2006年10月30日

残された2人

ようやく日の目を見ました。



Artwork 54



THE WHOのニューアルバム「Endless Wire」。

1982年発表の「It’s Hard」以来、実に24年振りとなるニューアルバム。以前Pete Townshendが ”ニューアルバムはオペラにはならない” と冗談半分で言っていましたが、結局このニューアルバムも後半部分はオペラになっています。「A Quick One」、「Tommy」、「Quadrophenia」に続く、4作目のオペラ。

そもそも、THE WHOは1989年の本格的な再結成以後17年間、一度も新しい音源を出す事無く世界中をツアーし続け、Madison Square GardenからRoyal Albert Hallまで世界中で何百万人ものオーディエンスを集める事の出来ていたバンドでして、それだけでも異質でした。それがここへ着て、久し振りのニューアルバムの発表、そしてまたツアーと、まだ前を見据えた活動を心掛けている姿勢は何とも嬉しいばかり。

意味ありげなタイトルのオープニング「Fragments」から、THE WHOらしいキャッチーなイントロ。というか完璧に往年の名曲「Baba O’riley」のそれと一緒だったりして、ファン心をくすぐる作り。そういう解釈で良いんですよね、恐らく。

Roger Daltreyのヴォーカルも冴えていて、まったく衰えを感じさせません。続く「A Man In A Purple Dress」や「Mike Post Theme」もまさにTHE WHOといった感じの曲。オペラ「Wire And Glass」に入ると「Quadrophenia」を髣髴とさせる展開もあったり、アーバンな「Face Dances」の頃のサウンドを匂わせたりと、バンドの形跡を追っているかの様。

基調となるサウンドは、70年代後期からKeith Moon亡き後にかけてのTHE WHOから引き継がれたもの。後追いファンにはあまり知られていませんが、Keith亡き後も結構後の定番になる曲が生まれたんです。「You Better You Bet」とか「Eminence Front」とか。

2002年にベーシストJohn Entwistleが亡くなり、THE WHOは遂に終わりを迎えてしまったと思われました。Johnがもし生きていたら、このアルバムはどうなっただろう。そんな想像に駆られてしまうのは事実。オペラのラスト、「Tea And Theatre」では、2人きりになってしまった現在の心境が、寂しげに歌われています。

出来る事なら歳をとる前に死にたい。そう歌ってセンセーショナルなデビューを果たした彼等が、今ではもう60代。南の彼方にある ”Teenage Wasteland” へ向かう彼等の旅は、まだ終わりを見せてはいない様です。
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2006年10月27日

Thieves Like You

統計によると、月曜日は自殺率が上がるのだそうです。

U.K.のバンドをU.K.で観たいと言う日本人は非常に多い。しかし、それには少しばかりリスクも伴うのでありまして。何故かと言うと、僕が今まで観たMANIC STREET PREACHERSやCOLDPLAY等がそうであった様に、地元、という事で緊迫感が失われるバンドも多いからです。もちろん、バンド側だけで無く、オーディエンスの方もありがたみを感じていない為に和やかなムードでバンドを迎えるというのも通例です。

恐らく、今夜観るNEW ORDERも、NEW ORDERを観にこのWembley Arenaに集まった1万人のオーディエンスも、例外無くそんな事象の両面を形成するのでしょう。勝手な思い込みですが。

NEW ORDERと言えば、Fuji Rock Festival 2005にてヘッドライナーを務め、 ”珍事件” を起こして去って行ったのは記憶に新しいことでしょう。日本に於いてもやらかしてしまった彼等、マイペースなのは分かっていますけれどもね。

そんな余裕をかましていられたのは、開演前だけでした。

開演時間、暗転と共にリラックスした雰囲気で現われたメンバー達。

 ”Good evening London. We’re Joy Division.” 

