでしょうか。こんな見ず知らずの得体の知れない旅行者に話し掛けてくれるなんて。

写真を撮ってあげると言ったら、妹も一緒に、と。でも妹は恥ずかしがって毛布を被ってしまいました。



Taiyou No Shizumanai Kuni 08



まるで、SIGUR ROSのプロモーション・ビデオの中みたいな一時。

疲れてきたので食事のついでに一旦、宿に戻りました。

そして、再び夜、と言っても夜11時過ぎ。ようやく日が暮れてきたので、昼間に見つけた場所に戻り、夜中の日没を眺めました。さすがにこの時間になるとかなり冷え込みます。とても8月とは思えません。

辺りは昼間と違って誰1人としておらず、車も、犬も、無限に広がるかの様な暗闇には動くものが何も見当たりませんでした。

静かに、光が空の向こう側に吸い込まれていくその時間。

息をのむとは、こういうことでしょうか。



Taiyou No Shizumanai Kuni 09
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2007年10月17日

Cuxton Houseの近況

旅行記をザクザク書いていこうと思ったら、ディスク容量が一杯でもうこれ以上写真アップロード出来ないってよ。ちょっと待っててね。



・・・皆さんご存知の通り、我々の巣窟Cuxton Houseは今、僕と松本さんだけになってしまいました。

exひろし君の部屋(exたまちゃん、ゆーじ君の部屋)は今、DJの人が住んでいてドアを開けると要塞の様なターンテーブルが。たまにDJ教えてもらっています。人が集まったところで回せる様になりたいです。

ex俊輔君の部屋に松本さんが移り、部屋の広さに比例してダメ人間っぷりが加速しています。

そして、ex松本さんの部屋、つまり僕の隣の部屋に新しく入ってきた人が・・・。







あ、あっ



アキバ系・・・。



顔を合わせると、ヌオオオオオ・・・と効果音が出る様な暗さを振りまき、壁の向こうからは独り言が断続的に聞こえてきます。

いやあ、Cuxton House始まって以来だね、あんな仲良くなれなそうなのが来たのは。

それにしても、昔が懐かしい。誰か友達が来れば、住人4人とも部屋から出てきて一緒に食べて飲んで・・・。

それにね、遊びに来る人も、近頃ではかっちゃんやマサ達だけ。昔の様なカオスはもうありません。閑散としています。


ちなみに、かっちゃん、禁酒しています。


ひっひっひ・・・。


誰かが放った西田敏行のものまねも、虚しく響き渡ります。
posted by Yoshitaka at 03:31| Comment(8) | TrackBack(0) | Diary - Daily Life | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年10月13日

北欧の旅 Day 4 最果ての地へ (アイスランド)

今日は朝から雨。かろうじて昨夜仲良くなったイタリア人の学生と一緒に雨が収まるタイミングを見計らいつつ中心街へ。彼を見送った後、電車に乗り再び空港へ。

今回の旅で、これまで経験が無かった事。それは、国境を越える毎に通貨が違うという事。Europe内の旅行に於いて、EU加盟国 (例外もあり) 間の移動に際しては殆どの国がユーロを採用している為にその手間が省けていました。

デンマークではダニッシュ・クローナ。そしてアイスランドでは、アイスランディック・クローナ。レートも頭に入れつつ、もしもの時の為に空港にて引き出し、両替。

遂に今日、憧れのアイスランドへと向かいます。昨日からもう気が気ではありませんでした。

アイスランドに乗り入れている航空会社はこれまでIcelandairがほぼ独占状態。しかも、その運賃の高さがネックになっていました。そこへ近年、Iceland Expressというアイスランド専用の格安航空会社が救世主の如く参入。今まで待った甲斐もあったというものです。



Saihate No Kuni 01



ちなみに、今回の旅の計画を立てている時点で僕も混乱したのですが、IcelandairとAir Icelandとは全く別の2つの航空会社なのでアイスランドを旅行される方はご注意ください。Air Icelandはアイスランド国内やファロー諸島、グリーンランド等を結ぶ航空会社です。

搭乗券の半券を記念にとっておこうと思ったのですが、回収されてしまいました。よくある事です。搭乗券の半券を領収書代わりとしてとっておかなければならない場合は注意してください。特にU.K.、アイルランド間は確実に回収されてしまいます。

