2007年08月23日

夜明けの18秒前

北の方へ、行ってきます。
posted by Yoshitaka at 10:55| Comment(4) | TrackBack(0) | Diary - Daily Life | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年08月22日

夏が過ぎて

ところで、Summer Sonic 2007はどうだったんでしょう。友人で行った人は多いものの、未だにあまり感想を聞かないまま。

SEAN LENNONとTRAVISが素晴らしかった様で、何よりです。

KASABIANとARCTIC MONKEYSは誰も観ていない様で、何よりです。

いい加減、DINOSAUR JR.と木村カエラのライブが観てみたいこの頃。
posted by Yoshitaka at 23:59| Comment(0) | TrackBack(0) | Diary - Daily Life | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年08月19日

寒い (メタル)

日本は今、気温が40度近くあるそうで。

Englandは今、気温が20度あるかないかです。

徹夜の仕事から帰ってきた某ギタリストが、 ”息が白い” とか言っていました。夜、夕食を買いに出掛けましたが手がかじかみました。ジャケット、フリース、セーター、マフラー・・・。すれ違う人の格好がありえません。

僕は一年の中で夏が一番好きなので、長い冬を耐えに耐えて迎えた筈の夏がこんな無残な結果に終わるというのは悲しい限りです。世も末です。

暖かい所に行きたいです。



ところで、夜中に無性にメタルが聴きたくなってYouTubeを彷徨っていたら凄まじいものを見つけました。

このバンドがこの曲をやっている事の凄さが分かる人、僕と対等に一晩語り合えます。

ちなみに、ヴォーカルはGUNS N' ROSESとかとツアーした後日本に帰ってきたばかりのMasakiで、ベースはXのTaijiですね。







かっこよすぎます。
posted by Yoshitaka at 02:20| Comment(3) | TrackBack(0) | Diary - Daily Life | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年08月14日

南の果て

Londonで一番古くから知っている友人が、海に行きたいと言いました。ついに気でも狂ったかと思いました。

オタクで根暗で引き篭もりで変態のギタリストである彼。今まで自分から率先して外出するなんて事は決してありませんでした。Londonでの3年間が彼をここまで変えてしまったのです。

海に行く。しかし、泳ぐ訳では無い。するとどこが良いだろうかと訊かれ、まず海と聞いて連想したのが3つの場所、Bournemouth、Brighton、Seven Sisters。

まず、泳ぐ訳では無いので、Bournemouthは却下。泳がない海ならば、いや、それにしてもする事が無さ過ぎて退屈なので、Brightonは却下。それならばSeven Sistersだと勝手に決めてしまいました。

結局、一緒に行きたそうな人もおらず、2人で行く事に。London Victoria駅から電車を乗り継いで、1時間20分。2年前に来た時はEastbourneからバスに乗ってSeven Sistersへと向かいましたが、今回はSeafordという駅から向かいました。こちらからの方が近いみたいなので。

海沿いの単線を往く、3両編成の電車。最果てといった感じです。



Minami No Hate 01



駅に着いて、向かい側にあるSeven Sisters行きのバス停へ。周りは本当に何も無い所です。30分以上待って、ようやくバスが来ました。

2年前に来た時は、とにかく行き方が分かりづらかった記憶がありました。しかし、僅か15分程であの懐かしい景色が目の前に広がってきました。



Minami No Hate 02



この広い草原を抜けると、Seven Sistersと呼ばれる7つの白亜の崖へと辿り着きます。



Minami No Hate 03



前回来た時は時間も遅かったせいで下から眺めるだけでしたが、今回は崖の上へも行ってみました。



Minami No Hate 04



着いた当初は曇っていましたが、崖に座ったり海を眺めたりしているうちに次第に晴れていって、素晴らしい景色が拝めました。



Minami No Hate 06



しかし、柵も何も無い断崖絶壁。僕は決して高所恐怖症では無いのですが、それでもさすがに怖かったです。



Minami No Hate 05



ここはEnglandの中でも僕が好きな観光地の1つですが、果たして友人達を連れてきて喜んでくれるだろうかと考えていましたが、それも杞憂に終わった様です。結局、彼しか来なかった訳ですけれども。