Bernard Sumnerがシニカルな挨拶を告げます。

しかし、この挨拶にそんな意味が含まれていたとは。

オープニングに演奏されたのは、何と「She’s Lost Control」。こういうものは、後の方に取っておくのがセオリーなのでは・・・。全く、こちらは心の準備も何も無い状態なのに。

それだけではありませんでした。続けて、「Shadowplay」、「These Days」、「Transmission」・・・。彼等がJOY DOVISIONの曲をライブで演奏する事くらい、予備知識として知っていましたが、これらは全部JOY DIVISIONの曲ではないですか。マイペースさも度を超すと、何の躊躇いも無くこんなサプライズに興じてしまうんですね。

そして、もう来てしまいました。

「Love Will Tear Us Apart」。この曲をラスト近辺で聴いて、茫然自失とする予定だったのに。

愛は僕達を引き裂く。今、再び。

そんな歌を1万人が一緒になって合唱する、Londonという街がまた少し好きになりました。

奇跡のJOY DIVISION降臨は「Atmosphere」で締め括られ、「Waiting For Siren’s Call」でようやくNEW ORDERの曲へ。

「Crystal」、「Regret」と繋がる武骨でセンチメンタルなメロディーの応酬。このバンドの佇まいにはいつも、在りし日のPunk Rockを重ねて見てしまいます。それは、彼等がRockが最も低俗で最もかっこいい文化だった時代を知っているからなのでしょう。

それにしてもセットリストの選曲は見事と言うしかないくらい、隙の無いものですね。

Bernardの生々しいギターと、このバンドのトレードマークであり世界中のミュージシャンからリスペクトを集めるPeter Hookのベースがリードする甘美でストレートなRockを聴かせた後は、「Guilt Is A Useless Emotion」に始まるリズムマシンとシンセサイザーの支配下に。アリーナは一瞬にしてダンスフロアへと変わります。

かつてAlec Empireがシーンに登場した際に話していた様に、僕はレイヴのもたらす多幸感とか根拠の無いピースフルさというものに嫌悪感すら覚えます。しかし、Manchesterという街から来るそれは、いつでも違って聴こえます。

来ました、「Temptation」。彼等の曲の殆どは、聴いているこちら側が恥ずかしくなる程実直なメロディーラインを持つのに、何故こんなに悲しく聴こえるのでしょう。JOY DIVISIONが革命的だったのは、そこでした。何十年経とうと、新たに耳にする世代に訴え続ける、異端の音。

「Bizarre Love Triangle」、「The Perfect Kiss」・・・。どんな曲も、終わらなければならないという事を今夜程痛感したことはありませんでした。願わくは永遠に続いていて欲しい音と、それを形容するのに見合った表現を探す自分。生まれて初めて、孤独を愛せそうな気がしました。

かつて友人が、感情を殺してしまった、と言っていたのを思い出しました。そう、僕もまた、感情の一切を殺してしまったのだと。

しかし、そんなヴォイドを抱えているからこそ、胸にくる。

音楽は、悲しみでも喜びでも無く、音楽でしかないのです。

「The Perfect Kiss」が終わる頃、ステージ上からギターもベースも消えていました。メンバー達が一斉にシンセサイザーに向き合い、無機質なリズムマシンが刻むのは、世界中のクラブで今日もかかり続けるあのイントロ。

「Blue Monday」。

これでもかという陰気さに、明るい電子音で彩ることでさらなる虚しさを加味したこの曲は、この国の暗い過去を抱えて生きる人達の共感を呼び、言葉では説明出来ない一体感を呼び起こすのでしょう。そして僕はまた、その中で1人、何かを探し始めなければならないのです。

Ian Curtisという不世出のミュージシャンの死は、確かに音楽の歴史にとってかけがえの無い遺産に変わり、人々の中に生き続けています。

アンコールでは1985年の初来日公演を想起させる「Love Vigilantes」から「Turn」、そして「True Faith」と、 ”それでもなお” というバンドのメッセージを思い知らされる運びになりました。