という訳で、馬鹿みたいに事前に写真を撮っておいてラッキーでした。



Saihate No Kuni 02



さすが格安航空会社、機体は何処かから買い受けたものらしく、機内には見た事も無い文字の表示が。飛行機の事は全く詳しくないので良く分かりませんが、このB級の雰囲気が何とも言えません。

3時間のフライトの末、遂に降り立ったアイスランドの地。予想通り寒いのですが、今までに体験した事の無い様な不思議な寒さに身を包まれます。繊細な寒さとでも言いましょうか、冷蔵庫の中にいる様な感じ。

ここKefravik空港の周りは見渡す限り荒地。ここからバスに乗って、首都レイキャヴィークを目指します。

バスから眺める景色も、ひたすら荒地が続きます。溶岩で出来た大地には植物も生えておらず、異様。

次第に集落らしきものが見え始め、それがやがて近代的な街になり、1時間程でレイキャヴィークに到着、したのですが、降ろされた場所がまた溶岩の大地と道路しかない場所。困惑しつつバスターミナルの係員に街は何処かと尋ねると、あれを見ろとばかりに指で示した先にありました。あの有名な、スペースシャトルの形をした大聖堂が。



Saihate No Kuni 03



コペンハーゲンとは打って変わって、晴天のレイキャヴィーク。この国は天気が変わりやすいそうなので、油断は禁物ですが。

大聖堂を通り過ぎると、そこはもう中心街。地図を見るにはその筈です。通りの名前も地図通り。僕の泊まるホステルはその中心街の目抜き通りにあるのですが、その目抜き通りというのが想像を絶する小ささで、例えるならば名古屋の大須や福岡の西新の方が遥かに栄えている感じ。ここが一国の首都とは、実感が沸きません。

今回滞在するホステルは、名前を見て即決しました。

その名も、Guesthouse Von。どうですか。



Saihate No Kuni 04



荷物を置いて、街を散策します。

レイキャヴィークは半島に沿って栄えた港街で、この目抜き通りから脇にそれればすぐ海が広がります。

この心地良い寒さ。こう言っていられるのも今のうちなのかも知れませんが、そして、素晴らしい眺め。

明日からが楽しみです。



Saihate No Kuni 05
posted by Yoshitaka at 23:50| Comment(2) | TrackBack(0) | Diary - Travel | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年10月11日

繋がり

裏。

RADIOHEADのアルバムに限って、よくもこう淡白にレビューが出来るなと自分でも思うんですが、何だかRADIOHEADのニューアルバムを聴いているという実感が無いんですよね。リアルタイムで体験するRADIOHEADのアルバムは、もう4枚目になるというのに、です。

要は、RADIOHEADとは僕にとって、いや、僕と、僕と精神的な繋がりを持つ匿名的な人達にとって、好きなバンドでも尊敬する存在でも無いんです。

RADIOHEADとは、そのつながりそのものなんです。

決して冒されてはならない部分。

昨年、6年という歳月の果てにようやく観る事が出来た、RADIOHEADのライブ。何が悔やまれたかって、「Creep」が演奏されなかった事でも、「Fake Plastic Trees」が演奏されなかった事でもありません。

RADIOHEADは、今や隠し切れない体を持ち、数え切れない程の公衆の目に晒されている存在です。あらゆる人が評価したがり、あらゆる人が語りたがります。

僕の周りでも、貴方の周りでも。

消えてくれ。君にRADIOHEADを聴く資格は無い。

そう思えない限り、RADIOHEADによってつながれる事は永遠に不可能でしょう。
posted by Yoshitaka at 23:59| Comment(0) | TrackBack(0) | Diary - Daily Life | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年10月10日

見えない虹色の鎖

実感が持てません。



Artwork 63



RADIOHEADのニューアルバム、「In Rainbows」。

結果、予定より1年以上待たされた形になりましたが、取り敢えずもうそこにあるだけで満足。

まず、今回の販売方法が今までに無かった画期的なもので、特設ウェブサイトからのダウンロード、購入価格を自分で決められるというもの。僕は5ポンド (約1200円) で購入しました。ちなみに、タダで買うことも可能です。