一面に落ちている石灰岩を並べて、ここを訪れた人達が思い思いに文字を残していました。

崖の上から見渡すと、バスを降りた場所が遥か向こう側に見えます。よくもこれだけの距離を歩いたなと。疲れる訳です。途中、店らしき店も無かったせいで、朝から何も食べていない2人。



Minami No Hate 07



相変わらず今年の夏は寒いですが、この素晴らしい景色に少し救われた気がしました。

どうやら、ここを気に入るのは僕だけでは無いみたいですね。



Minami No Hate 08
posted by Yoshitaka at 21:29| Comment(7) | TrackBack(0) | Diary - Daily Life | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年08月10日

Londonに帰ってきてから

少しは夏らしい天気になりましたが、まだ肌寒いLondon。

LondonとNew York。似ている所もあれば、決定的に違う所もあり。帰ってきたらまたそんな、新たな発見もある訳で、なかなか面白いです。

Londonの生活が不毛なものだと、何だか自分が自分にそう思わせているのかも知れません。そして、それをブログで匂わせてしまっているのは良くない事です。反省。

British Museumで日本の伝統工芸の展覧会が開催かれていたので行って来ました。日本が世界に誇れるものを、久し振りに観た気がしました。他の国の誰にも真似出来ないであろう、素晴らしい作品達に出会いました。僕の場合、日本人として生まれた以上その個性を何処かに加味しないといけないかどうかはまだよく分かりませんが。



Nihon No Bi



Hampstead Heathに行って来ました。Hampsteadにある友人の家に行くついでに、行こうと思いながら結局今まで行った事の無かったHampstead Heathに行ってみたのでした。今までLondonでどこか良い場所は無いかという質問に対し、 ”行った事無いけれどHampstead Heathは良いらしいよ” と頼り無く答えていたのですが、これからは自信を持って答えられそうです。ていうか、Hampsteadの街並は反則です。綺麗過ぎ。同じLondonとは思えません。



Oka



Londonもね、良い所あるんですよ。

ていうか、Londonなんてどうでもいいから暑い所に行きたいです。
posted by Yoshitaka at 14:07| Comment(4) | TrackBack(0) | Diary - Daily Life | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年08月08日

New York Day9 - 別れの時

New York滞在最後の日は、あいにくの雨。

昨夜に続きカナダ人達と一緒に、Midtownへ出掛けます。

New Yorkの雨は、一度降り出したら1日中振り続けます。本当はまだ今日行きたい所があったのですが、雨の中ではどうにも出来ず、土産を物色する事にしました。

New Yorkにいられるのも、今日が最後。初めは調子に乗って8泊9日もの日程を組んでしまって、長過ぎたかなと思っていましたが全然足りません。せめて2週間くらいいたかったです。

昼間の間買い物をしていて、とうとう空港へ向かう時間になりました。カナダ人達に別れを告げ、最後にTimes Squareを見ておこうと1人で地下鉄に乗りました。

名残惜しい。5月のパリに引き続き、何とも言えない寂しさ。

次にここに来られるのはいつでしょうか。誰かと一緒でしょうか。また1人でしょうか。



NY 64



最後にTimes Squareに心の中で挨拶をして、バスターミナルへと向かいます。

ここの建物はPennsylvania StationでもMadison Square Gardenでもとにかく広く、バスターミナルでも乗りたいバスに辿り着くまでに右往左往。そんな折に、タクシー乗り場を横切りました。ManhattanからJohn F Kennedy空港まで一律45ドル。話の種に、乗ってみるのも悪くないなと思い、最後はイエローキャブでManhattanを離れることにしました。