期待していた「Krafty」は、演奏されませんでした。しかし、それも些細な事。それよりも、前述したU.K.のバンドがU.K.にて観せるものとはまた違ったタイプのライブを知った夜でした。

ライブが終わった後も、いつ完成するのかも分からないWembley Stadiumを横切る道で、地下鉄の駅で、自分の部屋で、僕の頭の中にはいつまでも「Blue Monday」が聴こえ続けていました。

僕の精神や時間を好きな様に使って、それをゴミの様に捨ててしまって、君は一体どういう気分なんだい。そして僕は、どういう気分になるべきなんだい。

何て素敵な歌詞。

僕は静かに、孤独を愛し始めました。



Thieves Like You
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2006年10月25日

向井先生と僕

久し振りに向井先生の言葉を耳にしました。


徒党を組んで安心している頭の弱い人達には NO MERCY



アヒトのドラムが痛い。胸にくる。
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2006年10月20日

店番

昼休み。暇な時によく立ち寄るレコ―ド屋に行き、いつもの様に店主と話していた時の事。店主に電話が入り、急用が出来て外出せねばならなくなったと言われて留守番を頼まれました。

折角僕の為に入れてくれたコーヒーを、昨日の飲み残しと間違えて捨ててしまうくらい慌てて出て行った店主。静まり返った店の中。

以前から店にあるものは何でも勝手に触っていいと店主に言われていたので、レコードをかけ始めました。CHARLIE PARKER、ALAN PERSONS PROJECT、FLEETWOOD MAC・・・。目に付いたものから次々と。北欧製のプレイヤー、かなり古いものですが良く手入れされています。彼に初めて会った時、まず自慢されたものの1つでした。

やはり音楽を聴くにはレコードが一番ですね。この音の奥行き、絶対にCDでは真似出来ません。

僕が初めてLED ZEPPELINやYESを聴いたのも母親の持っていたレコードでした。アナログの音で聴く「Achilles Last Stand」や「Roundabout」は、僕をこの世界に引きずり込むのに充分過ぎる魅力を持っていました。あの感動、この先も忘れられないでしょう。

機会があれば、是非レコードを聴く事をお薦めします。何度と無く聴いた好きなバンドのものであっても、レコードで聴くと全く違う世界が広がりますから。

何時に無く、贅沢な時間を過ごした昼休みでした。
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あの、ほら、えっと、おおお音楽ってのはさ By マサ

ライブでした。結局、あの曲のあそこだけは本番も間違えてしまった。誰も気付いてなかったみたいだったけれど。

今回1回だけっていうのが本当に勿体無い。完全に個人的な感想です。でも、今回は友人達に助けられました。本当にありがとう。楽しかったよ。

また機会があったら誘って欲しいな。

今日は眠いんでこの辺で。



Masa
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2006年10月19日

Anniversary Of An Unintended Event

DEFTONESと聞くと、何だか日本ではあまり認知されていないというか、KORNやそれ系統の2番手みたいな位置付けがされていますよね。僕にとってもそうでした。

しかし、今年Download Festival 2006で初めて彼等のライブを観て、その捉え方が間違ったものであったと思い知らされました。

Download Festival 2006、1日目。この日のトリはTOOL、そしてトリ前にこのDEFTONES。混沌という言葉が似合う両者ですが、混沌の中にあっても秩序のあり方が逆の様に思いました。ヴォーカルChino Morenoのカリスマ性、観ていて痛々しい程でした。

次いでSummer Sonic 2006でも彼等のライブを観ましたが、やはりフェスティヴァルは所詮美味しい所取り。本当に観たいバンドなら単独公演を観なければ始まりません。という事で、ニューアルバム「Saturday Night Wrist」発表を控えての新曲披露も兼ね特別に今回行われたLondon公演を観に行ってきました。

会場のElectric Ballroomは、今に至るまでに数多くのアーティストが歴史に残るライブを行った由緒正しい会場でもあります。開けたホールは、殆ど身動きが取れないまでのオーディエンスで埋まっていました。