昨年のU.K.ツアーで殆ど全ての曲を披露している為、僕はこのアルバム収録の10曲中6曲は既に聴いた事がありました。

オープニングは「15 Step」になりました。子ども達の声はここに使われた様です。

2曲目、「Bodysnatchers」には少し驚かされました。昨年ライブで聴いた時はまだギターの輪郭が際立っていて、初期の彼等の雰囲気すら窺わせたこの曲が、こういう感じにうまく収まるとは。

そして、「Nude」。「OK Computer」製作時から存在が確認されていたこの曲が、長い年月を経て今ここで日の目を見ることとなりました。

COLDPLAYみたいな曲だなと思った「House Of Cards」も、ここにこうして収まってしまうと神妙に聴こえてしまうもの。

ラストの「Videotape」。これは、昨年のU.K.ツアー、London公演初日で初披露された曲です。オープニングからこの曲で、青い照明の中Thomが奏でるピアノから始まったのでした。

とにかく嘘みたいに聴きやすいアルバムです。本作と比較すると、前作「Hail To The Thief」が冗長で説明臭く感じてしまう位、耳障りの無いアルバムです。その聴きやすさが実に不可解で、手に入れてからというもの、狂った様に聴き続けてしまいました。僕にとってRADIOHEADというのは、ある種の呪縛の様な作用も持ち合わせているのでしょうね。

このバンドに関しては、何を書いても陳腐に思えて仕方が無いので、レビューなぞ書こうにも個人的な思いばかりが頭に巡り、収拾がつかなくなってしまいます。

取り敢えず、新しいつながりがまたここに。
posted by Yoshitaka at 23:59| Comment(4) | TrackBack(2) | Diary - Album Review | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

God Save The SEX PISTOLS

突然、SEX PISTOLSが再結成を発表しました。

デビューアルバム「Never Mind The Bollocks」発表30周年を記念してのライブだそうです。Punk Rockという音楽がこの世に認知されて30余年。Joey Ramone、Johnny Thunders、Joe Strummer。Johnny Rotten、Pete Shelley、Paul Weller。死んでしまった人と、今も生きている人。それぞれ、生き様を以ってして各のスタンスを誇示しているかの様。

とある友人が言っていました。結局、Johnny Rottenは勝ったのだ、と。

誰よりも書いた曲は少なくて、誰よりも働かなくて、誰よりも有名で、誰よりもお金を持っている人。

実質上の活動期間僅か1年、アルバム1枚を残して、29年前に解散したSEX PISTOLS。

あれだけ何もしていなくて、これだけ有名になったバンドを他に知りません。

そういう意味では、最もRockらしいあり方を提示したバンドであると言えます。

また、時代の動きによって名声がもたらされたことに関して言えば、最もTHE BEATLESに肉薄したバンドであるとも言えましょう。

何度も言う様ですが、僕がPunk Rockについて語るのは気が引ける行為でして、このくらいに。

こちらでは今週月曜日に再発売された「God Save The Queen」を30年振りに全英チャート1位に送り込もうというキャンペーンが行われていて、Dave Grohl、Slash、Paul Simonon等有名なミュージシャン達がこのシングル盤を買うことを呼びかけています。僕も朝からVirginに行って買いました。久しぶりに買ったレコード。Londonでの生活で悔やまれるのは、いろいろな事情があってレコードに手が出せなかった事です。土産にレコード買って日本帰りたいです。500枚くらい。

Brixton Academy。London公演3日目のチケットを手に入れました。

例え2007年にSEX PISTOLSのライブを観る意義が何処にも無くとも、Johnny RottenとSteve Jonesが歳をとってジャガイモみたいな顔になっていようと、構いません。

Londonが最もLondonらしくなる瞬間を、最後にもう一度、この目で観ておきたいのです。



God Save The SEX PISTOLS
posted by Yoshitaka at 10:44| Comment(5) | TrackBack(0) | Diary - Daily Life | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年10月09日

北欧の旅 Day 3 贅沢な時間 (デンマーク)

コペンハーゲンから電車で20分足らずの所に、ロスキレという街があります。

そう、デンマークが誇るRoskilde Festivalが毎年開催される、Rockが好きな人には有名な街です。

ただ、行った所で何も無いんですよね。例えば、EnglandでもReading Festivalが行われるReadingやDownload Festivalが行われるCastle Doningtonに行った所で、普段は恐ろしい程何も無い街なのですから。