移動は全て地下鉄だったので、外を移動する乗り物から眺めるNew Yorkの街並は新鮮。すると、間もなく先程別れを告げたTimes Squareが左手に見え、42nd Streetを右折し、Midtownを南下します。その景色が、頭の中で映画「Lost In Translation」のラストシーンとシンクロして何とも切ない気持ちになりました。

今回の旅はU.K.とU.S.の英語の違いに戸惑ってばかりでした。日本の英語教育ではあれだけU.S.英語を教え込まれた筈なのに、 ”theater” や ”center” という綴りに違和感を覚え、2階だと言われれば3階までエスカレーターを上り、 ”subway” というところを ”tube” と言い、ドルと言うところをポンドと言い・・・。面白かったのが、とある店の店員と話していて ”Londonから来た人はManhattanと発音出来ない” という事を言われた事。Londonの人は単語の途中にある ”t” を発音しませんからね。

John F Kennedy空港に到着すると、乗る便の出発時間が3時間以上も遅れるとの事。余裕を持って到着したのが災いして、6時間も空港の中で過ごす事に。お詫びとして航空会社から15ドル分の食事券をもらったので、中華系のテイクアウトで15ドル分を買ってみました。一番量の多いセットメニューに、春巻きも追加で、あと、ワンタンスープも付けて、みたいな感じに。



NY 65



比較用に煙草の箱を。もちろん全部食べました。

本屋に行ったり、免税品店を物色したり、あと、ポストカードを書いて送りました。7通も。

行きも帰りも、出入国は特に時間が掛かる事も無く出来ました。覚悟しておいた方が良いと言われていましたが、LondonのHeathrow空港の方が断然厳しいと思われます。

日が暮れていきます。

誰が去ろうと、誰が来ようと、何事も無かった様に明日を迎える。それが都市というもの。


アイルランド人のJohn、フランス人のYann、イスラエル人のTamar、ドイツ人のSiggy、最初の夜に同じ部屋にいて歓迎してくれたみんなは先に帰ってしまって、最後は僕だけになりました。

86th Streetで一緒に夜遅くまで飲んだドイツ人達、Lexington Avenueで一緒にレストランを求めて彷徨った韓国人達、最後に世話になったカナダ人達、忘れません。


New Yorkが好きになりました。Londonが嫌いになった訳ではありません。

今度は、いろいろCDも持ってこないといけませんね。

それでは、また。



NY 66
posted by Yoshitaka at 07:46| Comment(0) | TrackBack(0) | Diary - Travel | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年08月05日

RAGE AGAINST THE MACHINE - The Battle Of New York City

遂にこの日が来ました。

朝からHarlemの125th Streetでシャトルバスを待つ長い列に並びます。この国は、よく人を待たせます。段取りも申し分なく悪いです。そういう所はEnglandと殆ど変わりません。

そして、ようやくバスに乗り、そこから目と鼻の先にあるRandalls Island Parkへ。

何処と無く無機質で、Manhattanから隔離された感のある島、Randalls Island。実際にこの島には、犯罪者を収容している精神病院があるそうです。

会場に着いたのは正午を回った頃。まだ目当てのバンド達までには時間があったので、軽く食事をした後、昼寝をすることに。

あまりの暑さに息苦しくなって目が覚めて、ステージを目指します。

まずは、PUBLIC ENEMY。実を言うと、恥ずかしながら僕にとってこれが初めてのHip Hopのライブです。行きたくなかった訳ではありません。これまで、BEASTIE BOYSのライブが延期になったり、EMINEMのライブがキャンセルになったりと、何度も機会を逃してきていたのです。初めて観たHip HopグループがPUBLIC ENEMYというのも贅沢な話ですよね。

様々なMC、トラックを繋いで結構プログレッシヴな展開のステージ。バンドの演奏も予想以上に巧く、各メンバーの存在感もさることながら、取り敢えず生で観るChuck D、かっこよすぎます。