開演時間、機械音と共に暗転した会場に、1人ずつメンバーが現われます。Chinoが登場し、歓声の中始まったのは「Knife Party」。オープニングからやけにレアな曲を持ってくるんですね。予想外の始まり方に戸惑うオーディエンスもいたりして面白かったですが、とにかくこの雰囲気、唯一無二ですね。

そして次は、「My Own Summer (Shove It)」。Summer Sonic 2006ではこの曲がオープニングでした。何度観ても凄い、この曲、オーディエンス。

Chinoは常にPAの上に立って歌っているので、この満員の会場の中でも良く見えます。フェスティヴァルでは冒頭から果敢にオーディエンスの方に降りて行って暴れ回っていたChinoでしたが、今夜は比較的大人しめ。しかし、遠くから見ても充分その異様さが伝わってきます。

続いて「Passenger」。一度でいいから、オリジナル通りMaynard James KeenanとChinoが一緒に歌うところを観てみたいです。

「Nosebleed」、新曲「Beware The Water」、「Feiticeria」等、今年のツアーの定番曲が次々と演奏されます。ChinoはMCも割とフレンドリーにこなします。リリースパーティーなので、こんな感じなのでしょう。思えば昨年観たKORNのLondon公演もそうでした。

「Elite」みたいなレアな曲も挟みつつ、「Around The Fur」、「Change (In The House Of Flies)」等、代表曲が続きます。彼等の凄いところは、あれだけ体力を必要とする幾つもの楽曲を、殆ど曲間無しに立て続けに演奏するところです。観る側としては申し分無いライブです。雰囲気も途切れる事無くオープニングからラストに向かいます。

終盤に差し掛かり、ここでまたしても思わぬ曲が披露されました。「Boys Republic」。殆どライブでは演奏されない曲だけに、オーディエンスも驚いていました。この曲を聴けたのはラッキーでした。

本編ラストは「7 Words」。オーディエンスも合唱、というかChinoと一緒に叫んで、その様は圧巻。

アンコール1曲目は今夜初めて演奏された新曲「Hole In The Earth」。これはかなりの完成度の曲です。Emoに寄った感じになるのではないかと危惧されていましたが、これは少し不満が残った前作「Deftones」よりも期待出来ると思います。

ラストは「Roots」、「R.X. Queen」。要所に飾られるのは決まって1stアルバム「Adrenaline」の曲ですね。

「Korea」とか「Minerva」とかも演奏して欲しかったですが・・・。DEFTONESのライブにしては少し短い様な気もしました。

それでも、あの狂気の沙汰にまた触れたくなっては観に行くのでしょう。



Anniversary Of An Unintended Event
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2006年10月18日

正統性

3日間連続で3日間とも違うバンドの練習。3日目の今日は大学の友人達と組んだバンドで、春に解散したあのバンドの残党もいます。

前回の練習の時、ギターヴォーカルのNinoが普通に60万円位はするだろうと思しきヴィンテージのGibson SGを持って来て僕を悔しがらせました。しかし、いざ音を合わせようにも音が出ない。よく見ると、ブリッジが落ちてしまって弦が掛かっていないではないですか・・・。しかし彼は、僕がいくら説明してもそれがどんなに致命的な事なのか分からない様子。僕よりも10年以上はキャリアが上(Ninoは31歳)の筈なのに、何でそんな事も知らないんだ。

そんな訳で、今日はその説明も兼ねてGibson Les Paulを持って行く事にしました。

僕のメインは、未だにFender Stratocasterです。日本にいる親友から譲り受け、2年半前に一緒にユーラシア大陸を越えてこの国にやって来た戦友です。

しかし、このバンドはギタリストが3人もいて、しかも他の2人はハムバッカーのギターを使っているので、どうしても音が負けてしまっていたという事に気付かされました。今日は完全に立ち向かえた気がしたのです。

そして、当たり前の事ですが、このGibson Les PaulをMarshallに繋いで音を出すと、それだけで世界を獲った気になれます。

前回録ったデモがミキシングされてCDになりました。まだ仮歌なので配布とかはしませんが、良い感じです。相当ラリっています。

メンバーが皆、若い方でも僕より6、7歳年上なので、音に余裕があります。その分、遊びはありませんがね。そこは一長一短ですよね。
posted by Yoshitaka at 10:54| Comment(3) | TrackBack(0) | Diary - Daily Life | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年10月17日

切り方

現在、3つのバンドを掛け持ちしていまして、今日は別のバンドで練習。

このバンドはもう随分長い付き合いになる友人達のバンドで、次のライブでベーシストが所用で欠席してしまう為、ヘルプでベーシストとして参加したのです。

長い付き合いながらも、音を合わせるのは以外にも初めて・・・。と、そんな思いに耽る余裕も無く。ベースに関しては初心者ですし、かと言って引き受けた以上は足手まといにならない様にと、必死です。

ベースの音の切り方が良く分かりません。静かな曲、テンポの遅い曲での、音の切り方。音符が詰まっていればいる程簡単になるのというのはどの楽器でもそうでしょうがね。静かな曲で、間延びしてだらしなく聴こえてしまうのが嫌です。

あと、元々ギタリストですので、運指が奇妙です。1フレットに1本の指、という概念はベースには無いのでしょう、多分。それでも僕は普通の人より無駄に指が長いので、それで通してしまいます。

Maniの様なベースが理想です。しかし、そんなスタイルはこのバンドには合わないでしょうな。

今は借り物のベースを使用していますが、いずれは自分用のベースを買いたいな。
posted by Yoshitaka at 08:55| Comment(4) | TrackBack(0) | Diary - Daily Life | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年10月15日

報酬

今日はライブでした。BrixtonのRitzy Barというヴェニューで。

London在住の人はご存知でしょうが、Brixtonと言えば先日銃撃戦があって多数の死傷者が出ましたよね。今日ライブをした場所は、その現場になった駅前のマクドナルドの向かいでして。間に挟まれた公園には、今まで見た事もないギャングの群れが・・・。代わる代わる近寄ってきては ”コーク” とか ”スカンク” とか呟いて去って行きます。ここは本当に売人が多い。そして彼等は断ると今度は逆にタバコをせびる。どうしようもない人達。

さて、ライブは90分、22曲。今日に至るまで、2回しか音合わせませんでしたからね。もう笑うしかないですよ。ライブをするからギターを頼むと伝えられたのも1週間程前の事でしたし。

ライブの内容は、まずまずでした。とにかく近頃忙しくて、睡眠も食事もろくに取っていなかったので意識が朦朧としていましたが。 ”随分良い感じにリラックスしているね” とメンバーに言われましたが、ただ疲弊しているだけですから。

これもまた今日に至るまで知らされていなかったのですが、今夜のライブ、ギャラが出たんです。ギターを弾いてお金を貰ったのは生まれて初めてです。

30ポンド(6000円)。何に遣おうか。多分何にも遣わないと思います。

少し嬉しい気分になれました。
posted by Yoshitaka at 21:36| Comment(5) | TrackBack(0) | Diary - Daily Life | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年10月13日

スイカの匂いのする香水

”僕” は夜のTrafalgar Squareで乗客を待つバスとバスとの間にある匿名的な空間を見つめていた。

「ピース。」

 ”僕” は言った。

「ピース?」

ヌナはまるで、少し開いた部屋のドアから迷い込んで来た魚の様な不思議そうな顔で。

確信に満ちた足音を立てて、次の恐怖は訪れる。  ”僕” の目の前に辿り着いた恐怖は、1人息子の写真でも見せるかの様に、こんな感じで、と ”僕” と無言のやり取りを交わし、また足音を立てて同じ方向へ歩き出す。ウェイターがワインのラベルを選定するかの様な、簡潔で圧倒的な偏見を持った作業。 ”僕” は安心してそれを見送る。 ”僕” は一体何処にいるのだろう。

明日の朝になれば ”僕” はまたコーヒーを淹れ、R.E.M.を聴きながらフライパンに火をかけて玉子とベーコンを炒め、サンドウィッチを作って食べる。そして、煙草に火を点け、最後の一服を名残惜しそうに吸い、灰皿に押し込む。

目を開けたら、いつもと変わらない世界が始まる。でもそれは、明日に限って新しい。朝の冷たい空気は何かの思想の様に ”僕” の体を覆い尽くし、そこで ”僕” を知ることとなる。

世間はノーベル賞だと騒いでいる。

「やれやれ。」

 ”僕” は言った。
posted by Yoshitaka at 03:28| Comment(2) | TrackBack(0) | Diary - Daily Life | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年10月10日

生活感を出してみよう

Tescoでもやしが見つからないので困りました。

あ、あと、えーっと、コチュジャンは自分で作りました。みんなビビンバにかけ過ぎて悪戦苦闘。
posted by Yoshitaka at 07:48| Comment(7) | TrackBack(0) | Diary - Daily Life | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年10月09日

This Time Impalable

取り敢えず、ゴシックな衣装を身に纏った人の群れに紛れて、Brixton Academy。

Summer Sonic 2006で初めてその姿を生で観た、AFIのライブ。ここまで認知されるまでは、前衛的なスタンスを持ったバンドなんだと頭で了解していました。あと、動く姿が伴っていなかったというのもありますね。

開演は午後10時。遅い。ライブが短いものだと、予め知らされた様なもの。

暗転、そして「Prelude 12/21」が始まり、白で統一したステージセット、そしてメンバーがオーディエンスの前に晒されます。Dave Havokのエンターテイナーとしての身構えはさすが。しかし・・・。これはPunk Rock、Hard Coreのライブでは無いですね。バンドも、オーディエンスも。こんな事を言ったら本当に失礼なんですが、ステージ上に立つ4人はアイドル歌手と紙一重の様な気がしました。

「Girl’s Not Gray」。Summer Sonic 2006でのライブと同じ繋がり。オーディエンスの反応も想像通り。その後も冒頭からして「Leaving Song Pt. II」、「Summer Shudder」、「Kill Caustic」、そして「Days Of Phoenix」と、オーディエンスが聴きたがっていたであろう新旧の曲が演奏されます。

しかし、曲間に違和感があり過ぎます。1曲1曲がコマーシャルに纏まってしまっています。折角の雰囲気も、何だか途切れ途切れ。演奏もパフォーマンスもそこらのバンドとは違う彼等だけに、残念。この手のバンドにはあってはならない事だと思うのですが。

ニューアルバム「Decemberunderground」、前作「Sing The Sorrow」からの曲が殆どでした。長い間観てみたかったバンドではあるし、Summer Sonic 2006で初めてライブを観た時も感銘を受けたのは確か。でも、どこか思い描いていた姿とは違う様な・・・。London映えするバンドではあると思います。でもそれは同時に、昨今のLondonのメジャーシーンの一部に成り下がってしまっているという危惧でもあります。

それにしてもDaveの歌は凄い。あれだけ動いてピッチの狂わないヴォーカルは見事です。筋肉ですね、筋肉にものを言わせて歌っているんでしょうね。

「Totalimmortal」、「Love Like Winter」と繋がる本編ラスト。こうして聴くに、楽曲の根幹部分は昔と比べて左程変わっている訳では無いんですよね。ただ、アプローチの問題で。近頃の売れ様でミーハーなファンも随分増えたのでしょう。それでも尚、昔からのファンがこのバンドの本質を新しいファンに対して語れる、確かなものを見失わないで欲しいです。