そういえば、METALLICAのLars Ulrichはデンマーク人ですね。

結局今日もコペンハーゲンにいることにしました。昨日と同じ様にホットドッグを買って、昨日と同じ様にStrogetを当ても無く歩き回ります。



Zeitaku Na Jikan 01



やることが多くて予定が詰まった旅行も好きですが、どうも僕のする旅行というのは何の制約も無い時間が多い様に思います。反省。しかし、こういう時間もまた贅沢なものなのかも知れません。

VAN HALENモデルの郵便受けを見つけました。ちなみに彼等はオランダ人です。



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Kastelletと呼ばれる星型の要塞跡。



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結局はStrogetを通り抜けて街の北側に出て、ここを通るとまた人魚姫像です。今日は普通の格好をしていました。



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工業化された対岸を見つめ、何を思うのでしょうか。

今日の段階で、コペンハーゲンに戻ってきてからは、夜行列車で国境を越えスウェーデンの首都ストックホルムへと向かうことにしました。

夜になり、中央駅に行って切符を買います。400ダニッシュ・クローネ (約8000円) と、それ程高くありません。やはり世界的に見ても、日本の鉄道運賃の高さは異常です。

ついでにインターネットカフェに行って、宿の手配も済ませようと・・・。ここでまた不測の事態が発生。ストックホルムの宿も取れません。また何かのイベントとかち合ってしまったのでしょうか。

今あれこれ考えても仕方が無いので、何とかなるだろうと適当に考えておけばいいです。駅のベンチで野宿でも、北欧なら可能かも知れませんし。

夜のチボリ公園。夜中2時まで開園しているそうです。誰かと一緒に来たら楽しかったでしょうね。



Zeitaku Na Jikan 05



帰り、ホステルに向かうバスの中で誰かが催涙ガスを撒いて、乗客がパニックになる騒ぎがありました。安全そうに見える北欧の街でも、こういう事が起こるんですね。

いよいよ明日は、アイスランドへと向かいます。



Zeitaku Na Jikan 06
posted by Yoshitaka at 05:20| Comment(0) | TrackBack(1) | Diary - Travel | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年10月07日

北欧の旅 Day 2 個人主義 (デンマーク)

New Yorkに滞在していた時みたいに、仲良くなれる人が今回の旅でも何人かいるのだろうと楽しみにしていました。

しかし、少なくともこのホステルではそんな雰囲気は窺えず。

ここコペンハーゲンで、宿が取れなかった理由が分かりました。何やらアイスホッケーの大会が催されている様で、気が付いたらそんな格好をした人達がホステル中にいました。

僕の部屋にはUdo Dirkschneiderみたいな人がいて、案の定ドイツ人で、案の定旧東側の人で、僕や隣のベッドにいたデンマーク人に果敢に話しかけてくるも英語が下手過ぎて疲れてしまい、デンマーク人の彼と一緒に ”もう相手にしないでおこう” という結論に達し、朝食を済ませたら早々と中心街へ向かいました。

相変わらず空は曇っています。

旧証券取引所。かっこいい建物です。



Kojin-Shugi 01



運河に沿って、こちらは近代的な建物が続いています。



Kojin-Shugi 02



かわいらしい美術館も。



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この国では、カルピスの様な味が微かにする炭酸飲料と、チョコレートドリンクがお気に入りです。見た事の無い食べ物や飲み物を見ると、試さずにはいられなくなります。



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不味いかも知れませんが、美味しいかも知れません。口に入れてみないと分かりません。

この街には、Europe一と言われる歩行者天国、Strogetがあります。広く入り組んでいて、様々な店が並んでいます。



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部屋のインテリアや小物等を北欧で探せば、素敵なものが幾つでも手に入りそうな気がします。ただ、物価が高いのが難点ですが。

今日もホットドッグ。1個400円は高いですよ。

何故か道端で博打をしている人を多く見かけました。



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コスプレ。男の方は本物より不細工で、女の方は本物より綺麗でした。



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その後はインターネットカフェに行って、今後の予定を考えました。アイスランドからここに戻って来る所までは決めていて、その後ノルウェーかスウェーデンに向かうも良し、ドイツが恋しくなって南下するも良し、といった感じに全くの無計画。