ここはNew Yorkです。そして今、ステージでライブをしているのは、PUBLIC ENEMY。僕は何日も前から、あの人が登場してくれるのではと期待していたのですが、見事に的中しました。「Bring The Noise」が始まった時、予想していた通り、ステージ上手にスキンヘッドのギタリストが。ANTHRAXのScott Ianです。

遡る事16年前の伝説の共演が今、目の前で再び・・・。泣かせる演出です。New Yorkに端を発した世界的なミクスチャー改革は、この曲でのANTHRAXとPUBLIC ENEMYの共演を抜きには語れません。

「911 Is A Joke」、そして、 ”Fuck the war” と連呼して終わった彼等のステージ、貫禄がありました。

それにしても昔から思っているのですが、あの時計は首が痛くならないんでしょうかね。



Sleep Now In The Sphere 01



続いては、CYPRESS HILL。マリファナ解放運動家の第一人者である彼等の登場に合わせて、オーディエンスが一斉にマリファナを吸い始め、匂いが充満。まるでマリファナの煙で燻製にされてしまうかの様な状態の中、サイケデリックな「Another Body Drops」でライブが始まりました。

Chuck Dの次は、B-Real。今日は長年観たいと思っていたHip Hopのヒーロー達が一同に会しています。

RAGE AGAINST THE MACHINEが「Renegades」でカヴァーし、共演をしたこともある「How I Could Just Kill A Man」も披露。歓声が上がります。今日出演しているアーティストは皆、RAGE AGAINST THE MACHINEに縁のあるグループばかりですね。

途中、マリファナの葉を抱いた大黒様がシュールに登場。こんな演出も、Hip Hopならでは。IRON MAIDENのライブで棺桶や戦車からEddieが出てくるのと同じ要領です。許されるんです。

「Hand On The Pump」で締め括られたライブ。PUBLIC ENEMYがANTHRAXと共演したのに対し、CYPRESS HILLはRANCIDと共演した事が有名ですよね。しかし、残念ながらRANCIDは登場してくれませんでした。



Sleep Now In The Sphere 02



そして、いよいよWU-TANG CLANの登場です。 ”Wu-Tang” を象徴する中国の古寺の絵と、メンバーの名前が刻印されたバックが登場すると、オーディエンスは両手を上げ ”W” の文字を作り、 ”Wu-Tang” コールが起こります。前回の再結成の直後に他界したメンバー、Ol’ Dirty Bastardの名前が見当たらず、彼等とあろうものがどうしたことかと思っていたら、一番目立つDJブースの前面に彼の名前は刻まれていました。

DJに合わせ、メンバーが登場します。

Ghostface Killah、G.Z.A.、Inspectah Deck、Masta Killa、Method Man、Raekwon、R.Z.A.、U-God。昔の様に全員統一した衣装ではありませんでしたが、各メンバー共異様なオーラに包まれています。正直、恐いです。これが、WU-TANG CLANなんですね。

しかし、R.Z.A.、G.Z.A.、Raekwon、Method Man等、ソロアーティストして確固たる位置を築いている面々がこうして揃っているというのも今となっては普通では考えられない事です。

彼等の曲を初めて聴いたときはそれこそHip Hopの概念を覆すに等しいものがありました。そしてそれは、ライブでは更に戦慄を増してオーディエンスに襲い掛かります。

とにかく、彼等の繰り出すラップは異様にかっこよくて。そして、よくも8人ものMCがステージ上にいて、あれだけ統制が執れるものなのかと、恐れを成しました。

Raekwonの人間離れしたラップ、Inspectah Deckの複雑に緩急を付けて繰り出すMC、ライブで聴くと、その凄さが恐いくらい良く分かります。そう、何度も書いてしまっている通り、とにかくかっこよくて、とにかく恐いんです、彼等。

「Ain’t Nuthin Ta Fuck Wit」、「S.O.A.N.」、「Da Mystery Of Chessboxin」・・・。歴史に残る曲が、次々に繰り出されます。彼等は他の出演アーティストと同じく平和を唱えていましたが、それでもさすがはWU-TANG CLAN。オーディエンスの反応がいまいちだからといって、曲を途中で止めたり、挑発したりと悪さも健在。

ラスト、O.D.B.コールをオーディエンスに促し、親友を追悼する彼等。この場に、RAGE AGAINST THE MACHINEとWU-TANG CLANが再び同じステージに立つ事が叶った奇跡的なこの瞬間に立ち会えなかったOl’ Dirty Bastard。しかし、この会場の何処かから彼は必ず見守ってくれていた事でしょう。



Sleep Now In The Sphere 03



そして、遂に最後のバンド、RAGE AGAINST THE MACHINEの登場です。かなり人が前の方に入ってきて、次第に身動きが取れなくなっていきます。気が付いたら目の前も殆ど見渡せなくなっていて、ライブが始まった時に人が一斉に動くのを見計らって視界を確保しないといけなくなりました。

バックには赤い星が。歓声が上がるも、まだステージは見えません。

 ”We are RAGE AGAINST THE MACHINE from Los Angeles, California.” 

Zack De La Rochaの声が聞こえました。

「Testify」のイントロ。本当だったんですね。彼等はまた、戻って来たんですね。今この瞬間まで、どうしても信じる事が出来ませんでした。そう考えると、涙が止まらなくなりました。

初めに、バックと同様赤い星がプリントされたドラムが見えました。次にChe Guevaraの顔があしらわれた、Tom Morelloのアンプ。

ギターリフが入って、次の瞬間。誰かの肘が脇腹に入りました。そして、首、背中、腕、脚、体中の至る所に痛みを感じました。上からも踵が降りてきて、顔も蹴られました。

何処に移動しても、それは変わらず。もう靴を履いているのかも判らず、取り敢えず痛みに耐えながらも何とかまともにステージを観られるスペースを探しました。

何処からも血が出ていなかったのが嘘みたいです。とにかく、こんなに暴れているオーディエンスの中にいるのは初めてです。結局もうどうでもよくなって、取り敢えずピットを避けつつ、何とか人の頭をかき分けてステージに目を向けました。

Zackは髪型がアフロになっていて、赤いシャツを着ていました。Tomは、AUDIOSLAVEで観たときとはまるで別人で鬼気迫る様相。

「Bulls On Parade」が始まりました。感動とか、そういうありきたりなものを通り越して僕は。

とにかく、ですね。

これについては、何も書く事が出来ません。

7年間も、一体何していたんですか。

何年間も、何度と知れず聴き続けた曲達が、今、目の前で演奏されています。何もせず、ただ立ったままでステージを観ていたかった。しかし、それは周りが許してはくれず。

頭の中から、あらゆるものが消えていくのが分かりました。

「People Of The Sun」、「Know Your Enemy」・・・。時間が、彼等のいなかった時間が、彼等にいて欲しかった時間が、今夜埋められていきます。

予想していなかった「Vietnow」を演奏し始めたときは驚きました。そして、「Bullet In The Head」がその後に続きます。その他にも、「Down Rodeo」、「Tire Me」等も聴く事が出来ました。Coachella 2007のセットリストとは少し変えてきた様です。

上半身を覆うあの異様なタトゥーが更に面積を増したTim Commerford、スキンヘッドになったBrad Wilk、容姿の違いに時間の経過を感じつつも、それでも音は全く変わらず非常にタイトな演奏。ステージセットと照明の色も昔と同じままで、Woodstock 1999でのライブが、今目の前で起こっている出来事に被って見えます。

「Guerilla Radio」。あの曲を初めてラジオで聴いた時の事は今でもよく覚えています。まだ中学生でした。そう、僕達の世代には、ヒーローがいなかったのです。ようやく本格的にCDを買い、ライブに行ける頃になったら、彼等や彼等と共に時代を創ってきた人達は皆、目の前から姿を消してしまっていました。

Zackは、随分ヴィジュアルが変わりはしましたが昔のままのパフォーマンス。

そして、Tomのギターを演奏するテクニックは、このバンドの為にあるんですよね。

そして、Tomは結構、目立ちたがり屋です。そうでしたよね。

「Calm Like A Bomb」、そして、「Sleep Now In The Fire」。この曲をNew Yorkで聴く事が出来たのは、本当に素晴らしい事。

殆ど何も話さず、ここまで黙々とライブを続けてきた彼等。ようやくZackが口を開きます。

先のCoachella 2007でのライブ中の発言を右翼系メディアが取り上げ、彼等の事を国家安泰を脅かす集団だと報道した事に対する抗議でした。そして、自国の大統領が引き起こしたこの無残な戦争を終わらせる為には、我々が中東で不当な戦いを強いられている若者達と同じ様に立ち上がり、あの大統領を彼等の前に跪かせなければならない、と。

世界が今の様に変わってしまう前、Woodstock 1999のステージで星条旗を燃やした彼等。彼等は本当に、世界を変えようとしていました。

いや、本当に意味があるのは、ある特定の音楽が、本当に世界を変えられるかどうかでは無く、もしかしたら世界を変えられるのかも知れないと不特定多数の聴衆に信じさせてくれた事。

演説の後、「Wake Up」が始まりました。

今夜この瞬間を、この目を通してこの脳に収めておかなければならない。そして出来る事なら、何らかの形に変え、何らかの媒体を通して、次の世代に伝えなければならない。

これは、今夜この場にいた人達の使命です。

本編が締め括られました。本当に短い時間の様に思えました。まだ体中の痛みは残ったままで、汗にまみれて酷い状態。今まで幾度と無くライブでの修羅場は体験してきたつもりでしたが、ここまで ”危ない” と思ったライブは初めてでした。目の前では歴史的な瞬間が、でも、自分の身を守るのにも必死。あのままもし前方で気絶でもしていたら、体格の小さい僕はどうなっていたことか。そう考えると本当に怖いです。

再びステージに現われ、「Freedom」を演奏し始めた彼等。TOOLやDEFTONESも同じ様に、彼等も演奏に於いて、ここ、というポイントでオーディエンスのスイッチを入れる手段を心得ています。そんな姿を、現代に於ける指導者と崇めてしまうのは理というでしょう。言い方は危険ですが、信じたいものが欲しい僕達にとっては。

続いて、「Township Rebellion」。そして、荘厳なイントロが「Killing In The Name」の始まりを告げます。

君達は結局、彼等の言う事に従っているだけ。

僕は。

GrungeやAlternativeの加護なんていうものを、僕達は知りません。また、今ここに再び現われた彼等を加護と呼べるのかも、僕達には分かりません。

ただ、明日からも生き続けなければ。あの10年が過ぎた後に育った僕達がそう思えたならば、あの10年は本当に報われたんだと思います。

最後の音が放たれた後、挑発的な赤い照明がまばゆい白い光に変わり、その中心に肩を並べた4人がいました。

 ”What a band.” 

RAGE AGAINST THE MACHINE。遠くNew Yorkまで観に来た意義は、計り知れません。

今夜この場所にいられた事を、全ての人に感謝しつつ。

明日からも生き続けなければ。生きて、伝え続けなければ。



Sleep Now In The Sphere 04
posted by Yoshitaka at 00:17| Comment(9) | TrackBack(0) | Diary - Live Review | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年08月02日

New York Day 7 - Canadian Guys

今日も朝からMidtownへと向かいます。目的は、長い間訪れてみたいと夢に見ていた美術館、M.O.M.A.。



NY 57



昨日行ったRockefeller Centerの近くにあるM.O.M.A.、いつ通りかかっても長い列が出来ていた為、開館時間の10時30分前から並びました。



NY 58



開館時間になると、もう既に建物の外まで列が。やはり早いうちに来ておいて正解でした。

壁、窓、庭、何処に目を向けても楽しませてくれる、とても芸術的な空間。高層ビルが立ち並ぶ通りの中に、こんな素敵な場所があるなんて・・・。New Yorkは素晴らしい。



NY 59



ここでも、Claude Monetの「Waterlilies」を観る事が出来ました。



NY 60



そしてもちろん、この美術館を代表するAndy Warholも。



NY 61



午前中ここで過ごした後は、Times Squareに向かいます。ミクシィのRock The Bellsコミュニティーでお声を掛けて頂いた、日本からRAGE AGAINST THE MACHINEを観に来た方と待ち合わせ。

Virginの前で、無事にお会いする事が出来ました。この方は、4月のCoachella 2007へもRAGE AGAINST THE MACHINEを観に行ったというかなりのファン。

しかし、今日、ここNew Yorkに来た目的を改めて確認させられた感があります。もう明日なんですね。

Coachella 2007で既に再結成後初のライブを終えているにも関わらず、いまいち信じられずにいるRAGE AGAINST THE MACHINEの再結成。そもそも、こんなに呆気無く再結成してしまうとは誰が想像したでしょうか。僕は、再結成なんて絶対に起こり得ないと信じていました。だからこそ、7年前、高校1年生だった僕が期末テストの前だからというくだらない理由で彼等の最期の来日公演を観逃してしまった事をいつまでも悔やみ続けるのだろうと。

そして、だからこそ、絶対に今回を逃す訳にはいかないのだと。わざわざLondonからNew Yorkへと来たのでした。

まだ、実感が持てずにいます。

今日はSohoあたりを一緒に歩き回りました。ここは雑多で鮮やかな街並みが続く、New Yorkの中でも好きな地区です。



NY 62




買い物のし過ぎで鞄をもう1つ買わなければならなくなった僕に付き合って頂き、鞄を探しに歩き回りました。どうもありがとうございました。

これから更にまた1人、日本からRAGE AGAINST THE MACHINEを観に来られる方を空港に迎えに行くという彼を見送り、僕は1人でホステルへと戻りました。

今回の滞在中に、Harlemの更に北にあるBronxという地区に行ってみたかったのですが、現地のあらゆる人に ”行っては駄目だ” と制止されてしまいました。

Bronxは、Hip Hop生誕の地としてだけでなく、世界でも有数の犯罪多発地区としても有名で、それは凄惨なゲットーが広がっていると聞いていました。それも昔の話だ、と言う人もいれば、未だに危ないから近寄っては駄目だ、と言う人もいます。好奇心よりも身の安全をとって、今回は諦めました。

まだ時間もありましたが、明日の為と思って夕方からは休養する事にしました。

そうそう、今回の旅で唯一、嫌だった事。それは、ホステルの対応の悪さ。

この国はホテル等でのサービスが酷い、という話を聞いていましたが、別に今更その程度では驚きません。

非人道的なU.K.の入国管理官、催促しないとお釣りをくれないイタリアの店員、人を羽交い絞めにしてまでものを売りつけてくるフランスの黒人、世界は広いのです。何年間も日本で培った常識などというものは、日本の外に一歩出ただけで無効です。

しかし、このホステルの従業員とはよく喧嘩をしました。

同じ部屋の空いているベッドに物を置いていただけで、ペナルティーとしてそのベッドの分も払えと言われたりとか、執拗に煙草やチップをせがまれたりとか、いろいろです。もちろん彼等の言う事には何一つ従いませんでした。全部拒否です。

そんな折、無視出来ない問題が発生しました。僕は確かに明後日の29日まで予約を入れていた筈なのに、何かの手違いで明日の28日にチェックアウトという事になってしまっていました。支払いをするときに日にち分だけ支払っているか確認しなかった僕も悪いのですが・・・。それならばもう1日延泊するから、と伝えると、何と明日は全室満室だとか。明日はフェスティヴァル当日。他のホステルを探している暇などありません。ですから、当の僕は、何とかなるだろう、と冷静になるしかなかったのですが。

地下の広いラウンジに行くと、僕と似た様な格好をした10代、20代と思しき人達ばかりがいました。そしてその誰もが口々に ”Rock The Bells” とか ”RAGE AGAINST THE MACHINE” という単語を発していて。なるほど、今夜このホステル、もしかしたらNew York中のホステルがそうなのかも知れませんが、明日のRock The Bells 2007に行く人達で埋まっているのだと、ようやく気付きました。

1人で外で煙草を吸っていると、陽気な2人組に声を掛けられました。2人は兄弟で、カナダのモントリオールから観に来たそうな。そうしているうちに彼等の友人達も集まってきて、気が付いたら僕の手にも缶ビールが、という感じにみんなで夜の街に繰り出しました。今夜は、彼等の部屋に泊めさせてもらうことになりました。ありがたい。やはり、何とかなりました。

結局、こんな感じですね、毎日。

多分、僕の事だから明日の事を考え過ぎて眠れなくなるところだったので、こんな感じで丁度良かったんでしょう。

いよいよ、明日です。



NY 63
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2007年08月01日

時空を超えるカボチャ

今年2組目の帰還。



Artwork 60



THE SMASING PUMPKINSのニューアルバム「Zeitgeist」。

再結成の発表から既2年が経過。ここに来てようやくその新たな軌跡の全貌が明らかになりました。

ちなみにこの ”Zeitgeist” という単語は、ドイツ語です。一言では翻訳する事が難しい単語なのですが、それでも訳すと ”時代の動きを生み出す幽霊の様な概念” といった感じでしょうか。

彼等が再結成を発表した後、ツアーを開始し、そのヴィジュアルやサウンドが世界のメディアに載せて届けられました。彼等の姿を見た時、違和感と憧憬が交差しました。そのヴィジュアルとサウンドの成す世界観を前に、まず出てきたのが ”flamboyant” という形容詞。

BILLY CORGANのソロアルバム「The Future Embrace」からの繋がりをみせるオープニング「Doomsday Clock」が始まりを告げるこのアルバム。まず驚かされたのは、「That’s The Way (My Love Is)」、「Tarantula」等で聴ける非常に分かりやすくてメロディアスな、80年代Heavy Metalの様な楽曲が目立つ事。容赦無く全開です。ギターソロとかもう異常です。ちなみに、「Starz」はMETALLICAの「For Whom The Bell Tolls」とHEAR ’N AIDの「Stars」に非常に似ていますね。

これを、Billy CorganがSCORPIONSやTHIN LIZZY等、古き良きHard Rockのファンだからと言及してしまうのは実に簡単な事ですが、それを言ってしまえば、Dave GrohlもMaynard James Keenanもあそこら辺のミュージシャンで70、80年代を通過していない人はいない訳で。

正直な感想、周りやメディアが言う通り、期待通りのアルバムではありませんでした。90年代の頃の冒険心はそのままでしょうが、それにしても音がその焦点からずれてしまっています。

僕の親友のTHE SMASHING PUMPKINSファンによると、彼等のアルバムを初めて聴いた時点で判断するのは不可能だ、との事。確かに、「Mellon Collie And The Infinite Sadness」や「Machina: The Machine Of God」等過去慣れ親しんできたアルバムも、初めて聴いた時に充分理解出来たかと問われれば、納得がいく様な。

Billyが各メディアでのインタビューで語った通りのものがここに込められているとしたら、それらは然るべき時の洗礼を受けた後、届けられるものなのでしょう。そして、彼等の過去のアルバム達と同じ様に、これからこの「Zeitgeist」も、時代や精神の移行に伴って聴く者の耳に対しての形を変えていくに違いありません。そう信じておきます。
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