昔の曲は演奏されなかったな、と思っていたら、アンコールは「God Called In Sick Today」から。この曲だけ異様なまでに雰囲気が違いました。そして、ラストに約束通りの「Miss Murder」。オーディエンスの合唱が聴こえる中、僕は、「Sing The Sorrow」時のツアーはどんなものだったんだろう、この国で彼等の存在が神格化されるきっかけとなった2003年のAstoriaでのライブはどんなものだったんだろうと、考え込んでいました。

アンコールを含めて、50分。やはり短い。ライブ全体としてもコマーシャルに仕立てられていました。

もうすぐ来日公演を予定していますね。返す返すも ”紙一重” という言葉が良く似合うバンドだと思いました。



This Time Impalable
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2006年10月06日

誰かのもの思いに寄せて

以前にもそんな事を書いた気もするのですが。

言葉で何かを伝えるのは難しい。文章はともかくとして、口から出る言葉程、時として信用を置けないものは無い。

そのわだかまりが、人にギターを持たせたり、絵筆を握らせたりするのでしょう。言葉では言い表せなくて行き場を失った感情が、何処か出口を求めて。

日常的な僕を垣間見て、安心したと言われました。日常乖離した存在に見えていたり、見せていたり。でもその殆どが副産物で。

DEPECHE MODEの受け売りかも知れませんが、芸術という媒体を抜きにして、日常で言葉以上に何かを伝えられるものがあるとすれば、それは静寂かと。

静寂の中に只ならぬ心を垣間見た、そんな夜でした。
posted by Yoshitaka at 23:59| Comment(4) | TrackBack(0) | Diary - Daily Life | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

偏執狂の集いは葡萄畑にて

Jools Hollandがパーソナリティーを務めるテレビ番組Laterに出演したアーティストのパフォーマンスを集めたDVDを友人から借りてみています。未だに健在のアーティスト、もう観ることは叶わなくなってしまったアーティスト、今は亡きアーティスト、様々な時代の様々なパフォーマンスが収録されています。

中でも凄かったのが、AT THE DRIVE-IN。開始30秒でOmarのギターは音が出なくなるし、Cedricはオーディエンスの座っている椅子を壊し始めるしでカオスそのもの。「One Armed Scissor」、一度でいいからライブで聴いてみたかったです。

何気にNEW ORDERも素晴らしい。中年の貫禄と言うより、その昔ManchesterにSEX PISTOLSが持ち込まれた時の空気を今に至るまで肌に潜めている少年の音。Bernard Sumnerはいつでもその動きのいちいちが格好良いです。

ALICE IN CHAINS。METALLICAのJames Hetfieldが心底恐れた稀代の歌人、故Layne Staleyの神掛かったヴォーカル・・・。この人、命を削って歌っていたんだと、痛々しい。今年の夏、Download Festival 2006でまさかの再結成ALICE IN CHAINSを観ましたが、これと比べたら何が何だか。比べる事自体馬鹿みたいですが。

THE BLACK CROWESとSTEREOPHONICSの共演、言う事無し。Joolsもピアノで参加してのジャムは、Rockが垣間見せる煌びやかさを、そしてそれを逃さず目を見開いておく事を再確認させてくれます。

他にもPAUL WELLER、METALLICA、PJ HARVEY、PRIMAL SCREAM、BLUR、FOO FIGHTERS、QUEEENS OF THE STONE AGE、RADIOHEAD、THE WHITE STRIPES、THEHIVES・・・。挙げればきりが無い程、素晴らしいパフォーマンスの数々が拝めます。

話は変わりますが先日、友人宅でレコーディングをしたのですが、前日の夜JIMI HENDRIXの映像を観ていた所為でかなりエグいトラックが出来上がりました。持って行ったギターもFender Stratocasterでしたし。次に会う時までにはCDにしておいてくれと頼んでおきましたが、絶対にしていないんだろうな。そんな国ですここは。

JIMI HENDRIXを聴いていたのは中学生の頃。CREAMやLED ZEPPELINと共に、僕のアンセムでした。今考えたら、そんな音楽を聴いている中学生って正直気持ちが悪い。傍から見て気持ちが悪い中学生だったのだろうと思います。その頃話の合った数少ない友人の1人は今、Los Angelesでセッションギタリストとして活動しています。彼ともいつかまた何処かで音を合わせたいな。
posted by Yoshitaka at 10:54| Comment(0) | TrackBack(0) | Diary - Daily Life | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年10月05日

Isn't it?

He said "As I told you, your kindness turns out and always make yourself cry."

And against I think like "Since I'm ordinary, I'm always too sure about what I'm doing so far. That's what brings sadness to me."



Get rid of itself. Seen or heard, that you'll never know.



She said "You're too curious about everything. One by one, just like washed clothes."

I was about to say "Fuck me, me not curious. I'm ordinary. Just the rest are not. That's why."



Kindness. Maybe not. More than that.

To know, where it came from.
posted by Yoshitaka at 09:47| Comment(4) | TrackBack(0) | Diary - Daily Life | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年10月04日

トロトロとろとろ吐露吐露

ついていません。

ビザの更新が危ぶまれ、祖父が病気で入院し、銀行のキャッシュカードが壊れ、家の電話回線が断線し、おまけに左手首に酷い火傷を負いました。

祖父は今では元気です。しかし、僕が物心付いてから一度も病気らしい病気をしなかった元気な祖父だっただけに、入院して手術を受けたと知らされた時は応えました。退院してから祖父に電話したのですが、いつもの威勢の良い声を聞くなり安心やら心配やらで泣けてしまって会話になりませんでした。

火傷も、手ではなく手首だったのがせめてもの救い。ライブも何本か控えていることですし。しかし、こんなに痛い目に遭った火傷は初めてです。結構面積広いし、これはこの先も痕が残るんだろうな・・・。それもありか。ありなのか。

ビザの問題も何とかなり、電話回線は今日復旧しました。銀行から現金が引き出せなくなってしまったけれど、向こう2ヶ月分くらいは生活費があるし、いざとなったらまた昔の様にRoyal Albert Hallでビラ配りでもします。その間に何とか出来るでしょう。

1つづつ、1つづつ、ね。

近頃、生存確認のメールを多数頂いております。気が付いたらこの3週間で6キロ痩せていましたが、僕は生きています。

そうそう、嬉しい事もありました。

近頃、コンピュータとかビジネスとかの勉強をしにGreenwichにある学校に通っているのですが、ここは昔、僕がLondonに来たばかりの頃に住んでいたところの近くでして、昔の仲間達によく再会するんですね。

1人は以前同じ語学学校に通っていた中国人の友人。携帯を無くして音信普通になっていたそうですが、また会う事が出来て本当に嬉しかった。彼には頭が上がりません。年下の僕の面倒を本当に良く見てくれました。そして今も、また彼の好意に助けられています。

その他にも、偶然入った中華料理屋で働いていた同じく語学学校時代のマレーシア人の友人、そして、2年振りに偶然再会した、日本人の友人のホームステイ先の夫妻。ご主人は熱心なレコード、ギターコレクターで、今回再会した時も近くに所有するガレージに連れて行かされ、1枚700ポンド(14万円)もするTHE WHOの初回プレスレコードや、OD-1、イタリア製のヴィザールギター等、本当に珍しいものを幾つも見せてくれました。

2年前、彼が探していたYELLOW MAGIC ORCHESTRAのCDをプレゼントした時にお礼に貰った、LED ZEPPELINの「The Song Remains The Same」のレコードは今も部屋に飾ってあります。

取り敢えず、今日はこの辺で。

CDが焼けないと思ったらこれ、DVD-Rですよ、ヒトシさん。
posted by Yoshitaka at 02:34| Comment(6) | TrackBack(0) | Diary - Daily Life | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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