それにしても、コペンハーゲンに3日というのは少し長過ぎの気がしてきました。



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posted by Yoshitaka at 01:47| Comment(2) | TrackBack(1) | Diary - Travel | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年10月04日

北欧の旅 Day 1 人魚姫の誕生日(デンマーク) 

僕は半年なんてかかりませんよ、という訳でそろそろ旅日記連載始めます。


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まず、もう恐らくこのタイミングで行っておかないと、Londonに住んでいるという絶好の地の利を生かす事無く時間が過ぎ去ってしまうとの危機感を覚え、北欧への旅を決めたのでした。

北欧、と言うと大抵スカンディナヴィア半島の4ヶ国を指しますが、今回はそれに加えてもう2ヶ国を予定しています。ていうか、メインの目的地はこの4ヶ国では無い事は、このブログを読んで頂いている方達には既にお分かりかと。

とにかく、もう2年間くらい言い続けている事。

アイスランドに行かなければ。

確かに、想像を絶する国である事は幼い頃から知っていました。地球のへそ、氷河、フィヨルド、火山・・・。他の何処にも似付かない神秘的な地形が続く最果ての島。

しかし、これ程まで彼の地に訪れてみたいという想いを持ったきっかけは、他でもないとある1枚のアルバムでした。

SIGUR ROS、「( )」。

名前の無いこのアルバム。何がどう作用したら、同じ人間がこんな音楽を作れるのか。アイスランドという土地がそうさせるのか。この目で、肌で、それを確かめてみたかったのです。

アイスランドに向かうには、LondonからIceland Express社の飛行機に乗って3時間。ごく簡単です。しかし、今回の旅ではデンマークを経由する事にしました。その理由は幾つかありまして。まず、Londonからよりもコペンハーゲンからの方が飛行機が安い。そして、個人的な理由からStansted空港からの入国は避けたい。あとは、アイスランドを訪れた国20ヶ国目というきりの良い記念の数字にしたかった為、19ヵ国目をデンマークにして調整しようという病的な几帳面さで有名な僕らしい理由もありました。

Londonから飛行機で約2時間、コペンハーゲンに到着。遂に北欧進出です。北欧だから寒いだろうと思っていたのですが、Londonよりも暖かい。

コペンハーゲンは空港から市街地までの距離が近くてとても便利。さすが北欧のイメージ通り、駅も電車も新しくて綺麗です。



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コペンハーゲン中央駅。要塞みたいな外見です。



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まず、荷物を置きにホステルへと向かいました。今回の旅は準備の段階で初めの滞在地であるここコペンハーゲンでの宿の予約に苦戦し、いきなり出端を挫かれた感がありました。インターネットで検索しても何処の宿も満室で、ユースホステルに直接電話してようやくキャンセル枠に泊めさせてもらえる事に。それにしても、さすが北欧、宿泊費も高いです。



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ユースホステルは街の北のはずれにあり、森と湖に囲まれて都心部とはまるで雰囲気が違います。辺りは静かで、建物も清潔な感じです。



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中央駅前に戻り、散策を始めます。チボリ公園。日本にもありましたがこちらが本物です。



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そして、何だか冴えないHard Rock Cafe。



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市庁舎前広場では何かイベントが催されていて、屋台が並んでいました。



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この国には7 Elevenがあるみたいです。



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ホットドッグを買いました。ここでは生のタマネギと揚げたタマネギをかけて食べるのですが、これがとても美味しい。滞在中はお世話になりそうです。



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水辺に出ました。カラフルな建物が続きます。いつも曇っているから、鮮やかな街並みにする為のせめてもの知恵でしょうか。



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水辺に沿って、街の北の外れへ。この街のシンボル、人魚姫像です。



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何と今日は偶然にも、人魚姫の誕生日だそうで。花束が抱えられていました。人がたかっているので、遠くからでも位置が良く分かります。集まる観光客に対し、 ”人の気も知らないで” みたいな表情が何とも言えません。

今日は朝も早かったので、疲れて夕方にはホステルに戻ってしまいました。観光の続きはまた明日。



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posted by Yoshitaka at 03:40| Comment(3) | TrackBack(0) | Diary - Travel | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする